それにしても最近ワインを飲んでいない。先週から今週にかけてもなんだかんだと忙しく、9日ぶりにようやく開けたボトルがこのジャドの93コルトン。こんなに間隔が開いてしまうと、感想を書こうにもテイスティング用語が一瞬でてこなくなるのがツライ。なお、このコーナー、今や「テイスティングコメント」といえる代物でなくてただの駄文になってますので、ソムリエ受験生のみなさま、くれぐれも真似しないように。(笑)
濃厚なガーネットの色調で、オレンジはあまり感じられない。
ブラックベリーやカシス、バニリーなオークに湿った土や甘草などの熟成した香りも出始めており、雑臭もなく、とてもまとまりの良い香り。この香りだけで40ドルのうち30ドルぐらいまでは元がとれてしまいそうだ。口に含むと力のある果実味とややシビアなタンニンが拮抗するシリアスな味わいで、飲み頃のピークはまだ先なんだろうと思わせる。しかし時間をかけてチビチビと飲んでいるうちに、果実味がトロトロとしてタンニンも目立たなくなり、だんだんと艶やかな表情を見せてくれるようになってきた。ジャドのワインは若いうちは焦がした樽の香りがややキツイと思う事が多いが、これぐらい寝かせるとオークも溶け込んで、相対的に凝縮されたクリーンな果実味が際立ってくる。面目躍如、グッジョブ!って感じのボトル。
【91】
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