ムルソー99(アルベール・グリヴォー)
やや黄緑の残る濃いめのイエロー。香りは柑橘系のさわやかな果実香が主体で、ミネラル、白い花、ほんのりとオークなどが感じられる。味わいは香りから受ける印象よりもオークのフレーバーを強く、バニリーな中にもミネラル感が感じられる心地よいもの。全般にややスリムな構成に感じられたが、これは温度がかなり低めだったのが大きいかも。もう1〜2度温度が上がれば、もっと桃のような香りとかふくよかな果実味が出てきたのではと、ちょっと消化不良の試飲だった。とはいえ一杯400円ですからね、贅沢は言えないけど。【88】
エシェゾー99(DRC)
本日のメインイベントはこちら。実は大晦日に99ラターシュの試飲もあるのだが、1杯4800円と聞いて参加しようかどうしようか迷っている。おそらく実力は疑いないところなのだろうけれども、時期的にガチガチでないかとか…。
それで、前座というわけでもないが、この日行われていたエシェゾーを試飲して決めることにしたのだ。
濃厚なルビーでエッジはややピンク色がかかっている。香りはやや閉じ気味で、ブラックベリーやブラックチェリー、丁子、八角、それにやや還元的なジビエっぽいニュアンス。う〜む、ちょっと眠りに入っている時期かな、という香り。案の定味わいも閉じ気味で、堅くはないのだが、膨大なタンニンが口中を覆う。果実味はよく熟した印象でギュッと凝縮されているし、酸もしなやかな感じなのだけど、現時点ではかなり渋みが前面に感じられる。これはさすがに早飲みの私でも根を上げる長期熟成タイプ。まあ、抜栓後もっと時間が経っていればもっとこなれたのでしょうけど(ちなみにこの日飲んだものは抜栓後1時間経過)、お持ちの方は、じっと我慢が正解でしょうね。
【90】
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