2003年8月

日時 2003/8/25
銘柄 ブルゴーニュV.V99
(シャトー マルグリット ド ブルゴーニュ )
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 うきうきワインの玉手箱
コメント 珍しい作り手のACブル。なんでも2001年からはA・Cクーシュというアペラシオンに昇格したそうだ。 決して濃くはない、ややオレンジがかったルビーの色調。赤い果実や梅、ダージリンに毛皮や獣、土などの混ざったワイルドな香り。味わいは最初、酸が強めに出たが、時間と共に落ち着き、旨み感のあるたっぷりとした果実味が口中を満たすようになる。薄めの色調からは想像できないほどのエキス分や、複雑な含み香や味わいなど、確実にACブルの水準を越えているといえる内容。実はこれ、いただきものなんだけど、値段次第では追加購入してもいいとさえ思った。
【87】
日時 2003/8/24
銘柄 アンリ・ブリオ・キュベ・トラディション・ブリュット
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 ウメムラワインセラー
価格 3980円
感想

ウメムラお薦めの銘柄。アンリ・ビリオは、アンボネイ村の中心に位置するドメーヌで、年産僅か35000本から40000本という生産量の殆どはイギリスの特定の愛好家に販売される。醸造においてはヴァン・ド・レゼルヴを50%と多めに用い、マロラクティック発酵は一切行わない。 勢いのある気泡。柑橘類、グレープフルーツ、白い花、軽くイースト、それにミネラルの香り。口に含むと、力強い炭酸とともに、みずみずしい果実味が広がる。やや後半の甘みがナチュラルさを欠くものの、豊かなボディとクリーミーな味わいがそれを補って余りある。個人的には、一緒に買ったルネ・ジョフロワとかの方が好みだが、これはこれでもちろん悪くない。その証拠に?、私には珍しく、ひと晩で1本飲み干してしまった。【88】

日時 2003/8/22

会社の先輩に下記のワインをご馳走になる。

銘柄 カリュアド・ラフィット2000
感想 2000年ということで、未だ厳しいかと思ったが、いざ飲んでみると思いのほか心地よく飲めるのが意外。赤と黒の中間ぐらいの果実やスパイスに加えて、杉の木、オークなどの気品のある香り。味わいは酸が伸びやか。とりたてて凝縮感があるというわけではないが豊かな果実味を張りのある酸が支える。タンニンがキメ細かく上品な味わいはさすがラフィットの血筋。
銘柄 ル・バーン・デュ・オーブリオン2000
感想 カリュアド・ラフィットより黒系を感じる果実、スパイス、それにオーク。味わいは酒躯に厚みがあって、果実味も凝縮感がある。後半からフィニッシュにかけてややタンニンが優勢になるが、全体のバランスを損なうほどではなく、効果的なオークのかけ具合とあいまって、こちらの方がより外向的な表情を見せている。
2000年のボルドーって堅牢な構造を持ちながらも、凝縮して瑞々しい果実味により、今でも美味しく飲めるものが多いという印象があるが、今回の2本はまさにそんなボトルだった。まだ若いとはいえ、どちらもさすが1級の血筋、伸びやかな酸を中心にシャープな構成を見せるカリュアド・ラフィット、それよりややざっくりしているが、厚みがあって外向的なバーン・デュ・オーブリオンと、好対照の2本を味わうことができた。どうもごちそうさまでした。
日時 2002/8/20
銘柄 ルネ・ジョフロワ・プルミエ・クリュ・キュミエール
・キュヴェ・ドゥ・レゼルヴ・ブリュット
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 ウメムラワイセラー
価格 3980円
感想 最近、シャンパン・ストッパーなるものの効用を見直している。ストッパーをしておけば、翌日になっても期待以上にきちんと泡が残っているのに今更ながら感心している次第。しかも(最近飲んだ銘柄がたまたまだったのかもしれないが)二日目になっても味わいが衰えないばかりか、初日よりコクが出てきたりして、違う一面を見せてくれることもある。このルネ・ジョフロワもまさにそんな体験をさせてくれた一本。高級感のあるラベル。中程度のイエローの色調と勢いのある泡。柑橘やグレープフルーツ、白い花などが中心でイーストぽさの少ないクリーンな香り。味わいは果実味が豊かで素直に美味しい。初日は爽やかでジューシー系の味わいと思っていたが、翌日に残りを飲んでみると、より豊満でふくらみのある味わいになっていた。好印象のシャンパーニュ。価格がもうひと声安ければリピーターになるのだが…。
【89】
日時 2003/8/17
盆休みということで、かもしださん宅を訪問。思いがけずスゴイワインを飲ませていただいただけでなく、コンディションについてもまたまた考えさせられる一日でありました。
銘柄 ムルソー・レ・ナルヴォー90
(ドメーヌ・ドーヴネ)
このボトルは、「ワイン通ドットコム」で落札した後、ワイン会用に大事にとっておいたものだが、その後持ち寄る等もないまま、時ばかりが経過してしまった。さすがにそろそろ飲まないとヤバイのではないかと思い、今回持参したわけだが…。
柑橘系果実、ミネラル、ナッツなどにまざって、香りにかなりシェリーのニュアンスが感じられる。味わいは香りから想像するよりは健全で、クリアで伸びのある酸が印象的なれど、全体にややボリューム感や張りに乏しく、同時に落札した90のピュリニーモンラッシェ・フォラティエールがかな〜り素晴らしかったことを考えると、このボトルはやはり万全でなかったのかなとも思う。それなりに古いビンテージの白で、流通を経て何人もの手に渡っているようなボトルはコンディションをキープするのが難しいのだろうなあ、と考えさせられてしまった。【90?】
銘柄 シャサーニュ・モンラッシェ
・グランリュショット76
(ポール・ピヨ)
N氏持参の白は、ネゴシアンものだが、蔵出しということで、 上記銘柄とは好対照。ん〜、イイですねえ。モカっぽい香りが満開。バターやナッツっぽいフレーバーがあってコッテリとした酒躯なんだけれども、熟成した白ワインにありがちなじゃこうやキノコなどの香りが過度にならず、もちろんシェリーや酸化したニュアンスもなく、香り味ともに実にクリーンな熟成を遂げている。フィニッシュにはマロン系の菓子のような甘み。ただ、76年と言う年代から想像するほどの古酒っぽさはなく、ブラインドだともっと若いビンテージだと答えそう。蔵元のセラーではかなり低めの温度で保存されていたのかもしれない。前回の56バタールに続いて、またまたよい白古酒をいただきました。【93】
銘柄 シャンベルタン97(アルマン・ルソー)
ホストテイスティングしたかもしださんが、ううむと唸っている。状態が思わしくない、熱を浴びているのではないかと。どれどれと飲ませていただいたが、ご本人が仰るほどではなく、かなりご謙遜が入っていたように思われた。凝縮した赤い果実のコンポートやオレンジピール、紅茶、枯葉などのやや線は細いがクラシックな香り。口に含むと旨み感が強く、酸も伸びやかで、十分美味しいと言える味わい。このボトルをレストランで出されてつき返す人はたぶんいないだろうと思う。ただし、味わいの後半ににややイガイガした印象があり、全般に線が細く、シャンベルタンらしいスケール感も感じられないなど、言われてみると本来の実力ではない感がなきにしもあらずだが…。【91?】
銘柄 コルトン・ルナルド96(ドメーヌ・ルロワ)
…ということで、かもしださんがセラーから持ってきた2本目はルロワ赤キャップ、しかもフランスのショップからの直送ルートによるもの。いやあ、これにはマイりました、ハイ。前銘柄のコンディションだって言うほど悪くは無いと書いたが、このボトルと比べてしまうともう後戻りはできない。とにかくすべてのエッジが丸く、クリーンで雑味が一切無い。作り手云々以前に状態の違いがこんなに印象を変えるのかというのをあらためて思い知らされた。96年の赤キャップということで、香りなどまだ閉じ気味ではあったが、今の時点でも飲み手を拒絶するようないかめしさはなく、みなぎるような力を秘めながらも、あらゆる要素が精緻に整えられているため、味わいはどこまでもスマート。やはりルロワはすばらしい。しかもほとんどハンドキャリー同様のボトルとなれば、言う事ないですなあ。【96】
日時 2003/8/15
銘柄 モレ・サンドニ・クロ・ド・ラ・ビシェール95(demi)
(G・ルーミエ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 フルール・ド・プリムール/フィネス
コメント ブルゴーニュの作り手を相撲の番付風に並べていくと、ルーミエはどこらあたりに来るだろうか?人それぞれ好みがあるだろうが、私だったら、東西正横綱にはまあ順当にルロワとDRCを置くとして、東の張り出し横綱ぐらいにルーミエを持ってきたいところだ。(ちなみに他の張り出し横綱候補はヴォギュエ、両デュガあたり?)。
この日開けたのは、以前松原で購入したもので、輸入元はフィネス、しかも蔵出しというありがたいボトルだったが、それでも他に購入したハーフ2本のうち1本(94ビシェール)はヒネた感じになっており、 ボトル差の難しさを実感させられたものだ。
抜栓当初は、ヒネ香こそないものの、非常に無愛想。色調はエッジを中心にオレンジが見え始めている。香りは赤と黒の中間位の果実がほんのり。口に含むとタンニンがやや険しく果実味が前に出てこない。やはり95年は開け時が難しいのかなあ、などと半分諦めモードでいたのだが、小一時間もするうちに劇的に変貌を遂げた。
コンフィ状のカシスやダークベリー、上質な紅茶、スーボワなどが渾然一体となり、それでいて獣っぽさがないクリーンなブーケ。酒躯はグンと厚みを増し、堅牢なタンニンをマスキングするような豊かな果実味が口中を満たす。中庸を得た酸がそれを過不足なく支えて、ほとんど非のうちどころのない、これぞブルゴーニュという味わいを見せてくれた。
モレ・サンドニ・クロ・ド・ラ・ビシェールは、ルーミエのラインアップの中では、生産数が多いこともあってか、なんとなく普及版的な位置付けになっている。たしかにグランクリュのような奥行きや深み、シャンボールミュジニーのような清楚な美しさや気高さなどは期待できないが、しなやかで厚みのある酒質はやはり見事だと思う。もっと買っておけばよかった。【92】
日時 2003/8/13
銘柄 ギイ・シャルルマーニュ・ブリュット・レゼルブ
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 ウメムラワインセラー
価格 3580円
コメント

グランクリュのシャルドネ100% から造られるRMのブラン・ド・ブラン。勢いのある気泡、透明感のある中程度のイエロー。心地よい白い花やグレープフルーツ、柑橘系の果実、ミネラル。味わいは爽やか系。中庸を得た酸、ほどほどの果実にほどほどのボディ。特に何が秀でているというわけでないのだけど、すべてにバランスがとれいていて、ソツなくまとまっている、いかにもというシャンパーニュだ。RMのシャンパーニュというと、コッテリと重厚すぎて飲み疲れしてしまうタイプが多いように思うが、この銘柄はそのようなこともなく、アペリティフにも最適だろう。【89】

日時 2003/8/12
久しぶりに渋谷の「モンフィナージュ」へ。予約もせずにブラリと行ったが、翌日からお休みということもあって、店内は空いていた。
この日のワインはすべてグラスで注文。いずれ当日抜栓でなかったので、 点数のあとには「?」をつけたが、コンディション自体は上々で、やっぱり若くて状態のよいワインは2〜3日ぐらいは大丈夫なもんだなあと改めて思った次第。
銘柄 パトリス・マルク・ブリュット
キュヴェ ノワール エ ブラン

前日抜栓とのことだが、泡はしっかり。
ふくらみのあるボディの中に、蜜のように濃厚な果実時が感じられる。
泡がなくなっても白ワインのように楽しめそうな完成度の高さ。【90?】


ヴァン・ド・ペイ・ドック・ヴィオニエ2001
(カザル・ヴィエル)

南仏の作り手のヴィオニエ。ローヌのヴィオニエとはまた違った、より
華やかであっけらかんとした味わい。オレンジのソースと相性バッチリ。【86?】




シャトー・ド・ルアンス?01
珍しい銘柄。抜栓初日は相当キツめの硫黄っぽい香りだったそうだが、
今は全くそのようなこともなく、黒い果実と土、スパイスなどのコンセン
トレーションのある香り。過不足のない凝縮感とまとまりのある味わい。
【86?】

日時 2003/8/9
銘柄 ジャック・セロス・グアランクリュ・ブランドブラン
エキストラ・ブリュット
産地 仏>シャンパーニュ
購入店 小山酒店
価格 6本15000円のセールで購入。
感想

では問題です。「エキストラ・ブリュット」というのは、リキュール・デクスペディションの加糖量が何グラムのときの呼称でしょうか?
→正解:0〜6グラム。もっとも一般的な「ブリュット」は6〜15g、「ドォミ・セック」が12〜20グラム。

ということで、夏本番の8月、泡モノを重点的に飲んでいきたい。
今日あけた銘柄は、年初に小山酒店のセールで購入したもの。上級銘柄の「シュプスタンス」が特に有名なジャックセロスだが、ノーマルキュベの出来はどんなもんだろうか、ということで。
エキストラブリュットということで 極辛口のはずのこのシャンパーニュだが、飲んでみるとそれほど一般のブリュットとの違いは感じない。細かく豊かな気泡。カリン、クロワッサン、黄色い花、ミネラル。ちなみに家人は「魚のような生臭さがある」と言っていたが、私はとくに気にならなかった。。味わいはふくらみがあってグラマラスなんだけど、そこはエクストラブリュット、しっかりした酸と炭酸とが味わいを引き締め、ふくよかな中にもキリリとした(ってビールの宣伝みたい…)味わいをキープしている。それでいて、果実本来の甘味がそこはかとなく感じられるあたりは、ブドウのポテンシャルのなせるワザなんだろう。
購入したセールは、6本1.5万とはいえ、中には千円台の銘柄などもあったから、簡単に1.5万を6で割るわけにはいかない。この銘柄自体の割り振りは4000円ぐらいというところか。(ちなみに市価は6000円オーバーというところ)まあ、それぐらいの価格であれば、十分満足といってよいでしょう。
【90】

日時 2003/8/2
 

久しぶりに信濃屋の試飲に行ったのだが、以前に比べて1杯あたりの供出量が妙に少なくなったのが不満。たまたま今回だけなのかもしれないが、30mlでは二、三口飲んだらお終いという感じだし、グラスの最下部にチョロっと注がれただけでは、香りの出方なども違ってきそうで、有料試飲としてはあまりに物足りない。
なお、試飲したのは夕刻だったので、ボトルは抜栓後4〜5時間経過していたと思われる。今回の感想は、そんなことを割り引いてお読みいただければと思います。

銘柄 Ch.コス・デストゥルネル86(グラス900円/モトックス)
感想 エッジにややレンガの色調が見え始めている。かなり乾いた香りで、ドライフルーツ状の赤黒い果実や乾物屋、麦わら、土などの香りが主体。口に含むと甘く濃縮された果実味がよく残っており、タンニンはきれいに溶け込んで今まさに飲みごろという印象。バックにあるきっちりと張りのある酸が構造を支えている。よく熟成していているのだが、現時点で各要素が非常によく均衡を保っているので、まだまだ長持ちしそうだ。というか、きっと抜栓直後だとまだ味わいが堅かったりして、丁度良いタイミングに飲めたのかもしれない。
【92】
   
銘柄 Ch.ラトゥール86(グラス1500円/メルシャン)
感想 コスのドライな香りとは対照的な黒いリキュール調の香りや甘草、スーボワなどに加えて、なぜかシンナーっぽいニュアンスが強めに感じられる。味わいは濃縮感があってなめらか。コスより厚みや骨格が感じられる反面、現時点でもややタンニンが優勢で、バランスや調和という面ではコスの方に軍配を挙げたくなる。86ラトゥールは過去3度ほど飲んだことがあるが、今回のようなシンナーっぽいニュアンスを感じたのは初めて。熱劣化やブショネではないにしても、あんまり気分のよい香りではない。なんだったんだろう?
【90?】
日時
銘柄  
産地  
購入店  
価格  
コメント 【】
感想  
日時
銘柄  
産地  
購入店  
価格  
コメント 【】
感想  
日時
銘柄  
産地  
購入店  
価格  
コメント 【】
感想  
日時
銘柄  
産地  
購入店  
価格  
コメント 【点】
感想  
日時
銘柄  
産地  
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感想