正月休みはまだ1日残ってるけど、三が日も終わったので家で開けるワインは通常モードに。
ジャン・ラフェのボトルには、ネゴシアンもの、ドメーヌもの、それにノースバークレー社向けのリザーブ銘柄があるが、これはノースバークレー社向けのキュベ。
ネゴシアンものは写真のラベル、ドメーヌものは地味なラベル、ノースバークレー社のものは、ドメーヌ仕様のラベルに赤くRESERVEと記されているのが常だが、最近はノースバークレー社向けのものも写真のラベルに変わったと聞く。しかし、このボトルは2000ビンテージなのに、以前同様の地味なラベル。この辺の事情は正直よくわからない。
色は濃いめだけど、透明感のあるルビーで、ワインゼリーのような色調。香りはフレッシュな赤い果実、ミネラル、スパイス、それに初期的な動物香。ノースバークレー仕様であれば、新樽100%のはずだが、そのわりにはオークは前面に出てこない。口に含むと、パワーや凝縮感はないのだけども、ミネラリーで瑞々しい果実味を丸い酸となめらかなタンニンが支えるエレガントで落ち着きのある酒質に好感を抱く。2000年とまだ若いのにそのテクスチャーは、(よい意味で)熟成してやさしくなったがごときデリカシーに満ちている。
加えて全般に、果実味がみずみずしく、ミネラリーな印象を受けるのは、ボトルのコンディションがよいからだろう。いいですね、ジャン・ラフェ。追っかけてみたい作り手だ。
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