エッジに紫がかった中程度からやや淡めのルビー。ラズベリーをシロップに漬けたような果実香、ハーブ、それにゴムっぽい香り。味わいはなめらかでネットリした果実味をまず感じ、酸が中盤にかけて広がるが、それは決して嫌な酸ではなく、輪郭がくっきりした上質の酸だ。タンニンはなめらかで、フィニッシュには甘酸っぱい果実味が感じられる。スケールは大きくないし、濃縮感にも欠けるけれども、よくまとまった素直な美味しさは作り手の素性のよさを感じさせるものだ。 【82】
エッジにオレンジがかった濃いめのガーネット。香りはブラックベリーのジャム、腐葉土、干し草、中国系のスパイス、枯葉。味わいはよく熟したジャムっぽい果実味の第一印象。構成は中程度で、中盤以降に酸が、フィニッシュにはタンニンが強めに主張し、土っぽいフレーバーを伴った余韻。長い樽熟成のせいか、枯れた雰囲気が強く感じられるクラシックな味わいで、2500円という今回の購入価格を思えば充分すぎる内容だけど、定価（5000円）ベースだと、正直それほど魅力的とは思わない。【84】
・Ch.ド・ボーリュー94 モンターニュ・サンテミリオン地区の銘柄。まあ可も無く不可もなしというところか。 【81】 ・Ch.ローザン・ガシー99 評判のよくない２級格付け銘柄だが、96から改善が見られるとか。 心地よいハーブやみずみずしい果実のフレーバーが豊かで、タンニンもきめ細かい。スケールは大きくないけど、繊細でなめらかな味わい。【86】 ・クロ・デュ･マルキ96 レオヴィル・ラスカズのセカンド。96年らしく酸がしっかりしてがっしりした構成。ただ、今はやや固めの表情。【85】 ・クロ・デ・リタニ98 紙コップでもよくわかる、ブラックベリーや黒土、ハーブの豊かなフレーバー。濃くて緻密。ポテンシャル充分。これはすんばらしい。【89】
エッジに紫がかった中程度からやや淡めのルビー。ラズベリーをシロップに漬けたような果実香、ハーブ、それにゴムっぽい香り。味わいはなめらかでネットリした果実味をまず感じ、酸が中盤にかけて広がるが、それは決して嫌な酸ではなく、輪郭がくっきりした上質の酸だ。タンニンはなめらかで、フィニッシュには甘酸っぱい果実味が感じられる。スケールは大きくないし、濃縮感にも欠けるけれども、よくまとまった素直な美味しさは作り手の素性のよさを感じさせるものだ。
エッジにオレンジがかった濃いめのガーネット。香りはブラックベリーのジャム、腐葉土、干し草、中国系のスパイス、枯葉。味わいはよく熟したジャムっぽい果実味の第一印象。構成は中程度で、中盤以降に酸が、フィニッシュにはタンニンが強めに主張し、土っぽいフレーバーを伴った余韻。長い樽熟成のせいか、枯れた雰囲気が強く感じられるクラシックな味わいで、2500円という今回の購入価格を思えば充分すぎる内容だけど、定価（5000円）ベースだと、正直それほど魅力的とは思わない。【84】
前日かなり飲んだ上、明日は休肝日なので、この日はグラスに２、３杯飲んで、余りを捨てても惜しくないような銘柄を、と探したところ、ラックの中に、忘れ去られたように眠っているボトルを発見。
やや濃いルビーで､エッジはピンクがかった色調。閉じ気味な中に、生肉や革っぽい香り、丁子などのスパイス、ロースト香、そして赤系フルールやオレンジのみずみずしいニュアンスも。味わいは香りから想像するよりもずっと外向的。やわらかい果実味となめらかなタンニンはすばらしいが、酸がやや伸やかさを欠くのと、中間部がやや空虚な印象で、よく言えばチャーミングに、悪く言えばこじんまりとまとまっている。水準はクリアしてると思うんだけど、評判の良い作り手ゆえ、もう少し多くを期待していた。