ルモワスネの89ACブルゴーニュは先日開けた白がすばらしかったので、今回も期待がかかる。 色はどんよりとエンジ色がかった中程度のガーネット。 香り。これはいけない。煮詰めた醤油、ヨード、消し炭などのヤバイ雰囲気。口に含んでみると、案の定、マディラっぽい第一印象。酸がダレてドロンとしているが、それでいて、舌にピリリとくるものがあり、後半には乾いたタンニンが支配的になる。注ぎたてはまだ飲めるが、時間とともに、グラスを遠ざけたくなるような不快な臭いを発散し、味わいも陽の光を浴びたドラキュラのように、急激にひからびたものになる。 って、 もうやめましょう。イカレてました。ハイ。【30】
濃いめのイエロー。熟した柑橘系のフルーツ、ハーブに加えて独特のくるみのような香り。果実味豊かでふくらみのある味わい。酸は豊かだがやや緩い印象。フィニッシュにはやや苦味が。適度にドライで食事によくあう。未体験の香りと味わい。 【83】
→コート・ド・ジュラ97 (Domaine Voorhuis-Henquet) サヴァニアンとシャルドネのブレンドとか。
→Ch.ド・シャンブラン96 ラランド・ポムロールの銘柄。
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やや麦わら色がかった濃いめのイエロー。最初柑橘系、後に洋ナシっぽい果実香、モカ、バニラ、それにややじゃこう臭。味わいは最初スカという感じだったが、時間とともにぐんぐん開いてきて、1時間もすると本領を発揮した。なめらかで力強い果実のアタック、酸もしなやかでバランスが良い。口中での濃縮感もしっかりあって、フィニッシュにはやや苦味とモカっぽいフレーバーが感じられる。アタックの充実感に比べると後半や余韻があっけないが、価格を考えればこれ以上望むのは酷というものだろう。とにかくコストパフォーマンスは抜群。これで2千円台半ばならば文句のあろうはずがない。ただ、ルモワスネの常で、ビンテージから期待するほどの熟成感は出ていない。抜栓後少し時間をおくのと、やや冷やし気味にするのが美味しく飲むコツかな。【82】