銘柄 |
ドン・ペリニョン93 |
コメント |
黄緑を帯びた中程度のイエロー。気泡は細かく、上品な勢いがある。熟したグレープフルーツ、洋ナシ、白い花、かすかにクロワッサンのニュアンス。味わいは甘く豊かな果実味のアタック。それを堅牢な酸がよく受け止めて、良好なバランスを見せる。コクは中程度で、フィニッシュは果実味を中心に調和が取れており、余韻も長い。
【87】 |
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銘柄 |
ドン・ペリニョン70 |
コメント |
アンティークの金時計のような、イエローゴールドの色調に、やや褐色のニュアンスが加わる。泡はごく少ないが、それでも細かい気泡が一本、二本糸を引くように持続的に立ち上る。香りはカリンや焼きリンゴ、マロン菓子、それにシェリーやクルミっぽいヒネ香。味わいは、意外なほど炭酸が生き生きとしていて、口中で甘くややドライな果実味とシェリーっぽいフレーバーが広がる。酸はしっかりとしていて、調和がとれた長い余韻がすばらしい。しばらくおくと、シェリーっぽいフレーバーは後退して、マロングラッセのような甘い味わいが中心になった。【88】 |
感想 |
30年を経たドンペリを飲む機会はなかなかないので、楽しみにしていたが、今回はそれよりもまず、93年のボトルの状態のよさが光っていた。果実味が生き生きとしていたし、イースト香が必要以上にでしゃばることもなく、大変バランスのよい味わいで、今さらながら「ドンペリって美味しいじゃん。」と再認識した。私の場合、今まで時々口にしてきたドンペリには感心しないものが多かっただけど、それって、実は状態がよくなかったのかも…。
70ビンテージのほうは、さすがに酸化が進んでいる印象だったが、古酒の風格十分の味わいで、 それはそれで美味だった。ただ、スティルワインと違って、この古酒に30年分の付加価値と4.8万の参考価格に見合うだけのものがあるかと問われれば、ちょっとどうかな、という気もする。 |
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銘柄 |
ブラインド |
コメント |
産地と品種とビンテージがすべて正解ならドンペリをプレゼントと聞いて、俄然張り切る私。(^-^)
エッジにオレンジがかった濃いガーネット。かなり熟成したニュアンス。色調からすると80年代半ばぐらいか?粘性は高め。香りはカシスのドライフルーツ状の果実、枯草、それにヨードっぽいニュアンス。味わいは濃縮感のある果実味の第一印象。酸は緩めで、タンニンは豊か、フィニッシュにまとわりつくように残る。これだけ年を経ていながらこの凝縮感は大したものだが、あんまりバランスの良いワインとはいえない。このねばりつくような濃さと酸の緩さは今まで経験したことのない味わい。さっぱりわかりません。【84】
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感想 |
→ここで、ヒント。
・国は、仏、豪、米、チリ、南アのどれか
・単一品種で、カベルネ、シラー、メルロ、ピノのどれか
・年は、94、92、90、88、86のどれか
・ショップで売られている銘柄で、この試飲会でも出た事がある。 値段は直近のビンテージで5000円を少し上回る位だが、このビンテージはもっと高いだろう。
最後のヒントが大いに役立った。って、これはもはやブラインドでなく「連想ゲーム」ですな。(^^;
きっと、チリのカベルネ、そう黎明期のドン・メルチョールあたりでは?(今日のテーマ、ドンペリだし。)ビンテージは86年。
→正解:ドン・メルチョール88
くぅ〜。惜しかった。2年の差でドンペリを逃しました。ちなみに、ドン・メルチョールのファーストビンテージは87年だそうです。
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