2001年8月25日(土)〜
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日時 2001/8/31
銘柄 ジュブレイ・シャンベルタン・オー・コンボット83
(デュジャック)
産地 仏>ブルゴーニュ>ジュブレイシャンベルタン村1級
購入店 ワインビッド(米)
価格 60ドル
コメント ややレンガの色調がまざって、エッジが透明になった中程度のオレンジガーネット。甘く独特な芳香は、なめし革、赤系果実のリキュール、バニラ、ファンデーションなど、うっとりするようなデュジャク特有のものだ。味わいはなめらかで粘性のある果実のアタック。構成はややスリムで中間部の広がりは物足りないが、上品な果実味を中心にチャーミングに熟成している。フィニッシュにかけて乾き気味のタンニンがやや目立つ。抜栓当初尖った酸が感じられたりして、ちょっと下り坂な印象ではあったが、それでも妖艶な香りなど、充分にデュジャックのよさを堪能できた。【85】
感想 このボトルは、年初にワインビッドで落札して、その後落札したボトルたちと一緒に5月の末に配送してもらったもの。通関から配送日にかけてかなり温度が上がったため、ダメージが心配だったのだが、とりあえず、このボトルは(無条件で良好とはいえないものの)、大きな問題はない印象だった。妖艶な香りに比べて、やや味わいが貧弱なのは、ビンテージのせいかもしれない。1983年は雹と病害が蔓延した年で、デュジャックのようにあまり収穫量をコントロールしないドメーヌには不利な年だとどこかで聞いた(うろ覚え)が、そんなことを思いあわせると、このボトルはまあ健闘している方だといえるだろう。

8/29 久しぶりに吉祥寺「アンドゥー」へ。

日時 2001/8/29
銘柄 ブルゴーニュ99(ドニ・モルテ)
産地 仏>ブルゴーニュ
コメント 珍しいドニ・モルテの白。 グリーンがかった中程度のイエロー。メロンや熟した青リンゴ、白い花のみずみずしい香り。味わいは心地よい果実味のなめらかでややスリムなアタック。口中でじんわりと果実の甘さが広がり、酸は丸くでしゃばらない。全体のボリュームは大きくないが、バランスが自然で、フィニッシュまで、イヤみのない健康的な果実の甘味が持続する。【84】
   
銘柄 エシュゾー94(エマニュエル・ルジェ)
産地 仏>ブルゴーニュ
コメント 濃いめながら透明感のあるルビーで、エッジはやや退色が始まっている。 香りは最初強めのジビエやなめし革が感じられたが、しばらくすると落ち着いて、今度は閉じこもりがちになる。赤系のシロップ漬けの果実、鉄、白コショウやシナモンなどのスパイス、それにほのかなロースト香。 味わいも最初は果実味にまだ硬い芯がある印象だったが、時間とともに徐々に表情を和らげてくる。タンニンはきめ細かくなめらかで、酸は質感があり、凛としたたたずまいを見せる。アルコール度が高めで、94年とは思えないほど中間部の広がりもあり、構成はしっかり。フィニッシュは各要素の調和がとれている。クラシックな作りの秀逸なピノで、余韻の豊かさはさすがだが、全体にまだ青さの残る果実のような硬さがある。開けるのはまだもったいなかったかな。【88】

日時 2001/8/26
銘柄 アルマヴィーヴァ97
産地 チリ
購入店 やまやで購入後1年半寺田倉庫保管
価格 4980円
コメント

エッジがピンク色の濃いガーネット。黒系の果実のジャム、甘草、八角、それにバニラ香がからみつくように感じられる。アルコール度が高くて鼻にツンとくる。味わいはジャムっぽい濃厚な果実味のアタック。豊かで丸いタンニンは甘苦く、パワフルであるが、しっかりした酸が味わいが平板になるのを防いでいる。フィニッシュにはコーヒーぽいタンニン。個人的には、ジャムっぽい果実味はあんまり好きじゃないんだけど、よく出来たワインであるし、この位の価格で購入できるのならオススメ。ちなみにこのボトル、抜栓当日よりも二日目の方が断然よかった。【85】


8/25 信濃屋試飲会
月に一度開催される地元信濃屋の試飲会。この日のテーマは、ドンペリの新旧比較だった。
銘柄 ドン・ペリニョン93
コメント 黄緑を帯びた中程度のイエロー。気泡は細かく、上品な勢いがある。熟したグレープフルーツ、洋ナシ、白い花、かすかにクロワッサンのニュアンス。味わいは甘く豊かな果実味のアタック。それを堅牢な酸がよく受け止めて、良好なバランスを見せる。コクは中程度で、フィニッシュは果実味を中心に調和が取れており、余韻も長い。
【87】
 
銘柄 ドン・ペリニョン70
コメント アンティークの金時計のような、イエローゴールドの色調に、やや褐色のニュアンスが加わる。泡はごく少ないが、それでも細かい気泡が一本、二本糸を引くように持続的に立ち上る。香りはカリンや焼きリンゴ、マロン菓子、それにシェリーやクルミっぽいヒネ香。味わいは、意外なほど炭酸が生き生きとしていて、口中で甘くややドライな果実味とシェリーっぽいフレーバーが広がる。酸はしっかりとしていて、調和がとれた長い余韻がすばらしい。しばらくおくと、シェリーっぽいフレーバーは後退して、マロングラッセのような甘い味わいが中心になった。【88】
感想 30年を経たドンペリを飲む機会はなかなかないので、楽しみにしていたが、今回はそれよりもまず、93年のボトルの状態のよさが光っていた。果実味が生き生きとしていたし、イースト香が必要以上にでしゃばることもなく、大変バランスのよい味わいで、今さらながら「ドンペリって美味しいじゃん。」と再認識した。私の場合、今まで時々口にしてきたドンペリには感心しないものが多かっただけど、それって、実は状態がよくなかったのかも…。
70ビンテージのほうは、さすがに酸化が進んでいる印象だったが、古酒の風格十分の味わいで、 それはそれで美味だった。ただ、スティルワインと違って、この古酒に30年分の付加価値と4.8万の参考価格に見合うだけのものがあるかと問われれば、ちょっとどうかな、という気もする。
 
銘柄 ブラインド
コメント

産地と品種とビンテージがすべて正解ならドンペリをプレゼントと聞いて、俄然張り切る私。(^-^)

エッジにオレンジがかった濃いガーネット。かなり熟成したニュアンス。色調からすると80年代半ばぐらいか?粘性は高め。香りはカシスのドライフルーツ状の果実、枯草、それにヨードっぽいニュアンス。味わいは濃縮感のある果実味の第一印象。酸は緩めで、タンニンは豊か、フィニッシュにまとわりつくように残る。これだけ年を経ていながらこの凝縮感は大したものだが、あんまりバランスの良いワインとはいえない。このねばりつくような濃さと酸の緩さは今まで経験したことのない味わい。さっぱりわかりません。【84】

感想

→ここで、ヒント。
・国は、仏、豪、米、チリ、南アのどれか
・単一品種で、カベルネ、シラー、メルロ、ピノのどれか
・年は、94、92、90、88、86のどれか
・ショップで売られている銘柄で、この試飲会でも出た事がある。 値段は直近のビンテージで5000円を少し上回る位だが、このビンテージはもっと高いだろう。

最後のヒントが大いに役立った。って、これはもはやブラインドでなく「連想ゲーム」ですな。(^^;
きっと、チリのカベルネ、そう黎明期のドン・メルチョールあたりでは?(今日のテーマ、ドンペリだし。)ビンテージは86年。

→正解:ドン・メルチョール88

くぅ〜。惜しかった。2年の差でドンペリを逃しました。ちなみに、ドン・メルチョールのファーストビンテージは87年だそうです。