2001年8月6日(月)〜
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日時 2001/8/21
銘柄 コルトン・シャルルマーニュ84
(ボノー・デュ・マルトレイ)
産地 仏>ブルゴーニュ>アロースコルトン村特級
購入店 マスモト
価格 7700円
コメント 黄金色がかった濃いイエロー。香りは黄桃、熟したグレープフルーツ、バター、ヘーゼルナッツ、バニラ。時間とともにじゃこうっぽい香りが支配的になる。味わいはバニラっぽいフレーバーを伴った果実味の第一印象。その後の広がりも十分にあり、酸は豊かだが丸く、フィニッシュにやや苦味が加わり、余韻は中程度の長さで、全体の印象はコッテリ系。時間とともにやや酸が強くなるが、それでも2時間ぐらいは良好なバランスを保っていた。【89】
感想

平日、しかも客人もいないときに5千円以上のワインを開けることはめったにない我が家なんだけど、この日はちょっと良い白を開けたい気分になった。なぜって?まあ、それはそれとして.。84年というビンテージは通常見向きもされない年だが、なんのなんの、この銘柄はすばらしい。良年に迫る凝縮感と見事なバランス。やや下るのが早いのはいたしかたないにしても、これだけ綺麗に熟成したコルトン・シャルルマーニュが8千円弱なら文句ないだろう。

日時 2001/8/19
銘柄 Ch.タルボー97(demi)
産地 仏>ボルドー>メドック4級>サンジュリアン村
購入店 やまや
価格 1980円
コメント 今日の東京は、7月のあの酷暑はなんだったのかというような涼しさ。ワインも久しぶりにボルドーを開けてみた。このボトルは97ビンテージが市場に出回り始めたころにやまやでをまとめ買いしたハーフボトルのうちの一本。このとき買ったボトルも残り1〜2本になってしまった。
色は紫がかったガーネットで、エッジにやや退色が見られる。香りはかなり硬質なイメージ。ブラックベリー、鉛筆の芯、杉の木、八角や丁子などのスパイス。味わいは最初かなり険しく、酸や木質的なフレーバーが目立ち、フィニッシュにはコーヒーっぽいタンニンが際だって感じられたが、2時間近くかけてようやくバランスよくなってきた。時期的に閉じ始める時期なんだろうか、それともコンディションの問題なんだろうか、1年前に飲んだ同じボトルではこのようなことはなかったんだけど…。 【78】
日時 2001/8/18
銘柄 アンジュ99(ドメーヌ・モッス)
産地 仏>ロワール>アンジュ
購入店 藤小西
価格 3125円
コメント 色はかなり麦わら色がかった濃いめの黄金色。香りは非常に個性的な、セメダインなどの揮発性の接着剤、ビニール、クルミ、シェリー。味わいも独特で、ヌルリとしたアタックのあと、シェリーやセメダインっぽいフレーバーが口中に広がる。酸はやや緩めで全体の印象はとにかくドライ。二日目になると、カリンっぽい果実味が出てきて、酸のしっかり感も加わり、味わいはよりこなれてくるが、トータルの印象は相変わらずドライ。とにかく個性的な味わいのロワールでした。 【?】
感想

これはおそらく、私のHPに掲載した中でも屈指の不思議なワインだ。99年とヴィンテージは若いのに、かなり麦わら色がかった色調といい、シェリー香全開の香りといい、かなり熟成したニュアンスがある。それでいて、この先長期に亘って寝かせておけそうなポテンシャルも感じる。ロワールのシュナンブランとして素直に美味しいかと問われると「?」なんだけど、飲みつづけるとクセになりそうな不思議な魅力がある。藤小西さんを訪れたとき試飲してみて購入した銘柄だが、そのときは抜栓後1ヶ月近く経過していたのに味わいを保っていたのに驚いたものだ。

日時 2001/8/16
銘柄 ソアーヴェ・デル・コッレ99(ゾーニン)
産地 イタリア>ヴェネト州DOC
価格 250円(グラスワイン)
コメント うすめのイエローで、やや黄緑がかった色調。青リンゴ、ライチ、ミネラル。味わいは果実味乏しくやや虚ろなアタック。その後の広がりもあまりなく、水っぽい味わいながら、しょっぱい位のミネラル感が特徴。酸は豊かだがちょっとしまりがない印象。フィニッシュには果実の甘味がかすかに感じられるが、後に続く苦味にかき消されるように消える。【66】
感想

「急性腸炎」とそれに続く発熱で4日ほど寝込み、その後もなかなか体調が回復しない中、試しにと、近所のカジュアルなイタめし屋でグラスワインを注文してみた。とりあえず体がアルコールを拒否するようなことはなかったが、ワイン自体はちょっとトホホなお味。まあ、特売で一杯250円だったことを思えば、あんまり文句は言えないんだけど、ひとつには、グラスの温度が高すぎた。もうひとつは、たぶんボトルの状態があまりよくなかったと思う(セラーなんかありそうもない店だし)。今までに飲んだゾーニンは安いながらもそれなりにまとまっているものが多かったので、この銘柄に関しては、そういう要素が重なった不幸な出会いだったのだろうと思いたい。

日時 2001/8/6
週始めから、吉祥寺の「アンドゥー」で深夜2時近くまで居座る。
飲んだ銘柄は以下のとおり。今回はきちんとメモをとってないので、感想は簡略版です。

シャンボールミュジニー98(ユベール・リニエ)
カシス、ダークベリー、バニラに加えてやや革っぽいニュアンス。果実味みずみずしく、酸はしなやかで、すばらしいバランス。調和のとれたフィニッシュ。村名のレベルを超えている。【85】

ジュブレイ・シャンベルタン98(ユベール・リニエ)
同じつくり手のAOC違い。上の銘柄に比べると、酸ががっしりとしていて、強固なストラクチャー。要熟成。やや金属的なフレーバーがある。【84】

ジュブレイ・シャンベルタン98(ドメーヌ・バシュレ)
このつくり手の99は相当よいらしい。凝縮感はあまりなく、ビンテージ以上に熟成したニュアンスを感じる。バランス的に酸がやや強めで、よく熟した果実が使われている印象。赤系果実、スパイス、オレンジピールの香り。【83】

ヴォルネイ・カイユレ・clos des 60ouveres98
(ドメーヌ・ド・ラ・プースドール)
カシス、ダークチェリー、紅茶にやや革っぽいニュアンスが混ざる。味わいは中庸を得ていて突出したところがない。これぞブルゴーニュというべき秀逸なバランス。【85】

ヴォルネイ・カイユレ・clos des 60ouveres96
(ドメーヌ・ド・ラ・プースドール)
同じ作り手の96年。こちらも見事。98に比べると、スパイシーで、酸の堅牢さが際立つ。要熟成。【86】

SALITAGE96(PEMBERTON)
西オーストラリア州のピノ。黒系果実の濃縮した香りやフローラルな香りが心地よい。味わいはやや酸が太めなものの、健康的な果実味がそれを補って余りある。タンニンもなめらか。【84】