2001年7月13日(金)〜19日(木)
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日時 2001/7/19
銘柄 Ch.ブラネール・デュクリュ97(demi)
産地 仏>ボルドー>メドック4級>サンジュリアン村
購入店 やまや
価格

1980円

コメント エッジがややピンクになった濃いめのガーネット。香りは心地よいハーブ、カシスやダークベリーなどの果実、バニラ、丁子。味わいはみずみずしく心地の良い果実味と、やわらかく熟したタンニン、低めの酸がよくバランスされていて、ジューシーでチャーミングな飲み口。フィニッシュはやや樽のフレーバーが目立つ。【84】
感想 よくも悪くも97ビンテージの特徴がよく出ているワインだと思った。低めの酸、柔らかなタンニン、心地よいんだけど、シャキッとしたところのない、緩めの構成。この日は暑いさかりなのになぜか濃い赤が飲みたくなって、この銘柄を開けてみたんだけど、以前飲んだときに比べると、青っぽさが後退してとてもよい表情を見せていた。ハーフということで、やや熟成が早いということはあるかもしれない。やまやでまとめ買いしたハーフボトルのうちの一本。

日時 2001/7/16
銘柄 エルミタージュ86(J・L・シャーヴ)
産地 仏>コートデュローヌ>エルミタージュ
購入店 ワインビッド
価格

$80(送料税金含まず)

コメント エッジが透明になりつつある濃いめのガーネット。香りは最初まったくたたず、どうしたものかと思ったが、デキャンティングしてしばらくすると、ダージリン、黒蜜、カシスやプラムなどの果実のジャムとドライフルーツがいりまじったような果実香、干し草や中国系のスパイスなどがじんわりと出てきた。アルコール度は高めで、やや鼻にツンと来る。味わいは甘く飴のように濃縮した果実味の第一印象。酸は豊かだが丸く、タンニンも豊かに溶け込んでいる。それでいて干草っぽいひなびたニュアンスもあって、ブラインドだと他の品種と迷いそうだ。【86】
感想 お中元によさげな肉をいただいたので、ちょっと奮発してセラーのそれなりのワインを開けてみた。最初は香りがまったくたたない上に、後味に不快な渋みを感じて、「ああ、やっぱり海外オークションものはダメか…」と落胆したが、イチかバチか、ウルトラデキャンタに移し変えてみたら、香りも開いてそれなりによい状態になった。86年のローヌは決してよい年ではないが、さすが名門だけあって、凝縮したピュアな果実味がすばらしい。ただ、年のわりには、やや熟成が進んだ印象があるのは、やっぱり保存状態の問題なのか…。

日時 2001/7/14
銘柄 Ch.カロンセギュール93
産地 仏>ボルドー>メドック3級>サンテステフ村
購入店 小田急ハルクで購入後、1年半常温保存(!)
価格 失念
コメント エッジにはっきりオレンジの見えるガーネットで、色調はやや濃い。香りは陶然とするような、火を通した黒いベリー系の果実、ゆで小豆、カフェオレ、甘草や八角などのスパイス。味わいは凝縮感こそ乏しいものの、果実味がよく残っていて、低めの酸とおだやかに溶け込んだタンニンとあいまって、飲み口よくチャーミングにまとまっている。フィニッシュにはコーヒーッぽいフレーバー。【84】
感想 う〜む、不思議。私の記憶によれば、このワインは贈答用に購入したんだけど、その機会がないまま、ずるずると1年半の間、押入れの中に放置していたものなのだ。どうせダメだろうと思って開けたんだけど、ところがどっこい、しっかり生きていた。いや、生きてたどころか、ブラインドで飲んだら、「状態は良好」とすら答えそうだ。同じ環境に放置しておいてすでに開けた「Ch.ポンテカネ92」、「Ch.ラフォンロシェ94」、「Ch.ブラネールデュクリ93」はまるでダメだったのに、だ。
このワインの輸入元はサントリー。購入店は小田急ハルク。
他のダメだったワインはどれもディスカウントショップ系の店。こうなるとやっぱり、購入前の環境の違いを疑いたくなってしまう…。

日時 2001/7/13
銘柄 ソアーヴェ・クラシコ・カピテル・クローチェ96
産地 イタリア>ヴェネト州DOC
購入店 品川「DAVIS」にて
価格 5000円
コメント 濃いめのイエローで、やや麦わら色がかっている。香りは濃厚なバニラ香の奥から白桃、洋ナシなどの果実の心地よい香り。味わいも全般にバニラのフレーバーが強いが、濃縮感のある果実味がそれを受け止めている。中盤から出てくる蜜のような甘味と心地よい酸とのバランスもよく、フィニッシュにかけてほのかな苦味が加わる。一般に爽やかに仕上げられることの多いソアーヴェの中にあって、これだけ樽をギンギン効かせてグラマラスに仕立てているのも珍しいのではないだろうか。好き嫌いは分かれそうだけど、個性的で面白いワインだ。【81】
   
銘柄 エシュゾー94(ジャイエ・ジル)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 エノテカ
価格 1万2000円ぐらい(当時)
コメント これは私の持ち込みで、1年半ぐらい前にエノテカのセールで購入したもの。猛暑の中をブランブランと揺すって持ち込んだので、状態が心配だったが…。
色はエッジがやや透明になった濃いめのルビー。香りはバニラ、赤系果実のリキュール、シナモンや白コショウなどのスパイス。味わいはバニラっぽいフレーバーの第一印象。甘く濃縮感がありながらピュアでクリーンな果実味はさすがジャイエ・ジルと思わせるし、しなやかな酸となめらかなタンニンはポテンシャルの高さを感じさせるが、前半の力強さに比べると中盤以降の広がりが今ひとつ。また、アフターにはややタンニンが残るなど、各要素がまだこなれていない印象もある。94年ということもあり、そろそろ飲み頃かと思ったが、まだ早かったようだ。 【86】
  この日は安師範たちと、品川にある「DAVIS」へ。安師範とお会いしたのは初めてだったが、いろいろと話を聞いてみて、HP作りのスタンスや視点など、改めて見習うべき点が多いなあと思った。ワインは偶然にも「樽づくし」の一夜。(^^;
ところで、初めて訪れた「DAVIS」だけど、店員のひとりがどうしちゃったのかと思うほど無愛想で非礼。 ワインを注ぐときも、私にテイスティングをさせときながら、まだテイスティングを終えないうちに、他の人にさっさと次ぎ始めたのには、開いた口がふさがらなかった。せっかく店の雰囲気もよいし、料理も美味しいのに…。