2001年7月4日(水)〜7日(土)
NEXT→

日時 2001/7/11
銘柄 マディラン・シャトー・ブースカッセV.V96
(アラン・ブリュモン)
産地 仏>シュッドウエスト>マディラン
購入店 ファインワインクラブ
価格 2760円
コメント

エッジにやや退色が見られる濃いガーネット。香りはちょっと独特の厩臭、腐葉土、ブラックベリー、黒コショウなどのスパイスに樽香がまざり複雑。味わいはしっかりして伸びのある酸の第一印象。果実味には凝縮感があり、タンニンも非常に豊かだがきめは細かく酒質はジューシー。独特の香りと酸のしっかり感が際立つ、個性豊かなワイン。翌日、味わいはさらにこなれて好印象。【81→82】

感想 あのトム・クルーズが自家用ジェットで買いにくるという南西地方の名手アラン・ブリュモンのラインアップの中では「シャトー・モンテュス」が有名だが、こちらは別の砂質土壌から作られるキュベ。モンテュスと比べるとこちらの方が酸が豊かで酒質はよりエレガントな印象だ。

日時 2001/7/7
この日は、藤小西さん主催の食事会にお招きいただいた。場所は初台にあるレストラン・キノシタ。この予約すら困難な店をを借り切ってしまうところがスゴイ。藤小西さんでは、昨年サンロマンの1haの区画を購入。そちらのブドウは女性の膝ぐらいの高さに育っているとのことなので、ワインができる日が楽しみだ。今回飲んだ「ドメーヌ・ド・シャソルネー」はその隣の区画のもの。かのプリューレ・ロックの弟子であり、バイオダイナミズムの作り手として注目されはじめている作り手だそうだ。

<泡>
ミッシェルマイヤート・ブリュット87
<白>
サン・ロマン・Combe Bazin 99(ドメーヌ・シャソルネー)
<赤>
サン・ロマン99(ドメーヌ・シャソルネー)
ニュイ・サンジュルジュ1er Cru Clos des Argillieres98
(ドメーヌ・シャルソネー)

<食後酒>
カール・ド・ショーム(ドメーヌ・ド・ジオピトン)

この日はメモをとらなかったので、詳細をかけないのが残念なんだけど、ミッシェルマイラートの泡はリンゴなどの果実香とクロワッサンなどの香りがほどよく調和し、味わいも中庸を得た、すばらしいものだった【86】。サン・ロマンの赤白はどちらも個性が豊か。白は色はかなり濃く、99年なのに麦わらの色調が濃い。時間とともに表情を変え、最初緩いと思った酸が時間とともに調和がとれてきたけど、全般にやや下るのも早かったような…【82】 。赤はオレンジピールやコショウなどのスパイシーな香りがあって、熟した果実の味わい。ちょっとローヌっぽい雰囲気があるとの声も【83】。NSGはこの日の白眉。 プリューレ・ロックの自宅の前の畑とのことだけど、まさしくロックを彷彿させる、均整の取れた、それでいて不思議と熟成感のある官能的な味わい【87】。 カール・ド・ショームは濃厚な果実から来る上品な甘味が出色。 【86】。

話題の「ビオデナミ」 については、私はまだそれを語れるほど出来の違いを理解していないのだけど、確かに何かありそうだな、という気がするので、これから注目していきたいと思う。

もうひとつ、特筆すべきは、「レストランキノシタ」の料理。量、質とも文句のつけようがないすばらしさで、さすが「予約がとれない」との評判だけのことはあると思った。
さらにこの日は、CWFCナパ会長、BVCのほげちゃん会長、Junko-tマダム、ホビットさんひろみみさん、 など、日ごろ私がお邪魔しているHPの方々もお見えになっていて、充実した、楽しい一夜を過ごさせていただきました。 藤小西MASAさん、それにスタッフのみなさま、どうもありがとうございました。

日時 2001/7/5
銘柄 クロ・フルテ95
産地 仏>ボルドー>サンテミリオン・プリミエグランクリュクラッセ
購入店 やまや赤坂店
価格 4980円
コメント 去年やまやで購入したもの。 色はややエッジにオレンジのニュアンスが見えはじめた、濃い ガーネット。香りは、ややトーンの高い、カシスやブルーベリー などのシロップ漬け、中国系の乾いたスパイス、それにクワガタ が住んでいそうな朽ちた木のような香り。 味わいはかなり骨太な感じで、酸が一貫してしっかりしており、 タンニンも豊か。それに比べると果実味がやや弱く感じるのは時期的な問題なのかもしれない。各要素はしっかりしているけど、なめらかとはいえず、全般にどうも洗練されてないというか垢抜けないイメージがつきまとう。 ちなみに、95年って、このところ何本か飲んでいるけど、果実味が閉じてきているものが多く、飲みにくい時期に入ってきている気がする。 【82】
日時 2001/7/4
  いつもお世話になっている「ファインワインクラブ」きたさんと寿スタジオ徳丸さんと、渋谷のシノワへ。飲んだワインは以下のもの。
銘柄 ヴーヴレー90(マルク・ブレディフ)
産地 仏>ロワール>トゥーレーヌ>ヴーヴレー
コメント 色は暗くてわからず。香りはきのこ、シベットなどの熟成香、柑橘系の果実、白い花、それに含み香で蜜っぽい香り。味わいは、ボリューム感はあまりないが、クリーンな酸と果実味のバランスがよく、中盤以降蜂蜜っぽい甘味と苦味が加わって、フイニッシュを複雑にしている。余韻は蜜のような甘味が細く長く尾を引く。【85】
銘柄 クロ・デ・ランブレイ93(ドメーヌ・ド・ランブレイ)
産地 仏>ブルゴーニュ>モレサンドニ特級
コメント この銘柄を飲むのは初めて。カシスやダークチェリーなどの果実、黒土、なめし革に加えて、生醤油っぽいひねた香りが少し感じられる。味わいはなめらかな果実味を豊かなタンニンとしっかりした酸が支えており、贅肉のない筋肉質の体躯を連想させる。ただ、時間とともにフィニッシュに乾いたタンニンが目立つようになってくるあたり、ひね香とあいまってコンディションが必ずしも万全でないような気もする。【84?】