2001年6月30日(土)〜7月1日(日)
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日時 2001/7/1
銘柄 メルロー96(ドメーヌ・トリエンヌ)
産地 仏>ラングドック(Vdp)
購入店 すむら酒店
価格 2000円位
コメント 久しぶりになにもない日曜日。昼に中華を食べたので、夜は質素に。晩酌のお供に選んだのは、リーズナブルなヴァオンドペイ。エッジがやや透明になったルビーで、色調はやや濃いめ。香りはチェリーやブルーベリーなどのジャムに加えて、スミレなどのフローラルな香り。味わいはやわらかくクリーンな果実味、タンニンは大人しめ、酸は豊かだがなめらかで、全般イジューシーな果実味を中心にしたミディアムボディの構成。特筆すべき項目はないけど、大きな欠点もない、中庸を得た仕上がりで、日常の食卓のお供にはいいだろう。【78】

日時 2001/6/30
  この日は、ワイナート主宰のサンテミリオン・セミナー。場所は表参道のアカデミー・デュ・ヴァン。講師は田中氏。
サンテミリオンのテロワールの違い、土壌によるワインの違いなど、興味深い話を聞くことができた。出されたワインは以下のとおり。
1本目 これだけ97年とのこと。エッジがやや透明になった濃いルビー。深煎りのロースト香、ミネラル、赤〜黒の中間位の果実、スパイス。シルキーなタンニン、しやなかで上質な酸、果実の凝縮感はそれほどでもないが、良好なバランスがフィニッシュまで続き、余韻も長い。すばらしいワイン。
クロ・サン・マルタン97

2本目〜4本目

3本ブラインドで、共通項と違いを探る課題。
<2本目>
濃いルビーで、エッジはややピンク。ハーブ、カシス、ミネラル。やわらかい果実のアタック、酸は丸く、力強くはないが、後半にやや目立つ。チャーミングで、それなりに良い表情を見せている。
<3本目>
もっとも濃いルビー。エッジはまだ紫。チョコっぽいオーク、黒系果実、中国系スパイス。濃縮感のある果実味、タンニンンしっかりしてやや粉っぽく、酸もしっかりあって構成が大きい。グラマーなワイン。 いわゆるパーカーさん好みのサンテミリオン。
<4本目>
やや濃いルビーで、エッジはピンクがかっている。ベジタルな香り、ハーブ、赤系果実、紅茶。果実味は青っぽいフレーバーを残していてやや熟度が低そう。やわらかなキャラクターだけど、酸はしっかりしていて、タンニンがややかわき気味。フランが多い?もしくは日照条件の悪い土地?

う〜ん、違いはかなりあるけど、共通項がよくわからない。
<正解>
2本目=Ch.フォージエール98
3本目=Ch.ペピー・フォージエール98
4本目=キャップ・ド・フォージエール98

すべて同じ作り手ながら、ペピー・フォージエールは、フォージエールの中の特に良い区画から作られたワイン。キャップ・ド・フォージエールはなんとサンテミリオンの隣、コート・ド・カスティヨンのワイン。

5本目〜8本目

<5本目>
エッジにピンクがかった濃いガーネット。やや閉じてる中に土っぽい香りや鉄の香り。果実香はトーンの高い赤系、それにオレンジピールっぽいニュアンスも。味わいは豊かな酸のアタック、縦への広がりがあって、フィニッシュは甘酸っぱい。よくわからないキャラクターだなあ…。
<6本目>
ややエッジにオレンジのニュアンスが見える濃いガーネット。ハーブっぽい、ベジタルな香り、カシス、ブルーベリー、丁子などのスパイス。味わいは凝縮感のある果実味、伸びやかでなめらかな酸。ミッドパレットの広がりは今ひとつ。
<7本目>
濃いガーネットでエッジはまだ紫。ビターチョコ、リキュールっぽい熟した黒系果実、甘草などのスパイス。味わいは豊かで濃縮された果実味、伸びのある酸、しっかりしたシルキーなタンニン。ビターチョコっぽいフィニッシュ。かなり熟した果実を使っている。好みのタイプだけど、田中さんいわく、「余韻が乏しく、落ちるのが早い」。
<8本目>
濃いガーネットでエッジはややオレンジのニュアンス。閉じ気味ななかにベジタル、ハーブ系の香り、黒系の果実、スパイス。 味わいはみずみずしい果実味のアタック。ストラクチャーがしっかりしていて、酸、豊かなタンニンとも上質。それでいてふくよかで調和のとれたフィニッシュと長い余韻。時間がたっても落ちない。
<正解>
5本目=Ch.コンセイヤント98なんとポムロールでした。
6本目=Ch.ラ・ドミニク98
7本目=Ch.キノランクロ98
8本目=Ch.クースポード98

  …ということで、私のテイスティング能力はまだまだだな、と思った次第。
それにしても、このセミナー、内容が高度で、テイスティングはかなり難しかったけど、これだけのワインが出て充実した講義が聴けて、8400円なら安い。