2001年6月13日(水)〜15日(金)
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日時 2001/6/15
銘柄 オー・コート・ド・ニュイ99(ジャイエ・ジル)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 すむら酒店
価格 4290円
コメント

ジャイエ・ジルの99ビンテージ。エシュゾーを買う前に一本試しに開けてみた。エッジに紫がかった濃いめのルビー。香りはブルーベリーやカシスなどのフレッシュな果実、焦臭、深煎りのコーヒー、ハーブ、それにやや革っぽいニュアンス。味わいはハーブっぽい果実味はもちろんあるんだけど、しっかりした酸と焦がしたような苦味がそれより前面に出てくる印象で、まだ各要素がせめぎあっているかのようだ。フィニッシュには若い果実味とともに張りのある酸が感じられるが、余韻は長くはない。過去のビンテージのオー・コート・ド・ニュイと比べるとちょっと期待外れな感は否めない。時期的な問題もあるのだろうけど…。 【79】

→…と書いたけど、 このワイン、3日目になって見違えるような一面を見せた。カラメルや深煎りのコーヒーなどの樽香と果実香、それにややジビエっぽい香りがまざり、味わいも果実の甘味が艶やかになってバランスがとれてきた。3日目にピークになるとは、やっぱりおそるべし、ジャイエ・ジル。【82】(窒素ガス充填して冷蔵庫にて保管)

日時 2001/6/13
銘柄 マウント・イーダ・シラーズ98
産地 豪>ヴィクトリア州
購入店 アンドゥーにて
コメント ビクトリア州のシラーズ。 色は暗くてよくわからない。香りは濃厚な、チョコレートやブラックベリー、ブラックチェリーなどの果実のジャ ム、黒コショウ、 八角などのスパイス。 味わいは香りから想像するよりずっと落ち着いた、なめらかなアタックだが、 中盤に甘味をともなった凝縮感のある果実味が口中に力強く広がる。その果実味を酸がしっかりと 受け止めており、タンニンはややざらつくものの、よく熟した甘苦い印象で、 構成は大きく、パワフル。何杯も飲むとちょっと果実の甘味がしつこく感じられるけど、 数年寝かせると、より各要素が融和して落ち着いた印象になるのではないかな。 正確な値段を聞かなかったが、コストパフォーマンスは相当よさそうだ。【85】
銘柄 ヴォーヌ・ロマネ97(エマニュエル・ルジェ)
産地 仏>ブルゴーニュ>ヴォーヌロマネ村
コメント 色は暗くてよくわからない。香りはチェリーやラズベリーなどの赤系果実が鮮やかで、それにミルクチョコっぽい樽香と、革っぽいニュアンスが上品に絡んでい る。 味わいも果実味のみずみずしさと、まさにシルキーと形容したくなるようなタンニンのク オリティが出色で、酸もクリアで角がなく、各要素がナチュラルでかつ精妙なバランスを保つ。果実味を中心に調和がとれたきれいなフィニッシュといい、長く残る余韻といい、いかにも 毛並みのよさを感じさせるすばらしいワインだ。【88】
感想 久しぶりのアンドゥー寿スタジオの江口寿史センセ、徳丸さんとご一緒させていただいた。 このボトルはありがたいことに徳丸さんからの差し入れ。 エマニュエル・ルジェとはどうも縁がなく、たぶん飲んだのは初めてだけど、私の予想を上回る、村名とは思えない仕上がり。 村名でこのレベルであれば、クロパラやエシュゾーはさぞ美味しいことだろうと期待させる。 問題は例によっての入手難と、それゆえの価格高騰だが、とにかくこれ一本でちゃっかりルジェのファンになってしまった私だ。 ちなみに、ラベルの女の子のイラストは江口センセが書いてくださったもの。(拡大できます) (^^)