2001年6月10日(土)
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今日のワイン会は、 Shinさん、Tさんご夫妻、かもしださんご夫妻、Keiさん、よもぎねこさん、まーやんさん、のへさんというメンバーで、もっぱらカベルネづくし。持ち寄りで集まったボトルは以下のような豪華ラインアップでした。
銘柄 モンラッシェ97(ドメーヌ・テルナール/ルモワスネ)
感想

かもしださん持参。かすかに黄緑がかった濃いめのイエロー。レモン、グレープフルーツなどの柑橘系、バニラ、ミネラル、黄色い花、時間をおくと甘栗のような香ばしい香り。味わいはなめらかな果実味の質の高い甘みがゆっくりと口中に広がり、酸は豊かで丸く、すでにトロみもあって、フィニッシュにかけてかすかな苦味も加わり立体的な余韻を形成する。一本目からスゴイのを飲んでしまった…。
【91】

銘柄 Ch.ピションラランド82
感想 まーやんさん持参。濃いめのガーネットで、エッジにはオレンジが見える。香りは華やかなカシスやダークチェリーのリキュール香、甘草などのスパイス、それにやや土っぽいニュアンス。味わいはなめらかで厚みのある果実味と緻密なタンニン、しなやかな酸が高次元でバランスされ、充分な濃縮感もあり、トロリとしたテクスチャー。フィニッシュにコーヒーっぽいフレーバーとともに調和のとれた長い酸の余韻が口中にいつまでも残る。ほとんどパーフェクトとさえいいたくなるバランスとエレガントさの中で、あえて注文をつけると、少しだけ、ほんとに少しだけ果実味がフラットな気がするのは、コンディションの問題なのか、実力なのか…。【93】
銘柄 Ch.ラトゥール85
感想 のへさんの持ちこみ。オレンジがかったやや濃いめのガーネット。香りはカシスのリキュール、丁子八角などの乾いたスパイス、くんせい肉。味わいはなめらかな果実味がよく残っていて、タンニンは緻密に溶け込んでおり、酸が伸びやかでしっかりしている。構成は中の上程度で、ラトゥールにしては軽く、上のラランドと比べても見劣りするけれども、鮮やかな果実味を中心に各要素がバランスがとれていて、今とても良い表情を見せている。2年前に飲んだボトルはガチガチで飲めたものじゃなかったことを考えると、面白いものだ。
【92】
銘柄 ペンフォールズBIN707 94
感想 Keiさん持込み。エッジにピンクがかった濃いガーネット。ユーカリ、ビターチョコ、ブラックチェリーのジャム、バニラ、それに甘い樹液のようなニュアンス。味わいはやわらかく充実した甘い果実味が口の中で広がり、酸はやわらかいがしっかりと果実味を受け止め、タンニンのなめらかさは出色。アルコール度が高く、しっかりした構成の大柄なワイン。デキャンタージュした方がよかったかも。【88】
銘柄 コンチャイトロ・ドン・メルチョール 94
感想 のへさんより差し入れ。コンチャイトロのフラッグシップで若いビンテージはよく見かけるが、94年というのはめずらしい。エッジのオレンジへのグラデーションが美しいガーネットで、色調は濃いめ。黒コショウなどのスパイス、カシスなどのややトーンの高い果実香、紅茶、ミルクチョコ。味わいは凝縮感はそれほどでもないが、果実味と酸のバランスがよく、この銘柄の若いビンテージによく見られるハーブっぽいフレーバーは落ち着いて、より赤っぽい果実のフレーバーに変化しているようだ。さすがに前後の銘柄に比べるとストラクチャーや余韻などの面で見劣りするのは仕方ないが、当時の値段(3000円!)を考えれば良好なコストパフォーマンスといえるだろう。
【86】
銘柄 エイブリュー95
感想 Shinさん持参の銘柄は97年がRP100点をとったことで、一般フリークにも知られるようになってきたエイブリュー。エッジにピンクがかった濃いガーネット。チョコレート、甘草、ブラックベリーのジャム。味わいはアタックからチョコレートっぽい甘みを伴った濃縮された果実味が口の中に広がる。かなりパワフルなワインだが、きれいな酸とよく熟したなめらかなタンニンがバランスを保ち、凝縮感がある一方で、自然な広がりを見せるところが只者でない。フィニッシュにはチョコッぽいフレーバーが口中を満たす、力強く大きなワイン。【92】
銘柄 オーパスワン94
感想 Tさん持参。エッジにややオレンジのみえる濃いめのガーネット。香りはカシスやブルーベリーのシロップ漬け、丁子、八角などの乾いたスパイス、それにミルキーなニュアンスが加わる。味わいは前銘柄が銘柄だったこともあり、より落ち着いた印象を受ける。構成は中の上程度で、しなやかな酸と緻密なタンニンとが上品なまとまりを見せ、フィニッシュにエスプレッソっぽいフレーバー。状態もよく、よくまとまっているワイン。
【90】
銘柄 ペンフォールズ・グランジ81
感想 エッジにややオレンジの見える濃いガーネットで、中心は黒みがかかっている。焼き栗、プラムの焼き菓子、ブラックベリーのコンポート、甘草などのスパイス。味わいは甘くやわらかい果実のアタック、酸はなめらかでしなやか、タンニンはきめ細かく熟していて、フィニッシュまで甘く濃密な果実味とビターチョコっぽいフレーバーが持続する。酸がしっかりしているので、バランスはとれているが、過去に飲んだグランジの印象からすると、これはどうにも若すぎる感が否めない。リコルクしたてのボトルか?【?】
銘柄 サシカイア94
感想 よもぎねこさんの持ち込みは珍しくイタリア。エッジにオレンジの色調が見えはじめているやや濃いガーネット。香りはカシスやブルーベリーのコンポート、燻製肉、丁子などのスパイス。味わいは赤と黒の中間位の落ち着いた果実味の第一印象。酸は豊かで伸びやか。なめらかなタンニンとあいまって、力強さはあまりないものの、バランスよくエレガントに仕上がっている。ただ、正直、イタリアの94年とカリフォルニアの94年を比べるのは少し可愛そうかな、という気もした。
【88】
この辺からメモも記憶もかなり曖昧になってくる。
銘柄 ケイマス・スペシャル・セレクション 94
感想 Tさん二本目の持込み。エッジにピンクがかった濃いめのガーネット。ハーブ、ブルーベリー、カシス、シナモン、石灰。全体的にややトーンの高い香り。味わいは甘みのあるやわらかい果実味のアタック。アルコール度が高く、タンニンは豊かなんだけど、きめ細かく、フィニッシュにも甘い果実が残る。こういうのもありだな、と思わせる甘く、心地よい味わい。美味しい。【91?】
銘柄 ドミナス94
感想 Shinさんより。中心に黒みがかった濃いガーネットで、エッジにはオレンジの色調が見え始めている。香りはカシス、ブルーベリーのシロップ漬け、くんせい肉、八角、丁子、オレンジピール、白コショウ。味わいはアタックから果実味とともに酸が力強く、しっかりした構成が感じられ、フィニッシュにはチョコレートっぽいフレーバーのタンニンが感じられる。エレガントにまとまっているワイン。【89?】
銘柄 ターリー・ジンファンデル・アースクエイク・ヴィンヤード96
感想 これもShinさんより。オレンジがかった濃いガーネット。バニラ、プラムやアプリコットのジャム、オレンジピール。味わいは意外に若々しい果実味のアタック。酸はしっかりしていて、タンニンはやわらかく、全体のフレーバーは良い意味でジューシーな印象。トーンの高めの果実味を中心に、エグミや苦味が残らずクリーンなフィニッシュ。…などともっともらしく書いてるけど実態はかなり酔いが回っていたので評価は保留。【?】
銘柄 ブラインド
感想

よもぎねこさんより。
エッジにピンクがかった濃いルビー。香りはフレッシュなカシスやダークチェリー、焦臭、黒コショウ、それに革っぽいニュアンスが少し。味わいは果実味がみずみずしく、タンニンはなめらか。酸もしっかりしている。

→正解:ブルゴーニュ99(クロード・デュガ)