2001年3月20日(火)〜26日(日)
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日時 2001/3/26
銘柄 ブルゴーニュ2000年記念ボトル(ルロワ)
産地 仏>ブルゴーニュ
購入店 エノテカで購入後1年弱常温保存
価格 4000円位
コメント これも常温で夏を越した可哀想なボトル。
色は中程度からやや明るめのガーネットで、エッジはかなり退色している。香りは甘くねちっこい香りが主体。ラズベリーやイチゴのコンポート、黒蜜、それにややゲーミーなニュアンスや土っぽい香り。味わいも甘くねっとりした果実味のアタックで、濃縮感があってアルコール度も高く感じる。酸は後半にやや強めに感じるが、同時に広がる蜜のような甘味に押され気味。フィニッシュには熱の影響か、やや苦味も加わり、余韻はそれほど長くない。かなり熟成感が出始めているが、「促成栽培」のためか、全般にややぎごちないバランスと構成。【82】
日時 2001/3/25
銘柄 Ch.クレールミロン97(demi)
産地 仏>ボルドー>メドック5級>ポイヤック村
購入店 やまやで購入後、約1年間常温保存。
価格 1980円
コメント 残り少なくなってきた我が家の不良債権ならぬ、常温保存のボトル。初夏ぐらいまでには飲んでしまわなければ。
エッジが紫とピンクの中間ぐらいの、濃いめのルビー。香りは硬質な印象で、ブラックベリーのシロップ漬け、黒鉛、丁子などのスパイス、ドライハーブ、ココアパウダー。以前飲んだときに比べると、野菜っぽい青い香りがぐっと減っている。味わいはやわらかい果実味のアタック。タンニンはちょっとざらざらしてるが軽めで、強めの酸も手ごわいというようりは心地よい。全般に濃縮感にはやや欠けるもののやわらかく心地よい印象。フィニッシュには樽のココアっぽいフレーバーが混ざって、中程度の余韻。リリース以来感心することの少なかった97ビンテージだけど、このボトルは今、とてもよい表情を見せている。夏を常温で越して熟成が早まったこともあるかもしれない。【84】
日時 2001/3/24
銘柄 Ch.ラフィットロトシルト97
産地 仏>ボルドー>メドック1級>ポイヤック村
購入店 信濃屋試飲
価格 1000円
コメント エッジに紫がかった濃いルビーで、濃いながらも透明感のある色調。香りは、上質な樽を思わせるエスプレッソやモカなど深煎りのロースト香がトップノーズに強く感じられ、奥からブラックベリーのコンフィのような果実香、甘草や八角などのスパイス香、それに黒土や杉の木のような香り。味わいはスムーな果実味のアタック、酸度は高めながらしなやかで、タンニンは木目細かく熟した印象。中盤の広がりもあり、果実味は特に後半甘みが乗って来て、樽のフレーバーと交じり合って甘苦いフィニッシュ。今でも美味しく飲めるが、ややバランスが整っていない感も。【87】
日時 2001/3/24
銘柄 Ch.ラフィットロトシルト79
産地 仏>ボルドー>メドック1級>ポイヤック村
購入店 信濃屋試飲
価格 1800円
コメント エッジにややレンガの入ったオレンジガーネット。干し草、ダークベリーやカシスのリキュール的な果実香、スーボワ、乾物屋の店先のようなさまざまなスパイス。味わいの第一印象はやわらかくおだやかで、ほどよい甘みのあるデリケートな果実味、酸度はやや高め、タンニンはよくとけこみ、バランスは悪くない。しかし中盤は果実味が抜けたような印象で広がりに乏しく、なんだか薄められたような雰囲気。余韻もあまり長くない。ちょっと期待ハズレ。【85】
日時 2001/3/20
銘柄 Ch.コスデストゥルネル66
産地 仏>ボルドー>メドック2級>サンテステフ村
購入店 信濃屋試飲
価格 1000円
コメント 濃いガーネットで、エッジにはしっかりオレンジがかっている。色調は濃く、充実している。香りは湿った熟成香が心地よく、落ち葉、紅茶、オレンジの皮、アンズのドライフルーツ状の果実、干し草、コーヒーなどが渾然一体となっている。味わいは、しっとりした果実味のアタック。酸は非常にやわらかみがあって、タンニンはきれいにとけこみ、年を経たワインにだけ感じられる類の果実のじんわりとした甘みが広がる。濃縮感も十分にあり、フィニッシュにも調和のとれた果実味、そして長い余韻。滋味という言葉がぴったりの、美しく熟成したボルドーで、アタックから飲みこむまでの間、まるで時計の針が止まったかのような、そんな時間の流れすら錯覚してしまいそうなワイン。【91】
日時 2001/3/20
銘柄 Ch.コスデストゥルネル97
産地 仏>ボルドー>メドック2級>サンテステフ村
購入店 信濃屋試飲
価格 700円
コメント エッジに赤紫がかった濃いルビーで鮮やかな色調。ハーブ、スミレ、ブラックベリー、八角などのスパイス、カカオ。味わいは甘くなめらかな果実味のアタック、タンニンは豊富だがキメは細かくやわらか、酸もしんなりとしていて、全般にタッチが軽い。97年らしいたっぷりした果実味を中心としたやわらかなワインで、フィニッシュには果実味となめらかなタンニンがシルキーな喉越しを演出する。大柄ではないが、今、美味しく飲める。【85】