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残り少なくなってきた我が家の不良債権ならぬ、常温保存のボトル。初夏ぐらいまでには飲んでしまわなければ。
エッジが紫とピンクの中間ぐらいの、濃いめのルビー。香りは硬質な印象で、ブラックベリーのシロップ漬け、黒鉛、丁子などのスパイス、ドライハーブ、ココアパウダー。以前飲んだときに比べると、野菜っぽい青い香りがぐっと減っている。味わいはやわらかい果実味のアタック。タンニンはちょっとざらざらしてるが軽めで、強めの酸も手ごわいというようりは心地よい。全般に濃縮感にはやや欠けるもののやわらかく心地よい印象。フィニッシュには樽のココアっぽいフレーバーが混ざって、中程度の余韻。リリース以来感心することの少なかった97ビンテージだけど、このボトルは今、とてもよい表情を見せている。夏を常温で越して熟成が早まったこともあるかもしれない。【84】 |