2001年2月1日(木)〜3日(土)
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2/3 信濃屋にて
用事を終えた帰りに今度は信濃屋に立ち寄り、有料試飲。
ビョーキだな、こりゃ。(^^;
銘柄

シャブリ・プリミエクリュ・モン・テド・トネル97(ラヴノー)

感想 中程度のグリーンイエローで、全体に緑がかっている。香りはリンゴ、ライチ、ハーブ、シヴェット、それに強めのミネラル。
味わいにも強いミネラルの第一印象が感じられ、果実はみずみずしく厚みがあって、口の中で甘みがゆっくり広がる。酸はクリアでキリッとしている。構成は大きくはなく、むしろスリムな印象。フィニッシュにはしょっぱいぐらいのミネラルフレーバーとフレッシュな果実味。全般に中庸を得た仕上がりで、小細工なしにすっきりまとまっている点は好感が持てるが、抜栓直後ということもあり、ツボミのように固く閉じた印象が否めない。もう少し時間をかけて飲んだほうが果実味に広がりが出たことだろう。グラス800円。 【80?】
銘柄

オスピス・ド・ボーヌ・ムルソー98(B・モレ)

感想 全体にグリーンがかったやや濃いめのイエロー。香は熟したグレープフルーツなど柑橘系の果実、バター、バニラ、黄色い花、ミネラル。味わいはしっかりした酸の第一印象。そのあとからバニラっぽいフレーバーと厚みのある果実味が広がる。しかしその果実味をしっかりした酸が受け止めているため、バランスは良好。後半には苦味も加わり複雑なフィニッシュ。豊かで良質な酸があって、スッキリした構成のムルソーだが、もうひとつ中間の広がりが欲しい気もする。とはいえ、 これも時間をかけてゆっくり飲めばまた違った顔を見せるのかもしれない。グラス1200円。 【82】

2/3 東急本店にて
出かけがてら、久しぶりに東急本店に立ち寄り、有料試飲。
銘柄

ピュリニーモンラッシェ・1erクリュ・フォラティエール98
(エティエンヌ・ソゼ)

感想 かすかに黄緑がかった濃いイエロー。香りは最初溌剌とした柑橘系の香り、少し置くと今度は落ち着いた洋ナシや白桃の香りと、違った側面を見せる。他にミネラルやハチミツのニュアンス。味わいはやわらかくなめらかな果実味のアタック、酸はのびやかで後半やや強めに感じられる。フィニッシュにやや苦味が加わり、果実の余韻が長めに尾を引く。構成は中程度。エレガントにきれいにまとまったシャルドネ。【85】
銘柄 ジュブレイ・シャンベルタン1erクリュ・フォントニー93
(J・ロティ)
感想 エッジがやや透明がかっているが、まだまだ若々しい濃いルビー。香りはやや独特で、ジビエ、それも生肉っぽい香り、ロースト香や燻香。果実味は赤よりは黒っぽく、カシスやダークチェリーなど。味わいはなめらかで甘い果実のアタック、酸は豊かでしっかりしているが、果実に厚みがあるので、バランスは良い。タンニンはキメ細かいがまだしっかりと存在感を感じさせる。全般に構成がしっかりしたピノで、それでいて果実味がたっぷりしていてすばらしいが、やや飲み頃には早い印象だ。【85】
銘柄 コート・ロティ・シャトーダンピュイ96(ギガル)
感想 95年から作られはじめたギガルの新銘柄。新たに購入したシャトーダンピュイはコートロティの中でも最良のブドウが得られる畑ということだが、単一の区画ではなくて、6つの区画をブレンドしたものだそうだ。
色はエッジにピンクがかった濃いガーネット。香りはかなり若さを感じさせるミントやフレッシュハーブをトップノーズに感じ、ブラックチェリーやカシスなどの果実、八角、ココアパウダーなど。味わいは非常にスムーズで、たっぷりした甘い果実味としなやかな酸、それに緻密なタンニンがすでによく溶け込んでいて、広がりもあり、酒質は重くなく、むしろ軽やかで驚くほど飲みやすい。フィニッシュは非常にきれいにまとまっていて心地よい果実の余韻が特に印象に残る。複雑さは出ていないが、すばらしい味わいだ。抜栓後2時間とのこと。【87】

日時 2001/2/2
銘柄 コルテ・レアル92(ヴィーニャ・エストレメニャ)
産地 スペイン>ティエラ・デ・バロス
購入店 信濃屋代田店
価格 2200円
コメント 色は中程度からやや濃いめのガーネットで、エッジにオレンジがかっている。香りはカシスやプラムのリキュールっぽい果実香、バニラ、タバコ、ユーカリ、ヨーグルト。味わいはアタックに濃縮感のある甘い果実味を感じ、タンニンはとけこんでなめらかだが、酸がやや強めでもっさりとしており、果実の甘みと酸がきわどいバランスを保ち、樽の要素も加わって全体的にはヨーグルトを思わせるようなフレーバーが面白い。フィニッシュには独特のユーカリっぽい味わいと果実の甘さが残る。 【78】
感想 以前義父母のスペイン土産で飲んで好印象だったボトルを信濃屋で発見。買ったまではよかったのだけど、飲む機会もなく常温で夏を越させてしまった。そのため、前回に比べると、酸がかなりダレて締まりのない印象だったが、過酷な夏を越してこれだけ状態を保っていたことの方をむしろ喜びたい。それにしても、ようやく我が家の「夏越しボトル」の在庫もだいぶ減ってきた。
日時 2001/2/1
銘柄 デヴィッド・ブルース・ピノノワール・ラシアンリヴァーヴァレー97
産地 米>カリフォルニア>ソノマ
購入店 ファインワインクラブ
価格 4060円
コメント 濃い目のルビーで、エッジは透明がかっている。香りはイチゴ、ラズベリーなどのフレッシュな果実中心で、それにバニラ、シナモンなどが加わり、その奥からかすかに革のニュアンス。味わいは果実味のアタックが甘く濃縮感もあって、酸もクリーンでタンニンもなめらか。ただ、全般にバニラのフレーバーが強すぎるきらいがあって、そのせいかバランス的に酸がやや奥に引っ込んでいる印象がある。数年置けば樽香も落ち着いてもっとよくなるかもしれない。
【76】