エッジにややオレンジの色調の見える、濃いガーネット。香りはブラックベリーのシロップ漬け、黒土、墨鉛、丁子などのスパイス、バニラ。それにややゲーミーなニュアンス。味わいはなめらかだが、凝縮感には乏しく、熱の影響か、果実味がフラットなため、ミッドパレットが空虚な印象があり、バランス的に粉っぽい豊かなタンニンがめだつ。それでも、2千円ちょっとという価格を考えれば、なかなか高CPのワインといえるだろう。常温で夏を越して熟成は進んだようだが、それはそれで楽しめた。 【79】
色は黄緑がかったやや濃いめのイエロー。香りは甘い黄桃やシナモン、バニラの香りにやや石灰のニュアンス。味わいはふくよかな果実味の第一印象。酸は角がとれているものの比較的しっかりしており、中盤の広がりは甘味を伴ってフィニッシュにはわずかな苦味とバニラのフレーバー。構成は大きくないものの、各要素のバランスにすぐれたチャーミングなシャルドネ。これでこの価格なら納得だ。【84】※翌日は甘みがのってさらに好印象に。