ドン・ペリで有名なモエ・エ・シャンドン社がオーストラリアのヤラヴァレーで作るスパークリングワイン。 色は薄暗いためよくわからず。(以下同じ)気泡は細かく勢いも十分。香りはビスケットや軽く焼いたトーストなどの心地よいイースト香、柑橘系のフルーツ香、白い花。味わいは果実味が豊かでみずみずしく、溌剌とした酸。後半にかけて甘みが口中で広がる。爽やかさとコクのバランスがよく中庸を得た仕上がり。【83】
(このグラスに関してはちょっとハプニングがあったんだけど、詳しくはコラムにて。) トップノーズに熟成したじゃこうやマッシュルーム、果実香は洋ナシやメロン。すこし置くとハチミツのような甘い香も。味わいは80年代とは思えないような豊かな果実味を第一印象に感じ、酸はしっかりしているが丸く、果実が後半蜂蜜のような甘みを伴って、立体的なフィニッシュ。美味しい。【87】
Ch.ヌフ・デュ・パプで有名なCh.ド・ボーカステルの所有者がカリフォルニアのパソ・ロブレスに開いたワイナリーとのこと。セパージュハムールヴェードル、グルナッシュ、シラーなど。 香りは弱め。火を通したカシスやダークベリーの果実香、スパイス、やや燻香。味わいは層をなすような厚みのある果実、豊かで丸い上質な酸、タンニンはなめらかで、総じて凝縮感がありながらもたっぷりした印象のワイン。抜栓後やや時間が経過していたか?【83】
同伴者が頼んだグラスをひとくちふたくちと頂いてみた。 香りは強烈。ブラックベリーやカシスのコンポートのような果実香、墨、インク、甘草や八角などのスパイス、黒い肥沃な土。味わいの第一印象は噛めるような凝縮感のある果実、タンニンは豊富だがキメ細かく、酸もしなやか。各要素ががっぷりと四つに組んだような迫力がある。フィニッシュにはビターチョコのようなフレーバーを伴った果実による長い余韻。これはスゴイ。【90】
これも同伴者のグラス。サンテミリオンの生産者とのことだが、Ch.ガフリエールとかカノン・ラ・ガフルエールとは関係ないらしい。十分熟成するのを待って出荷するそうで、これも蔵出しとのこと。カシスやブルーベリーをドライフルーツ状にした果実、わら、生醤油、スーボワなど、ドミナスとは対極のような香り。 味わいは果実味が良く残っていて、なめらかでやわらかく、タンニンはよく溶け込んでおり、酸も豊かだがやさしい。すばらしい熟成状態だ。【88】
黄桃のコンポート、フルーツケーキ、ハチミツ。アタックに濃厚な果実の甘みを感じるが、酸が意外なくらいしっかりしていて、アルコールも子の手のワインとしてはそれほど高くもなさそうなことから、バランスは比較的ライト。フィニッシュも酸のおかげでキレがよくベタッとならないところがよい。【84】