2000年11月22日(水)〜24日(金)
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日時 2000/11/24
銘柄 クロ・デ・ロバック92
産地 スペイン>プリオラート
購入店 やまや新宿店のセールで2ヶ月前に購入。
価格 2980円
コメント 色は中程度のガーネットで、エッジが退色しはじめている。
香りはカシス、ブルーベリーのジャム、黒オリーブ、ビターチョコ、タバコ。味わいは酸味がかなり強め。果実味はよく熟してジャムっぽく、タンニンは豊かでやや乾いた印象。アルコール度が高めで、コクがある。 過熟気味の果実と強めの酸。今流行りのプリオラート産ということで、もっと現代的なソフィストケートされたワインをイメージしていたが、意外にクラシカルなスペインのワインという印象だった。【78】
感想 スペインの新興名銘醸地域、プリオラートにはクロ・マルティネ、クロ・エラスムスなど「クロ」がつく名前のワインが多いが、これもそのひとつ。私は最初、タバコっぽいニュアンスがあったので、てっきりテンプラニーリョが主体なのかと思ったが、そうではなく、カベルネ、グルナッシュ、シラー、メルロー、カリニャンのブレンドで、フランス産の新樽100%で2年間の熟成後、フィルター処理せずに瓶詰めされるそうだ。パーカーさんはこの銘柄の95年に96点をつけるなど、お気に入りのようだが、私はあんまり好みじゃない。

日時 2000/11/22
銘柄 Ch.パプ・クレマン71
産地 仏>ボルドー>ペサックレオニャン特級
購入店 信濃屋で購入後約2年セラーにて保管
価格 1万円程度。
コメント 色は 全体にオレンジがかり、エッジは透明になってきている深いガーネット。香りは自体は強くはないが、上品な熟成香が主体。カシスやプラムなどのややドライになった果実、かつおだし、ヨード、スーボワ、やや生醤油香も。しばらくおくとバラのエッセンスのような甘い香り。味わいは極めてデリケート。アタックにやや旨みを伴う甘い果実味を感じ、やさしくおだやかな印象だが、酸がやや強めに出始めており、フィニッシュにはホコリっぽいフレーバーとともにタンニンがまだ跡を残す。コンディションは良好なのだが、グラスの中であまり長持ちせず、少し時間をおくと、果実味が失せてひからびた感じになってしまう。【82】
感想 しばらくぶりに家でゆっくり飲もうということで、客人もいないのに掟やぶりの1万円級ワインを。これは2年前に近所の信濃屋で興味本位に買ったもの。コルクキャップにびっしりと青カビが付着していて状態が心配だったが、状態は良好。ただし、酒質は繊細で、脆くなっており、かげろうのように移りゆく変化がはかなげで、それはそれで良い経験となった。