2000年11月5日(日)
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青葉台ニュースのかもしださんのご紹介で、横浜の中山にある『平野弥』さんの勉強会に出席。ブラインドでそれぞれ出席者がコメントを発表しあうんだけど、出席者や会自体のレベルの高さにビックリ。いや、これは勉強になります。ちょっと我が家から遠いのがネックだけど、出来る限り今後も出席しようと思った次第。


コメント
<一本目>輝きのある中程度のイエローで、やや黄緑がかっている。 香りはグレープフルーツなどのみずみずしい柑橘系果実、ハーブ、 ミネラル、それに黄色い花など、華やか。 味わいは第一印象から甘みを伴った果実味。酸は しっかりしているが丸く、構成も比較的しっかり。 フィニッシュにもみずみずしい果実味が感じられ、余韻は長め。 華やかな香りとフレーバーが印象的な白ワイン。 この華やいだ雰囲気はリースリング。 アルザスのよい生産者のそこそこの銘柄では?
【83】
銘柄

サンセール・キュベ・プレステージ97 (ルシアン・グロシェット)
う〜ん、これがサンセールとは…。私が今まで飲んできた安サンセール とはレベルが違いました。かもしださん&ローヌ池田さん正解はさすが!。 私はもう一度同じもの出されても間違えるなあ。

コメント
<2本目>縁にややオレンジが見える少し明るめのルビー。 粘性は色のわりにはしっかり。 香りは濃縮した甘い香りをトップノーズに感じる。 イチゴ、ラズベリーのコンポート、奥から革やジビエのニュアンス、 それにダージリンや小梅。 味わいはアタックからなめらかで甘みののった果実味を感じる。 酸は豊かだけれど繊細な印象で、タンニンはなめらか、凝縮感 はそれほどなく、エレガント。フィニッシュにはクリーンな酸と果実味。
これはよくわからない。97のニュイのブルゴーニュ、もしくはオレゴンやあたりのピノノワールという線も…。【80】
銘柄

96エシェゾー(モンジャーニュ・ミュニュレ)
う〜む、グランクリュにしてはずいぶん細身な印象。 モンジャーニュ・ミュニュレは少し前に飲んだばかりだけれど、やっぱり我が家の夏越しワインとは違って、すばらしいコンディション。

コメント
<3本目>縁にややオレンジの見える濃いめのルビーで粘性はやや大きめ。 香りはトップノーズにバニラやカラメルなど木質系の香り。 回すと甘いイチゴやラズベリーを濃縮したコンポートのような果実香。 小梅やミネラルのニュアンスも。 味わいは第一印象から豊かでクリーンな果実味が口中に広がる。 酸はしなやかで上質、タンニンは豊かだがよく溶け込んでいて、 各要素がしっかりした、果実味中心にバランスがとれた秀逸な ピノノワール。 土っぽさがなくミネラルのニュアンスを感じるあたり、シャンボール・ ミュジニーの良い作り手か?
【87】
銘柄

ボンヌ・マール96(ロベール・グロフィエ)
さすがの味わいは パーカー高得点のグランクリュでした。なんとかもしださんは作り手まで正解 。


このあと、参加者のおひとりのシドニーから買ってきた下記ワインを割り勘で飲むことに。
銘柄 ペンフォールズ・ヤッタルナ97
感想

ペンフォールズがリリースした白ワイン版グランジがこれ。飲むのは2回目だけどさてどうだろうか?
色は 麦わら色がかったやや濃いめのイエローで粘性は高め。 香りはかなり閉じ気味ななかに、黄桃、トロピカルフルーツ、キャラメル 、黄色い花のエッセンスなどがほんのりと。 味わいはアタックからネットリとした甘い果実味が広がり、とにかくボリュ ーム感がすごいが、それでいて鈍重な印象にならないのは果実の裏に 隠れつつも酸がしっかりとしたバックボーンを形作っているからだろう。 とにかくマッチョなシャルドネで、優美さとは対極にあるが、こういう方向 性もあるのだな、と再認識。 【 85】

銘柄 ペンフォールズ・グランジ95
感想

縁に紫がかった濃いガーネットで、全体に黒みがかっている。 香りはブラックベリーやブラックチェリーのコンフィ、インク、墨、ユーカリ、 それに甘草などのスパイス。 味わいは濃縮感のある果実味がアタックから口中で層をなすような広がりを見せる。タンニンは豊かなんだけどとてもなめらかで収斂性と はなく、同じくなめらかで質感のある酸とともに各要素がパワフルに、 それでいて緻密に構成されている。その結果、フィニッシュに感じる 果実味は、猛烈に濃いんだけど、ジューシーですらあり、余韻も長く尾を引く。まだ複雑さはあまり出ていないが、すばらしいポテンシャルを感じる ワイン。先日飲んだ93ビンテージよりこちらの方が好印象だ。【88】

ブラインドはテイスティンググラスでだったのだけど、ピノノワールはテイスティンググラスだとなかなかその醍醐味が感じずらいね。3本目のグロフィエなどはバルーン型グラスならもっと高得点を与えたと思う。
ところでこの会だけど、当日のメンバーの中にはワイン通ドットコムの池田さんやワインスクール時代に一緒だった御仁もいたりして、「奇遇力」 (copyrightよもぎねこさん)はここでも健在だったのでした。