2000年10月28日(土)
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第三回青葉台ワイン会
恒例の青葉台ワイン会。今回は初遠征ということで、私の地元三軒茶屋の「小田島」で開催された。参加者はかもしださんご夫妻、Tさん、のへさん、よう子さん、舞さん、まーやんさん、スーパーワインワールドの織さん、shuzとカミサン、それに飛び入りでよもぎねこさん。人数が多かったこともあって、ワインは多彩。ひとりあたりの量は多くはなかったけど、酒量のあまり多くない私などにはこれくらいでちょうどよかった。


銘柄 ドラモット・ブリュット
感想

サロンのセカンド。やや淡いイエローで黄緑がかっている。気泡はおだやかだがキメ細かい。果実味はみずみずしく酸はさわやか。全般に軽めで繊細なバランス。後半に果実の甘みが強めに広がる。
選択式のブラインドで出されたが、これは難しかっただろう。私は泡もののブラインドなどまるでわからないのでパス。のへさん正解はお見事。
【82】

銘柄 エールダルジャン97
感想

私の持ち込み。ごぞんじCh.ムートンロトシルトが作る白ワインで、91年が初ビンテージ。色はグリーンがかった中程度のイエロー。香りは最初全く閉じていて、どうしたのかと思うも、1時間近くするとようやく開いてくる。白桃、白い花、栗、ナッツ。味わいはきわめてやわらかな酸が特徴的で、他のボルドーの白と比べてもより酸が丸い印象。果実味は豊かで時間とともに甘みが乗ってくるようになり、余韻も長くなる。最初の印象で飲み終えてしまうと、「なんだこのワイン?」と思うが、時間をおくと納得のいく味わいになった。
【78→81】

銘柄 Ch.カノン79
感想

これも私の持ちこみ。縁が透明のはかなげな色調になったやや濃いめのガーネット。香りはトップノーズに甘い赤系果実のリキュール。回すとスーボワ、きのこなどの落ち着いた熟成香が主体に。 味わいはほんの少しの旨みを伴った甘い果実味がアタックから感じられて、酸はしなやかで品があり、タンニンはよく溶け込んでいて、よい形で熟成していることを感じさせる。フィニッシュまで甘い透明感のある果実味が続くところがすばらしい。
【87】

銘柄 クロ・ド・ヴージョ83(ジャン・グリボー)
感想

Tさん持ちこみ。縁が透明になったルビーで、全般にオレンジがかっている。香りは小梅、オレンジピール、ラズベリー、奥からなめし皮っぽいニュアンスも。味わいはアタックから甘みののったクリーンな果実味が広がる。酸は豊かだが角がとれており、タンニンもなめらかにとけこんで、フィニッシュにも甘みの乗った果実味。前のカノンがボルドーらしい沈み込むような香りと味わいだったのに対して、こちらはブルゴーニュらしく華やかに発散する味、香り。ややオリが舞っていたが気にはならなかった。すばらしい!
【89】

銘柄 かもしださんの持ちこみをブラインドで。
感想

色はしっかりしたルビーで、ややオレンジがかっている。香りは特徴的なコーヒー、ロースト香、カシス、白コショウなどのスパイス。樽のかけかたに品がある。味わいはアタックからなめらかで粘着性を感じるような果実味。上質な酸が後半にかけてしっかり感じられ、フィニッシュにはモカっぽいフレーバー。非常にピュアな果実味を中心にした堅牢なストラクチャー、それに上品な樽香が印象的で、余韻も長くすばらしいワインだ。
たぶんコート・ド・ニュイ。ヴォーヌ・ロマネあたりじゃないかな。樽香が特徴的な生産者は、といえば…。Tさんが「ジャイエ・ジルのエシュゾー」と指摘。なるほど、私もそれに一票。【91】
→正解エシュゾー(ジャイエ・ジル)89
銘柄は正解だが、私は90年代前半と思っていた。89とはいえまだまだ若い味わい。おそるべし、ジャイエ・ジル!

銘柄 カレラ・ジェンセン96とシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ94(アルマン・ルソー)をブラインドで。
感想

<一本目>
オレンジがかった中程度のルビーで、イチゴやラズベリーなどの純な果実。味わいは粘性のあるピュアな果実味。酸はやわらかいがしっかり。タンニンも豊かだが溶け込んでいる 。グランクリュの風格十分な素晴らしいワイン。
<二本目>
やや紫を帯びた濃い目のルビー。香りはよく嗅ぎ分けられない。(なぜか料理のエビの香りがしたり…)味わいは果実味の粘性、凝縮感が1本目にましてすごく、ベットリとした印象すら受ける。酸はやわらかく、フィニッシュにややコーヒーっぽいフレーバーを感じる。


表題の銘柄だったら色だけでわかると思ってたけど、実際並べてみるとなかなか難しい。
一本目=シャンベルタン、二本目=カレラ、でしょう。

→正解 一本目がカレラ、二本目がアルマン・ルソー
むむむ。これはかなりショック〜!
ブラインドしばらくやめようかな…♪
※カレラはまーやんさん持ちこみ。アルマン・ルソーはのへさんコレクションより。
#ブラインドにばかり集中せずにもっとよく味わえばよかった…

銘柄 ボーヌ・ブレッサンド70(ドメーヌ・デューシェ)
感想

ようこさん持ちこみ。淡めのルビーで、オレンジの色調が見える。香りは旨みのあるかつお出しのような香り、小梅、紅茶、ドライフルーツ。味わいはやや凝縮感にはかけるが、やさしい果実味は後半にかけて甘みを伴い、酸もしっかり。タンニンはすっかりとけこんでいて、フィニッシュに糸を引くような果実の甘みを感じる。力強さはないが、繊細にやさしくまとめている。
【85】

銘柄 Ch.オーブリオン80
感想

オレンジがかった中程度のガーネットで、縁に透明がかっている。香りはおとなしめで、ブラックベリーやカシスのコンフィ、各種スパイス、湿った土、しばらくおくと旨み系の香りが強くなる。味わいはやさしい果実味を中心に酸とタンニンがよく調和しており、、軽く繊細な味わい。さすがにもうちょっとコクが欲しい気もするが、80というビンテージを考えると仕方ないか。スケール感はないが、バランスよく熟成して早くも枯淡の表情を見せていた。
【85】

銘柄 コンドリュー90(アンドレ・ペレ)
感想

舞さん持ちこみはユニークな銘柄。色は濃い目のイエロー。香りは特徴的な杏、カリン、黄色い花のほかにじゃこうっぽい香りやキノコなどもあって複雑で、さすが10年の熟成を経ていることをうかがわせる。味わいは濃縮感のある、まだ若々しい果実味。酸はおだやかでヌルリとした印象があり、フィニッシュにはしっかりした苦味も加わる。複雑で熟成感のある面白いワイン。ただ、ヴィオニエって、食事との相性が難しいかもししれませんね〜。今回「稲庭うどん」との合わせはちょっと可哀想だったかな。
【84】

銘柄 ECHEVERRIA ソーヴィニヨン・ブラン97
感想

Tさん持ちこみの二本目は珍しいチリの甘口。SBのレイトハーベスト?色は麦わら色がかった濃い目の黄金色。香りは特徴的なビニール、ハチミツ、セメダイン、クリームブリュレ。味わいにはネットリした果実味を感じるが、一方で酸にキレがあり、甘さにしつこさがない。バランスもよく、すばらしい甘口ワインだ。
【86】

銘柄

ヴェーレナー・ゾーネンウーアー・カビネット97
(J.J.プリュム
)

感想

ゾーネンウーアーは日時計の意味。J.J.プリュムはこの地を代表する作り手で、日時計の名称はまさに同家によって山腹に作られたものにちなんでいるそうだ。色は透明に近い、淡いグリーンイエロー。香りは非常に特徴的な、重油、ビニール、熟した青リンゴ、白い花。味わいはフルーティでジューシーな果実味とそれを支えるシャープな酸。フィニッシュまでみずみずしい果実味が感じらるが、後味は酸のおかげで切れ味がよい。これはむしろ食前のほうがよかったかもしれませんなあ。
【80】

いやいや、よく飲みました。雨の中、みなさんどうもお疲れ様。
さんざんグラスを使ってしまって、小田島さんにはご迷惑をおかけしました。
それにしてもブラインドでカレラもヴォーヌ・ロマネもあてた小田島の明子さんはやっぱりただ者じゃないですね〜