2000年10月17日(火)
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六本木小田島にて
銘柄 シャサーニュ・モンラッシェ・シェネボット97
(M・コラン・ドレジェ)

仏>ブルゴーニュ>シャサーニュ・モンラッシェ村1級
感想

私の持ち込み。下のセラファンとともにやまや赤坂店のセールで購入、その後会社のロッカーに保管というやや乱暴な扱いをしてしまったものだ。
色はやや麦わら色がかった濃い目のイエロー。
香りは最初、やや麝香やゲーミーな香りが強めに立ち上り、 嫌な予感がするものの、少し置くと落ち着いてきて、黄桃、 ナッツ、黄色い花、さらにミネラルやハチミツのニュアンスが 感じられる。しかし香りのボリュームは大人めだ。 味わいは輝くような甘い余韻を伴った果実味が印象的で、 しなやかな酸は丸く、でしゃばらず、後半に蜜のような甘み が広がって、心地よい余韻を形成する。 自業自得とはいえ、やや状態がよくなかったのが残念。
【78】

銘柄 ジュブレイ・シャンベルタン96
(クリスチャン・セラファン)

仏>ブルゴーニュ>ジュブレイ・シャンベルタン村
感想

これも私の持ち込み。
紫がかった濃いめのルビーで、縁へのグラデーションがなめらか。
香りは果実香中心。溌剌としたイチゴとラズベリーのコンポートにややヨードっぽい ニュアンス。
味わいの第一印象はなめらかで、甘みを伴ったかぐわしい果実 が広がる。酸は上品で、タンニンはなめらか。 やや輪郭がぼやけたようなストラクチャーであるが、 果実味に村名とは思えない凝縮感があって、今すでに美味しく飲める。
【84】

銘柄 Ch.マルゴー93
仏>ボルドー>メドック1級>マルゴー村
感想 なんとマルゴーがグラスで開いているというので、注文してみた。
色は中心に黒みがかった濃いガーネット。 香りはスパイシーで、ブラックベリーやブラックチェリーのコンフィ、 甘草、丁子、墨汁、湿った土、ビターチョコ。 味わいは93年にもかかわらず、アタックからギュッと詰まったような果実の凝縮感が感じられるところはさすが1級シャトー。タンニンは豊かで収斂性はあまり感じない ものの かなり粉っぽい後味を残す。それから酸がかなり強めに感じられるのもやや意外。 全般に各要素がまだお互いにせめぎあっているようなところがあり、それがうねるよ うな味わいを 生み出している。層をなすような、シンフォニックなフィニッシュは、久しぶりに若 くて良いボルドー を飲んだなあと実感させる。
ほぼ一年前に、まさにここで同じ銘柄を飲んだが、そのときに比べるとだいぶ飲みやすくなっている。
【87】
銘柄 Ch.FOMBRAUGE67
仏>ボルドー>サンテミリオン
感想 ほんの少しおすそわけいただいただけたもの。
香りは熟成してやわらかくなっており、ドライフラワー、麦わら、紅茶、乾いた土、 その奥からフランボワーズのリキュールのような甘い香り。
味わいはやさしく旨みのある果実味が感じられ、タンニンはすっかり溶け込み、酸も やわらかみがあって、全般に今にも崩れそうな脆さがありながらも、おだやかに、きれいに熟成 している。 67年は決して良い年ではないし、シャトーも私は聞いたことのないシャトーだが、マ グナム ボトルということもあるのだろう、熟成状態は良好だった。
【85】
銘柄 モレ・サン・ドニ91
(ピエール・ブーレ)

仏>ブルゴーニュ>ジュブレイ・シャンベルタン村
感想 色は明るくやや淡めのルビー。香りは熟成感が出ており、ラズベリーのコンポート、 小梅、 ジビエ、革、それにオレンジピールとハーブの香りが特徴的。 味わいは凝縮感はないが、じんわりと果実味が広がり、酸はおだやかでややドロンと
いした 印象もある。時間と共にオレンジピールやハーブのフレーバーがかなり強めに感じら
れる ようになった。個性的なワインだ。
【79】