2000年8月5日(土)〜6日(日)
NEXT→

日時 2000/8/5
銘柄

スタッグスリープ・ワインセラーズ・シャルドネ96

産地 米>カリフォルニア>ナパヴァレー/白
価格 600円/グラス
コメント

かすかに黄緑がかったやや濃い目のイエローで、輝きがある。香りは華やかで、黄桃、マンゴー、ハチミツ、バター、バニラ。アタックはキリリとしたエレガントな酸味、その後から芳醇な果実味が広がり、後半は苦味も加わって、甘味、酸味、苦味が三位一体となった複雑で厚みのあるフィニッシュ。凝縮されてコクがあり、上品な樽香と果実味がよくマッチした、ストラクチャーのしっかりしたシャルドネ。
【86】

銘柄

ピュリニー・モンラッシェ・フォラティエール97
(ドメーヌ・ルフレーブ)

産地 仏>ブルゴーニュ>ピュリニーモンラッシェ村1級/白
価格 800円/グラス
コメント 黄緑がかったやや濃い目のイエローで、こちらも輝きがある。香りはじゃこう臭が強めで、その奥から洋ナシや熟したリンゴなどの果実の香りが。他にハチミツ、シナモン、ミネラル。アタックはなめらかで、その後からハチミツのような果実の甘味が湧き上がってくる。酸は丸くおだやかで、ピュアな果実味がフィニッシュまで続く。スタッグスリープほどの濃縮感はないが、より繊細かつ、テクスチャーがなめらか。すばらしいワインだけど、香りがちょっと本来のものでない気もしたのは、ボトルのコンディションのせいか?
【85】
雑感

昼さがりに信濃屋に買い物に行ったついでに、寄り道して試飲。今回ぐらいの値段だと比較的気軽に試飲できるね。スタッグスリープは新世界のシャルドネにありがちなマッチョなタイプでなく、バランスのとれたエレガントなタイプ。ボトル5000円ぐらいであれば、相当にCPの高いワインといえる。一方、ルフレーブの方は、酸がやや大人しめで、凝縮度でも一歩譲るが、テクスチャーのなめらかさと果実味のピュアさが際立ち、こちらを飲んだあとでスタッグスリープを飲むと、なんだかざっくりとした印象すら感じてしまう。ただ、ボトルのコンディションのせいか、香りがちょっと本来のものでなかった気がするのが残念。抜栓したてということもあったのかもしれない。いずれにしても、実力伯仲のすばらしい二銘柄だった。

日時
2000/8/5
三宿「ヴェールブティーユ」にて
銘柄 マコン・ヴィラージュ97(ルイ・ジャド)
産地

仏>ブルゴーニュ>マコン

価格 2500円(ボトル:参考価格)
コメント

黄緑がかった中程度のイエロー。香りはグレープフルーツ、ミネラル。味わいはフレッシュな果実と溌剌とした酸、ボリューム感はあまりなく、スリムで爽やかなタイプ。
【72】

銘柄

エゴン・ミューラー・リースリング97

産地 独>モーゼル・ザール・ルーバー
価格
コメント やや淡めの黄色で、緑色がかっている。洋ナシ、石灰、白い花のフローラルな香り。アタックには豊かな果実味を感じ、残糖かるくるかなりの甘味を感じるが、酸もそれなりにあるため、甘味自体は爽やか。ただ、食事に合わせるのはちょっと辛いかもしれない。
【72】
銘柄

ヤラ・イエリング・ピノノワール97

産地 豪>ヴィクトリア州>ヤラヴァレー
価格 グラス2000円
コメント 家内が赤を飲みたいというので、これを注文。縁に紫がかった濃いルビー。カシス、ブルーベリーのコンフィ、ヨード、湿った土、ややジビエのニュアンスもある。充実した甘味を感じる果実味、タンニンは溶け込んでおり、酸は丸くやや控えめ。芳醇な果実味を中心としたピノで、印象的だが、もう少ししっかりした酸を求めたいところ。
【80】
銘柄

Ch.カロンセギュール93

産地 仏>ボルドー>メドック3級>サンテステフ村
価格
コメント 縁にややピンクがかった濃いめのガーネット。カシス、ブルーベリーのコンフィ、インク、甘草、うまく表現できない東洋系スパイス、湿った土、モカ。味わいは第一印象に粉っぽく豊富なタンニンを感じる。酸もしっかりしているが、バランス的には、タンニンの渋味が支配的で、果実味が明らかに負けている印象だ。フィニッシュにはモカっぽいフレーバー。渋くてスリム、ラベルの愛らしさとは裏腹な印象のワイン。
【77】
雑感

地元のローカル映画館で「マトリクス」と「海の上のピアニスト」を見たあと、地元のワインレストラン「ヴェールブティーユ」へと、地元づくしの一日。
この店、ワインリスト以外にもいろいろワインがあって、好みにあわせて出してくれるというのが、あちこちの雑誌に紹介にされている「ウリ」。 前回行ったときも、フィジャック76とかサシカイアとかが開いていて、嬉しくなったものだ。
ところが、この日はリスト以外で出てきたのは「マコン・ヴィラージュ」のみ。 女子店員が果敢にワインを選んでくれようとするのはいいのだけど、かなりこれがもどかしい。
店員
「リスト以外にもありますので。」

「今日はどんなのが開いてますか?」
店員
「どんなタイプかお好みをいってくれれば、こちらで選びます。」

「お好み、といわれても、ねえ…。」
店員
たとえば、甘口とか辛口とか…

Nappeさんがご近所に越してくるというので、この店を紹介しようと思ってたけど、この日の具合だとちょっとなあ、という感じ…。

日時 2000/8/6
銘柄 シャンボール・ミュジニー97
(ジョルジュ・ルーミエ)
産地 仏>ブルゴーニュ>シャンボールミュジニー村
購入店 やまいち
価格 3980円
コメント 深いトーンのルビーで色調は濃いめ。ラズベリーのシロップ漬け、イチゴのキャンディ、ゴム、革、ジビエ、やや燻したような香りも。味わいは第一印象にピュアな果実味を感じ、酸はしなやか、タンニンもキメ細かく、村名にしては大きめのボリューム。果実味を中心にバランスのとれた艶やかな味わいで、余韻も長く、すばらしいブルゴーニュだ。
【83】
感想 今日も寝室の野ざらしのワインを。ジョルジュ・ルーミエは非常に評価の高いつくり手だが、飲んでみると確かに、評判にたがわぬ味わい。村名ではあるが、果実の純度と各要素のバランスのよさは出色だ。当初は後半にやや苦味を感じたが、時間と共にだんだん果実の甘味が増してゆき、バランスもよくなる。いや、すっかりルーミエ・ファンになりました。