2000年6月17日(土)〜18日(日)
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日時 2000/6/17
銘柄 セインツベリー・ブラウンランチ97

米>カリフォルニア>ナパ(ソノマ)ロス・カーネロス/赤

価格 900円/G
コメント

色はとても健康的な、紫がかった濃いガーネット。 香りはバニラ、コーヒー、カシス、砂糖菓子。 まだ複雑さはあまり出ておらず果実香と樽香中心。 味わいはとにかく甘味を伴った分厚い果 実の密度感がすばらしい。 酸もタンニンもきめこまかくしなやかで、果 実中心にバランス がとれ、凝縮感がすごい。 余韻も非常に長い。 果実の充実感と各要素のバランスのよさは、ブルゴーニュの相当良い作り手のグランクリュに匹敵するんじゃなかろうか。
【91点】

銘柄

クロ・ヴージョ97
(モンジャール・ミュニュレ)

仏>ブルゴーニュ>ヴージョ村特級/赤
価格 800円/G
コメント ややオレンジがかった中程度のガーネットで、すでに熟成が始まっていることを感じる色合い。ブルーベリー、カシス、 丁子、ナツメグ、ジビエ、生肉、レバー。味わいはこちらもしっかりしていて、バランスがよい。 しなやかで木目細かいタンニン、果実は甘苦く、旨みも感じ、まろやか。酸はびしっと一本とおっている感じ。 フィニッシュには苦味というか エグミもやや感じる。 全般に97年にしては、熟成が進んでいる感じで、ややひねたニュアンス味わいが面 白い。
【88点】
雑感 近所の信濃屋に買い物に入ったついでに、ワイン館をのぞいてみたら、上記銘柄の試飲をやっていたので、クルマで来たにもかかわらず、飲んでみた。そういう事情なので、飲みこまずに紙コップに吐き出すというまたまたもったいないことをしたけど。それにしても、この日の2銘柄は高レベル。特に驚きはセインツベリー。なんでもごく少量 しか作られないスペシャルキュベらしいのだけど、すごいです、このワイン。セインツベリーはカリフォルニア屈指のピノの作り手だし、今までに飲んだリザーブやカーネロスなどもすばらしいワインだったので、陶然期待したが、まさに期待を上回る出来で驚いた。価格も1万程度はするらしいけど、それに見合うだけの実力は確実に持っていると思う。ミュニュレのクロヴージョは年のわりに熟成が進んでるなあ、という感じで、セインツベリーに比べると線が細いが、その分現時点での複雑さとエレガントさで勝って いる。どちらももう数年熟成させたらよりすばらしくなりそうだ。
日時 2000/6/18
銘柄 アシアンダ・モナストリオ・クリアンサ96

スペイン> リベラ・デル・デュエロ/赤

価格 200円/G
コメント

ややピンクがかった非常に濃いガーネット。香りはスパイシー。干しプラム、 黒コショウ、生肉、血、スパイス、メンソール。 味わいもスパイシーな要素が強く、タンニンは木目細かく、酸 はおだやか。後味にメンソールや薬っぽいのフレーバー。 ブドウはてっきりモナストレル(ムールヴェードル)あたりが主体 かと思ったが、聞いてみるとテンプラニーリョだって。
【70点】

銘柄

レゼルブ・ド・ジェネラル94

仏>ボルドー>メドック>マルゴー/赤

価格 200円/G
コメント Ch.パルメの セカンドであるこの銘柄ははあまり出回っていないようで、私も飲むのは初めて。色はオレンジがかった中程度のガーネットでかなり熟成を感じる色合い。 カシスリキュール、ブルーベリーのコンフィ、甘草、煮詰めた黒砂糖。 まわすと赤身肉やレバー。 味わいはミディアムボディで、しっかりした酸と収斂性のあるややざっくりしたタンニンが熟した果 実味とバランスが とれており、今飲み頃になってきている。
【75点】
雑感 やまや新宿店のバーゲンに行ったついでに試飲。今日の銘柄は一杯200円と激安だったが、考えてみればこのランクのワインなら無料で試飲やっているデパートとかもあるし、出されるグラスも決して誉められたものじゃないんで、結局高いんだか安いんだかわからない。
残念ながら行ったのが午後だったため、両銘柄とも相当空気に触れている感じで、レゼルブ・ド・ジェネラルの方はとてもよく開いていたが、アシアンダの方はボトル最後の一杯だったこともあり、ややバランスを崩している感もあった。 なんでもパーカー氏が90点つけている銘柄らしいので、実力はこんなもんじゃないんだろう。