82年は前回飲んだ時ガチガチだったので、最後に持ってきたのだが、やっぱり今ひとつ閉じ気味だ。色は縁にややオレンジを感じる濃いガーネットでとても濃縮された印象。香りはカシスのリキュール、ドライフルーツ、コーヒー、モカ、さまざまなスパイス。乾いた香りと甘い香りが同居していてちょっとチグハグ。味わいは非常に豊かで洗練された果
実味、酸は落ち着いていて、タンニンは豊かだが非常にきめ細かい。フィニッシュにはローストっぽいフレーバー。とにかく、液体の密度感が別
格という感じで、外に向かって爆発的な95に対してこちらはむしろ内側に向かう求心力を感じるようなイメージ。
ビッグなワインだが、これでもまだ片鱗を見せた程度なんだろう。
【94点?】
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