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医院勤務者の実務マニュアル

2205.07.08. 掲載
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当院で20年以上に亘って実際に使用してきた「野村医院勤務マニュアル」について、その第8版の紹介をこのサイトの<当院の紹介>のコーナーに掲載しました。それを読まれた医療関係の出版社から出版を勧められ、これをもとにして、「医院勤務者の実務マニュアル」を書き上げました。その書籍が今月半ばに、(株)日本医療企画から出版されることになり、本日、著者用の献本が届きました。

職員に見せると「かわいい! 野村医院の勤務マニュアルとはイメージがぜんぜん違う」と申します。15日ころ店頭に並ぶそうだと話すと「見てみたい、こんどの職員慰労会に梅田に出かけるときに、皆で見よう」などと言っていました。紀伊国屋や旭屋本店などの医学関係コーナーに並ぶのかも分かりません。はじめての経験なので楽しみです。

この本は、内容は変わらないのに、「野村医院勤務マニュアル」とはまったく違う書物という印象を受けます。出版社は売れるようにするために、いろいろ工夫し、若い女性職員を意識して、かわいいデザインやイラストにしているので、そのように見えるのだろうと思いました。


ここで、医院勤務者の実務マニュアルをご紹介します。

医院勤務者のための実務マニュアル
−ことばづかいから患者情報管理まで−

 目 次
  はじめに
  第1章 医院勤務の基本
  第2章 医院勤務者のことばづかい
  第3章 患者ID番号
  第4章 受付業務
  第5章 カルテを分かりやすくする工夫
  第6章 レセコン使用の要点
  第7章 会計業務
  第8章 検査補助
  第9章 雑務
  第10章 患者情報の保管
  第11章 マニュアルの効用と限界
  あとがき
  付録1.病名略号集
  付録2.薬剤略名集
  索引


はじめに
このマニュアルは、医院(診療所)に勤務する職員の仕事の手順を、具体的にまとめたものです。医院に勤務する職員の仕事は、窓口の受付業務が中心となりますが、それ以外にも、会計業務やレセコン操作などの保険請求業務、患者データの保管、そのほかいろいろな業務が含まれ、医院の診療業務の大半に関わっています。

これらの仕事は、院長やそれに近い立場の人から教えられることもあれば、先輩から教えられ、実地に学ぶことも多いでしょう。learning by doing は確かに 効率的な学習方法です。しかし、それだけでは偏ったり、抜けていたり、間違った知識を身につけてしまう可能性があります。それを補うものとして、仕事内容のすべてを系統的にまとめた、マニュアルを活用することも意味があります。

本書は、内科医院で20年以上に亘って実際に使用してきたものに手を加えて書き上げました。開業形態、標榜診療科目、院長先生の診療方針の違いなどにより医院に勤務する職員の仕事に違いはあるでしょう。しかし、基本的な部分については違いは少ないと思います。

このマニュアルが新しく医院に勤務される職員の皆様にとって仕事の道案内となり、ベテランの職員の皆様には仕事の再確認に、また院長先生などの管理者にはマニュアル作りの叩き台としてご利用いただけることを期待しています。


あとがき
本書が生まれるきっかけはインターネットです。今年の1月半ばに日本医療企画の松村様からメールが届き、ホームページで野村医院勤務マニュアルのことを知ったので見せてもらえないかという内容でした。あいにく手持ちがなかったので、コピーをして1月末日にお送りしたところ、これを編集し直して出版してみないかという提案をいただきました。それをお受けして、2月半ばに来院された松村様と出版の具体的な打ち合わせを行い、一般の医院(診療所)にも適応できるように加筆削除し、編集を加えて今ようやく完了しました。

本書の元になった野村医院勤務マニュアルは開業10年目の1983年に初版を作り、以来22年間にわたって改訂を続けながら使用し、現在は第9版となっています。1991年の第5版からはワープロで印刷するようになりましたが、それまでは手書き原稿をコピー機で複写して製本するため修正が大変でした。ここにも時代の変化を痛感します。

勤務マニュアルの改訂版は新しく事務職員を採用する度に、その時々の現状に対応した内容に作り変え、それを使って新人教育を行ってきましたが、新人だけでなくベテラン職員にとっても備忘録の役割を果たし、字引代わりに使っているようです。

もちろん、これはあくまでも一医院で使ってきた勤務マニュアルであり、開業形態や標榜診療科目の異なる他の医院に必ずしも当てはまるとは言えません。本書が他の医院に勤務される皆様に少しでもお役に立つところがあることを願っています。


<2005.7.8.>

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