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エーゲ海クルーズ

オリンピック・カウンテス号


2001.09.01. 掲載 このページの最後へ

この旅行のハイライトであるエーゲ海クルーズに進む前に、私たちに快適な旅を与えてくれたクルーズ船オリンピック・カウンテス号について、まとめておくことにする。この船は、ギリシャのロイヤル・オリンピック・クルーズ社の、エーゲ海を巡る豪華客船で、COUNTESS(伯爵夫人)の名にふさわしく、優雅な動くホテルを思わせた。

重量18000頓、長さ164m、幅23m、高さ5.8m、巡航速度18.5ノット、乗客定員814名、乗組員350名という今まで乗ったことのない大きな船で、ピレウス港には、このような大型客船が何隻も停泊していた。今回のクルーズでは、常に3隻が同じ時間に出発して、同じところを巡るのだった。


オリンピック・カウンテス号の全景


19)着岸中のオリンピック・カウンテス号の船尾 船尾にはギリシャ語で船名が書かれている


20)オリンピック・カウンテス号の右舷 by KENZO
私たちの船室は反対側中央部、高い丸窓の高さにあった

オリンピック・カウンテス号のデッキ

オリンピック・カウンテス号は7つのデッキからなっている。
下から、1)ポセイドン、2)ディオニソス、3)ヴィーナス、4)アポロ、5)ヘラ、6)ウラノス、7)ヘリオスの名前がついている。その中でよく使ったのは2、3、4、5、6番目だった。


デッキの説明図 下から上へ、1)ポセイドン、2)ディオニソス・・・

アポロ・デッキ


 

事務関係の部屋や売店があるヴィーナスデッキを基準デッキとすると、このデッキはその一つ上の階にあり、中央部には487の座席を持つダイニング・ルームがある。夜の食事に限っては、8時からのファースト・シッティングか、9時45分からのセカンド・シッティングのいずれかの座席予約が必要である。朝と昼の座席予約は要らない。

乗船してキャビンに入って間もなく、汽笛が数回鳴り、放送があって、キャビンに備え付けのライフジャケットを身に着けさせられ、誘導されて行った先がここだった。船の中の勝手はまだ何がなにやら分からない私たちを、救命具についたタグを見ながら乗組員が振り分けてくれる。


21)ライフジャケットを身に着けて避難訓練

このダイニング・ルームの食事はフルコースでメニューは英語だが、日本人の乗客が多いためか、手書きで日本語も書き込まれている。種類と量が多い上に、食べつけていないギリシャ料理なので、どうしても食べ残してしまう。予約する夕食の席は、私たちツアーの座席もだいたい決まってしまい、ウエイターも決まった人が付いてくれた。料理はいくら食べても何を食べても料金は要らないが、アルコールは別料金で、キャビン・ナンバーとサインをする必要がある。


22)ダイニング・ルームで昼食 by KENZO

ダイニング・ルームを出て、船尾に向かう途中に「子どもの遊戯室」や112座席の「シネマ・シアター」があり、最後はブラジル・カフェ・ベランダというビュッフェがある。ここは、朝、昼、夜とも予約は要らず、ビュッフェ形式なので、現物を見ながら料理を選べるので、夜を除いてほとんどここで食事をした。クルーズ最後の夜は、サントリーニ島沖でサンセットを見るため、ここで食事をした。アルコールのサインが必要なのはここも同じ。


23)ビュッフェでの朝食。遠慮がちのカニ・ポーズ

ヘラ・デッキ


 

このデッキはアポロ・デッキの一つ上の階で、中央部にシレネス・ラウンジという名前のラウンジがあり、ダンス・フロアがある。ここで民族舞踊、ダンス、ダンス音楽の演奏などがあり、最初の夜はウェルカム・ショー、2日目はグリーク・ナイト・ショー、3日目は船長主催のガラ・カクテル・パーティーなどが行われた。


24)グリーク・ナイト・ショーでのギリシャ民族舞踊

ラウンジを出て船尾側に行くと、ミューゼズ・ラウンジという名の少し小さめのラウンジがある。ここでは深夜にディスコが開かれるので、簡単に「ディスコ」と呼ばれている。説明会などは本来シレネス・ラウンジで行われるのだが、今回のクルーズには日本人乗客が120名もいるので、日本人だけはこのディスコに集められて、説明会を行われていると現地ガイドが話していた。


25)ディスコのソファーで上機嫌 by KENZO

ディスコの中を通り抜けて、さらに船尾へ進むと外デッキに出る。この外デッキから右舷と左舷にプロムナードが設けられていて、船上から散策ができる。この外デッキの直ぐ下がビュッフェなので、ビュッフェで食べ物を仕入れてきて、ここの外デッキで食事をする人も多くいた。


26)青のパラソルが満開の外デッキ  by KENZO


27)早朝の外デッキ by KENZO


28)外デッキの上には二つのデッキ by KENZO

ウラノス・デッキ


このデッキはヘラ・デッキの一つ上の階になり、船尾には日光浴用のベンチが置かれ、中央部にはプールがある。この内の大プールには水は張られていなかったが、小さな円形プールでは水遊びをする人もいた。船首側にはピアノ・バーがあったが、ここで楽しむことはしなかった。


29)ウラノス・デッキの船尾 by KENZO


30)ウラノス・デッキの大プール by KENZO

ディオニソス・デッキ


 

事務関係の部屋や売店があるヴィーナス・デッキを基準デッキとして、順に上のデッキの説明をしてきたが、今度は反対にこの基準デッキから一階下がったディオニソス・デッキに移る。ここのデッキにあるのはキャビンだけで、私たちのキャビンもここにある。左舷中央の船首寄り、海側のキャビンだ。明石夫妻のキャビンナンバーはD59、私たち夫婦のはD65。船内電話の番号はそれぞれ、459と465である。


31)ディオニソス・デッキの廊下は先が見えない


明石夫妻のキャビンの模式図 野村夫婦のキャビンはその鏡像になる


32)室内側から見たキャビンの出入り口ドア 左にトイレ、シャワー、洗面所、右に洋服掛け


33)海側の丸窓、ベッドは直角に置かれている


34)直交して置かれたベッド、枕もとにスタンド


35)化粧机と鏡、ガラス器に毎日氷塊の補充あり


36)洗面台

そのほかのデッキ

ポセイドン・デッキ

これは一番下の階となるデッキで、ここにもキャビンがある。私たちがこのデッキを通るのは、エーゲ海の島の桟橋に着岸したり、テンダー・ボートに乗り換えて島に渡る時で、このデッキの右舷中央やや船首よりの乗下船口から乗り降りをした。

ヴィーナス・デッキ

これを船内デッキの位置を考える基準にしてきた。食事は1階上のアポロ・デッキ、眠るのは1階下のディオニソス・デッキというわけだ。この基準デッキには、パーサー・オフィスとか、クルーズ・デスクとか事務処理関係が集まり、ほかに売店、美容室などもある。ピレウス港からの出航、ピレウス港への帰港の際に、このデッキの右舷中央にある乗下船口から乗り降りをした。

キャビンのランク

キャビンは「スイート」と「ステートルーム」に大別され、「スイート」は26室、「ステートルーム」は381室ある。この中で、スイートとデラックス・ステートルームは角窓で、ヴィーナス・デッキ以上の階にあり、それ以外のステートルームは丸窓で、ディオニソス・デッキ以下の階にある。それぞれ、海側であるか内側かという違いや、デッキの高さによってランクが違い、船では下にいくほどランクが下になる。私たちのツアーの16人のキャビンは12ランク中の上から6番目だった。

船内でのイベント

グリーク・ナイト・ショーや船長主催のガラ・パーティーもその一つだが、船では一日中どこかでイベントが行われていて、みんなが島の観光へ出かけている間もイベントが組まれている。

例えば、グリーク・ナイトがあった8月14日のイベントを船内新聞から拾い出してみると。
11:30 ショート・テニス・トーナメント
      図書とゲーム
11:45 ギリシャ神話クイズ
13:30 無料ギャンブル・レッスン
      図書とゲーム
13:45 映画上映「おじさんの休暇」87分、日本語
      マッサージ・デモンストレーション
      文字並べクイズ
14:30 グリーク・ダンス・レッスン
      ビンゴ
18:30 トリオの音楽演奏
      ピアノの生演奏
19:00 ギリシャ音楽演奏
      映画上映「No Pirerdas El Juicio」スペイン語
19:45 クラシック音楽の演奏
20:00 カクテルとピアノの生演奏
20:30 ダンス・ミュージック
      シングルズ・パーティー
21:45 グリーク・ナイト・ショー
22:00 ピアノ生演奏
      トリオの演奏
22:30 映画上映「Une Vie Moins Ordinaire」フランス語コメディー
23:45 ディスコがオープン

残念ながら、観光が充実していて一日が終れば、そのまま眠ってしまう4日間だったため、これらのイベントの大部分に参加することはできなかった。あと一日観光のない日があれば、船内イベントも楽しめたのかもしれないが、4日の日程ではやはり観光の方を選ぶだろう。

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