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飛鳥U世界一周2007航海記

1.太平洋、インド洋

2007.08.05. 掲載
このページの最後へ

4月 4日:神戸港出航、世界1周とは、最初のドジ
4月 5日:画像をブログに掲載できない事情
4月 6日:段ボール箱の整理(船荷物整理法)
4月 7日:ファースト・フォーマル・ナイト
4月 8日:スペシャル・ウォーク・ラリー
4月 9日:飛鳥Uのこと
4月10日:船上から見た景色(星座観察を中心に)
4月11日:アジアン・ディナーと作家先生
4月12日:シンガポール
4月13日:マラッカ海峡と海賊、ドリアン
4月14日:厨房80名、各種イベント、トランシーバー
4月15日:飛鳥での朝食、テナーズ・コンサート
4月16日:乗客いろいろ、お気に入りの場所
4月17日:モルディブ、オマケの人生への門出
    
写真の多い「 写真集1.太平洋、インド洋 」に移動する


4月 4日:神戸港出航、世界1周とは、最初のドジ

神戸中突提旅客ターミナル着岸中の飛鳥U

神戸からシンガポールまでの航路

本日15時に、飛鳥Uは神戸港中突提を出航し、世界1周クルーズが始まった。神戸の山、街、港を眺めながら、この地を離れてもう40年が過ぎ、今では、神戸がふるさとになってしまったことに感慨を覚える。

「世界一周」とよく口にするが、正式な定義はなく、すべての経線を通過して地球を一周するのが「世界一周クルーズ」とされているようだ。世界には250隻ほどの客船があるが、世界一周クルーズを運航しているのは10隻あまり。日本船は3隻運航していて、そのひとつが「飛鳥U」。

昨夜は神戸メリケンパーク・オリエンタルホテルに泊まった。ドジと縁の深い夫婦だから、何かの弾みで乗船し損ねては大変と、用心をした訳だ。

妻は早速ドジをして、気に入っているイヤーリングを片一方無くしてしまった。私は、今回は画像が使えないようにPCが変えられていて、画像が送れなくて、ガックリきている。

メールはWebMailを使っているので、これまで通り使えるが、こちらも画像を送れない。

それでは、皆様行って参ります!!

<コメント>

◆投稿 Kei | 2007年4月 5日 (木) 11時08分
船旅、Enjoyしていますか?それは残念ですね。また、いい案を考えてみてください。大きな海を見ているといいアイデアが浮かぶかも知れませんよ。こちらで、出来る事があれば教えて下さい。留守は守っていますので、ご安心を!では、続報、期待してます。

◆投稿 ヒマジンスキー | 2007年4月 5日 (木) 11時19分
片方だけになったイアリングも残念ですが、画像が使えないように「PCが変えられている」とは困ったことですね。PCとはBOWさんが持ち込んだPCか、それとも船上のシステムの問題か、状況によっては次の寄港地で上陸してでも何らかの手当てをして欲しいものです。船上からのライブ中継を楽しみにしていますので(イライラせずに)がんばってください。一方で、画像なしでもレポートを楽しみたく思いますので次々とアップしてくださいね、お願いします。

◆投稿 FUJIMOTO | 2007年4月 5日 (木) 20時46分
祝出港!皆さんにお会いできて大変感激いたしました。今頃シンガポールに向けて楽しい航海といったところでしょうか。今後の更新楽しみにしております。

◆投稿 BOW | 2007年4月 5日 (木) 22時12分
圭、見送りありがとう。バタバタして日が過ぎています。千佳さんにもよろしく。留守番頼みます。

ヒマジンスキーさん
コメントありがとうございます。プレッシャーをしっかり、いただきました。画像の件は、本日分の記事に書き込む予定です。

FUJIMOTO 様
わざわざ東京からお見送りありがとうございました。画像をつけられないのが残念ですが、致し方ありません。12月に私がしたことで、PCを改変されたようです。今係りの人に確かめました。

◆投稿 musi | 2007年4月 6日 (金) 01時10分
画像ドンマイ、ドンマイです。お帰りになってからのお土産にUPされるのを楽しみにお待ちしていま〜す。イヤリング紛失…残念でしょうが、微笑ましい可愛いチョンボですね〜(ゴメンナサイ)
プリントした日程表を眺めながらDrBOWご夫妻のエンジョイを応援していま〜す。

◆投稿 BOW | 2007年4月 6日 (金) 06時02分
musiさん、こんばんは!嬉しいコメントありがとうございました。ちょっと、がっくりきていたのが、元気が出てきました。 ドジ・チョンボは小さいのを少々重ねています。ご安心あれ!

出国審査を終えて、飛鳥Uに乗船

見送りを受けて、飛鳥Uは神戸港から100日の旅に出る


4月 5日:画像をブログに掲載できない事情

昨夜、喜び勇んでコンピュータ室に来てみると、ここのWeb閲覧用のPCでは、表示画像の右クリックで保存することができない。12月のクルーズではそれが可能だったので、今回は画像を毎回掲載する予定だった。それができなくなって残念無念!

コンピュータ室のPCは、Web閲覧だけができるPCと、船舶用のEメールだけがが送受信できる、メール専用のPCの2種類だけしかない。Web閲覧専用PCは、USBメモリーはもちろん、FD、CDなどの外部入力を一切受け付けない仕組みになっている。そこで、Webメールに画像を送り、その画像をPCに保存して利用することを思いつき、前回は成功した。しかし、このような使い方ができないように改変されたようだ。思わず「クソッタレめが!」と罵ってしまった。

画像がなければ、拙い文章だけで航海記を書かざるを得ず、プレッシャーは大きい。画像タップリの航海記は帰国早々にホームページに載せることにした。

ホームページ「中之島のBOW」に掲載している「クルーズの日程」をご覧いただければお分かりのように、4月11日のシンガポール寄港までは、南シナ海の洋上にいる。その間に、これまでの準備とか、乗船後の経験などを、ご紹介しようと思っている。

本日はファースト・フォーマル・ナイトで、キャプテンのウエルカム・パーティー、フォーマル・ディナー、寺井尚子のジャズ・バイオリンと、忙しさに目が回りそう。ドジも一杯しましたが、それは次の機会にしたい。あ〜疲れた!!

<コメント>

◆投稿 T-baba | 2007年4月 6日 (金) 11時21分
> Web閲覧専用PCは、USBメモリーはもちろん、FD、CDなどの外部入力を一切受け付けない仕組みになっている。

なんで〜やねん??!というのが偽らない感想です。世界一周する船から画像が送信できないとは、何か特別な船舶法でもあるのでしょうか、、残念!無念!

Webメールに画像を送り、それをPCに保存することなど、多分、熟年のセレヴなご乗客サマには関係ないことなのかもしれませんが、全く!もう!歯噛みがでますね!フォーマルパーティのご様子など是非拝見したいと思っておりましたのに、、お帰りの際の楽しみが倍増したと思えば我慢できますけど、、

でも画像ナシの「BOW航海日記」でも、充分皆様が楽しまれるだろうことは、今までの数々のBOW名文章が示しているところですから、98の頃だと思ってそれなりにエンジョイしましょう!!

お疲れがすぎないようにして下さい、まだまだ始まったばかりです。

◆投稿 BOW | 2007年4月 6日 (金) 19時12分
コメントありがとうございます。ほんとに、なんでやねん!です。しかし、切り替えが早いのも、早すぎるのも、BOWの性分。いろいろ面白いことが起こりそうです!!

<メール>

◆MH | 6 Apr 2007 19:59:31
水平線は字のごとく平らなはずが、両端が少し沈んで見えます。地球が丸いせいでしょうか?!
日本のTVが航海中ずっと入っているはずですので、TVで判る事はご連絡しません。

乗船早々の翌日には、7デッキで避難訓練があった


4月 6日:段ボール箱の整理(船荷物整理法)

今日は、乗船した途端に遭遇した荷物の整理を記録しておく。JTBから宅配用の段ボール箱8個が送られてきた時には驚いたが、飛行機の旅と違って、船旅では荷物持込無制限というのは本当だったと実感した。それを良いことに、古着を詰め込んだら、ちょうど7箱全部を使ってしまった。オマケに、PC2台とプリンターなど、私の趣味的な、しかし大切なツール、それに万巻の書籍を別に収めた2箱を加えて合計9箱となった次第。

4月4日に乗船して船室に入ると、宅配で送った9個の段ボール箱が、天地逆さまに積み上げられている。こんなのを見ると、放って置けないのが、我が夫婦。9個を全部開けて、整理を始めた。

私は、通販で購入した引き出し式の衣装ケース(押入用)を3個組み立て、これをベッドの下に置き、引き出し式衣装ケース(クローゼット用)を7個組み立て、これをシャワー室に積み上げた。同じく通販で買ったパソコン用の簡易机も組み立てた。整理が苦手の妻はウロウロしている。二人とも汗だくのクタクタ。翌日半日を使ってほぼ満足できるように片付けてしまった。

船室内にはメードさん以外は入って来ないのだから、キレイにする必要はないのだが、それでも気にするのがBOW夫婦。エエカッコシイは不治の病い(笑)。お陰で非常にうまく整理ができたと思うのだが、それをお見せできないのが残念である。

もちろん、しっかり写真で記録をとってあるので、帰国した暁には、映像付きの詳細な「船旅荷物整理法」を必ずUPするつもりだ。また、整理か!、ウンザリという顔を思い浮かべながら、まだオマケの人生ではないので、こんなことを書いていると苦笑している。

<コメント>

◆投稿 Sammy | 2007年4月 7日 (土) 09時03分
Bowさん おはようございます!まずは、ご無事のご出発、何よりです。「映像つき船旅荷物整理法」楽しみに待っておりますね。楽しみは先延ばしというのもわくわくします。Bowさんの航海記を自分でいろいろイメージしながら読ませていただくのも楽しいと思います。

私は、同じ4日出発で2泊3日の 新入社員研修の引率で禅寺修行に行って参りました。ものにあふれている現代から昔にタイムスリップしたようなそんな時間を過ごしてまいりました。太陽の暖かさ、うぐいすの囀り、風が頬にあたる気持ちよさ、食事をいただくありがたさ 多くの感謝の気持ちを再確認してまいりました。ではでは・・・。

◆投稿 BOW | 2007年4月 7日 (土) 21時50分 Sammyさん
お久しぶりです。禅寺修行に行かれたとのこと。禅は良いですね!私の方は悪戦苦闘をしながら、なんとか目処がつき始めてきました。では、では

キャビンのシャワー室に積み上げた引き出し式段ボール箱

キャビンのソファーの横に簡易パソコン専用机


4月 7日:ファースト・フォーマル・ナイト

昨夜(4月 5日)はクルーズ最初のフォーマル・ナイトだった。キャプテンのウエルカム・パーティーのあとは、フォーマルディナーが続く。私たちにとっては、生涯最初のフォーマル・ナイトだが、特別に緊張することもなかったのは、乗客の平均年齢が75歳位と推定したことも関係していると思う。

12階にあるグランドスパで身を清めたまでは良かったが、部屋に帰るとそのままソファーでうたた寝をしてしまった。1時間くらい眠っただろうか、妻に揺り起こされた。クリーニングから帰ってきたまま、試着をせずに持って来たロングドレスの袖口に不具合が見つかり、それを補修する、だから、タキシードは自分で着るようにと命じられたのだ。おまけに、妻は、ウエルカム・パーティーが始まるのを17時15分からと思い込んでいたのが、16時30分からだと知って、おお慌てのため、私には全く構ってくれない。

仕方がないので、自分でタキシードを着て、こんなの簡単だ、カッコよく着れたと思っていたが、ディナーが終わって部屋に帰ると、カマーバンドの上にサスペンダーを着けたのが間違いだと指摘された。分かる人には分かったかもしれないが、大抵の人は気がついてはいまい。幸いなことに、キャプテンと一緒に写した写真では分からないようだ。

キャプテンは、大阪の寝屋川出身で、奥様も交野の方だとお聞きした。標準語で話されるのだが、如何せん、大阪弁は隠しようがない。

「ドレス・コード」ということばは、船上では良く使われるようだ。フォーマル、インフォーマル、カジュアルの3種類があり、毎日指定され、午後5時以降はそのドレスコードに従わなければならないのだから難儀である。フォーマルは7回、インフォーマルは13回、残りはカジュアルと書いてある。

タキシードは、今から約20年前に、現在交野市医師会の会員の結婚披露宴に招待された時に作ったもの。妻のロングドレスも同じ頃、妻の従兄弟の結婚披露宴のために作ったもので、二人とも体型があまり変わらず、今でも着ることができるので助かっている。

フォーマル・ディナーで初めてフルコースが出た。それまで全部和食だったのは、推定平均年齢75歳がこれにも関係しているのだろう。洋食がメインだろうと覚悟をしてきていたので、これは嬉しい誤算だった。飛鳥Uフォーシーズンズの食事は、前回の国内クルーズでは美味くないと思ったが、今回は美味い。それは、私の体調が悪かったからだろうと妻は言うのだが、何回も飛鳥や飛鳥Uに乗ったことのある人は、シェフが変わって美味くなったと言う。いずれにしても美味いと言うことは良いことだ。

ディナーの後はギャラクシーホールで最初のコンサートが開かれ、寺井尚子のジャズ・バイオリンがエキサイティングな音色で魅了した。バイオリンも良かったが、それに劣らぬほどジャズ・ピアノが素晴しかった。

<コメント>

◆投稿 マミー | 2007年4月 7日 (土) 22時43分
壮大な旅に出られていたのですね。画像をUPいただけないのはとっても残念ですが、musiさんに同じく、帰国されてからの画像総まとめUPを楽しみにお待ちしております。

キャプテンが寝屋川ご出身だなんて、とても親近感がわきますね。そして奥様は交野のご出身だとか。
DrBOWご夫妻とのご縁を感じてしまいます。

私などきっと一生体験することのできない別世界のお話ですので、航海記を楽しみにしています。 どうぞめいっぱい楽しまれてくださいねー。

◆投稿 BOW | 2007年4月 8日 (日) 20時57分
マミーさん、お久しぶりです!
コメントありがとうございました。壮大なとはオーバーなお言葉、恥じ入ります。マミーさんが私たちの年代になれば、月に行かれることでしょう。しっかり、航海記を書かせていただきますので、お読み下さいね!マリンちゃん、カノンちゃん、元気ですか?怪我はしていませんか?

ファースト・フォーマルナイト

4月 8日:スペシャル・ウォーク・ラリー

昨日(4月7日)船内で開催された「スペシャル・ウォーク・ラリー」に挑戦した我等二人は、完全制覇を成し遂げ、証明書を授与されたので報告する。

毎夕「ASUKA DAILY」という船内新聞が届けられ、そこには翌日の船内行事などの情報が掲載されている。それで「スペシャル・ウォーク・ラリー」があることを知った妻は、参加したいという。渋る私に「一人で行ってくるからね」と冷たく言われると、これはお供をしておく方が賢明だと判断した。

このラリーでは、次々と与えれる暗号を解きながら、船内を探検し、制限時間内に最終ゴールに到着した者に対して「完全制覇証明書」が授与される。午前のスタートの時点で、集合場所のハリウッドシアターに集まったのは200名はいただろう。午前午後を通じて、6ヶ所を探検し、7番目のゴールで証書をもらうことになっている。4、5、6デッキ、11、12デッキを昇ったり下ったりして、船首側から船尾側までの片道200mの道のりを、平均年齢70.3歳の人間が、息を切らせて早足で動き回っている姿は、知らない人には異様に映るかもしれない。

5番目の探検箇所に着いて与えられた暗号は、ギターで弾いている曲名がヒントだという。よく知っている曲だが、こんな時に限って曲名が出てこない。イライラしかけていると、部屋に戻ってPCで「歌の曲名検索」したらどうかと妻に言われた。なるほどそれは確実だ。検索の結果曲名が「星に願いを」であることを確認し、「クラブ・スターズ」へ直行した。

最終ゴールへのヒントも難問だったが、暗号を解読し、目的地に到着すると「オメデトウゴザイマス」と言って「スペシャル・ウォーク・ラリー完全制覇証明書」を授与してくれた。

この催しは、飛鳥Uの乗客に、船内の施設を楽しく、しかし真剣に、覚えてもらうために考え出されたのではないかと推定されるが、まことに賢明で効果的な方法だと感心する。

3時15分、ハリウッドシアターには得意そうな顔の面々が集り、模範解答と講評を受けた。その結果、ラリーには140名が参加し、完全制覇を遂げた者は80名であると知らされると、得意顔は苦笑顔に変わった。続いて、この催しを手伝ってくれた19名のスタッフの紹介があり、盛んな拍手を浴びていた。

<コメント>

◆投稿? | 2007年4月 8日 (日) 22時42分
DrBOW
早々にお返事ありがとうございます。この冬、娘たちがインフルエンザにかかってしまったら「タミフル」はどうしよう、、、などと悩んでいましたが、杞憂に終りました。2月に2人そろって風邪をひき、K先生に1回ずつお世話になりましたが、1日だけ学校、幼稚園を休んで復活でした。なんとか「怪我」もなく春を迎えています。

真鈴は明日から2年生です。花音は年長になります。「飛鳥U」の航海予定表の国旗を見ながら、地球儀をぐるぐる回して、神戸を出航されたDrBOWと奥様の旅の順路を確認しようと2人で頑張っていました。「海には道がないのにどうやって船は進むの?」「船の中に食べるものとか水道はあるの?」と父親を質問攻めにしてました。

先日、世界1周の豪華客船にモグリで侵入していた人がハワイで降ろされて強制送還されたという話がニュースになっていました。セレブな方々の中で明らかに浮いていたので、いたたまれなくなって自ら自首(?)したんだとか。「飛鳥U」にはまさかそんな人紛れていませんよね?船上でどんな風に過ごされるのか、寄港地での見聞録、楽しみにしています!

◆投稿 マミー | 2007年4月 8日 (日) 22時52分
すみません、↑記名するのを忘れていました。マミーです。(^^;)
「スペシャル・ウォーク・ラリー」制覇おめでとうございます!「曲名検索」を活用されたなんて、DrBOWだけの隠し玉!ですよねー。毎日ワクワクするような催しが用意されているのですね。ご活躍、楽しみにしています。

◆投稿 T-ba | 2007年4月 9日 (月) 16時32分
楽しんでおられますね!!
飛鳥には専属の元報道カメラマンの大須賀さんという方が乗船されていて、船上の出来事を毎日画像つきでUPされています!(ナイショですが、BOW文章の方が数段面白い。

http://www.asukacruise.co.jp/focus/photoessay.php#serch

目を皿のようにして小さい写真を拡大して見たのですが「我らがBOW師匠」は見つけることができませんでした。しかし、長い航海ですから、そのうちにヒョイと拝顔できるかもしれませんね。日中29度とのことでしたが、そろそろ熱帯気候に突入でしょうか。

◆投稿 BOW | 2007年4月 9日 (月) 23時26分
嬉しいコメント、飛び上がって、内緒で喜んでいます。いつか書きますが、極悪のPC環境でUPし、コメントを書いています。URLを書いて頂きましたが、今は見る余裕がありません。いつか、こそっと覗いています。

スペシャル・ウォーク・ラリー完全制覇証明書


4月 9日:飛鳥Uのこと

今回は飛鳥Uについて、船体のこと、乗船して分かったことなどをまとめて置くことにする。

飛鳥Uは、全長・全幅:241m×29.6m、総トン数:50,142t、航海速力:最高23ノット、販売客室数/乗客数:400室/800名、ベランダ付き客室比率 54%とのこと。デッキは12あり、客室は10〜7デッキ全部と5デッキの約半分にある。フォーシーズンズ・ダイニングルームとかレセプションのあるメインデッキは5デッキにあり、4デッキには医務室がある。

今回のクルーズでは、乗組員数:462名、乗組員の国籍:22ヵ国。乗客数:761名で、初乗船客が39%とのことだ。ということは、リピーターが61%と考えてよいだろう。 リピ−ターの割合が70%だったことも過去にはあったそうで、どうもクルーズは病みつきになるようだ。

独りで食事をしている年配の男性をよく見かけるので、レセプションで尋ねてみると、シングルが105名、15%とのこと。私たち夫婦は、どちらかが独りになったら(もちろん、95%の確率で妻が残る)、どうするのだろうか?

年齢層は、前回推定75歳と報告したが、これもレセプションで正確な数字を尋ねると、70.3歳とのことだ。それじゃ、まさに自分の年齢ではないか! ほとんどの乗客が自分よりも年寄りだと思うのは、いつもの「我が家の芝生は青い」と同じ発想だとの顰蹙顔が目に浮かぶ。私は、自分に都合の良いようにものごとを判断する習癖があるので、そのつもりでお読み頂きたい(笑)。

乗組員が462名とのことだが、サービス担当はほとんどがフィリピン人のようで、一生懸命働いている姿を見ると、少し胸の傷む思いがする。特に、フォーシーズンズ・ダイニングルームでは、95%以上がフィリピン人男性で、慣れない日本語を使って、気くばり一杯にサービスをしてくれるのだ。

船内では、チップが一切不要であるのはありがたいが、それ以上に、日本語だけで生活できるのが嬉しい。また、各部屋にバスがあるだけでなく、最上階のデッキ(スカイ・デッキ)には大きなスパ(グランド・スパ)があるのも、風呂好きの日本人には好評で、私たちも1日2〜3回これを楽しんでいる。

出発前に、クルーズ船では客室クラスによる待遇の違いが大きいと、クイーン・エリザベス2世号に乗船経験のある方などから聞かされてきたが、乗船してみると部屋の違いの他はほとんど変わりがなく、食事のルームサービスと冷蔵庫のアルコール類が無料であること、乗船下船の順番が早いという特典がスイートの乗客にはあるだけのようだ。

このように待遇が平等であるのは飛鳥だけなのか、日本船はすべてそうなのかは知らないが、非常に良いことであり、大切なことであると思う。


4月10日:船上から見た景色(星座観察を中心に)

今日は飛鳥U船上から見た景色について書くことにする。

乗船して2日目の朝、バルコニーに出て水平線を眺めると、水平線は直線でなく曲線であることを発見して驚き、妻を呼び寄せた。考えてみれば地球は球形であり、そのように見えるのは当然だが、非常に新鮮に感じられた。

その夜、大学時代の友人から送られて来たメールにも、同じことが書かれていて、彼もかって同じように感じたことを知り愉快になった。大きな船の高い所から水平線を眺めると、カーブがより強調されて見えるのは納得が行く。

私たちの船室は左舷にあるので、毎朝水平線から昇る太陽を見ることができる。これも始めての経験だ。

日本を離れて3日目ころから、海の色が今まで見たことのない深い青に変わり、それは今も続いている。波も時々かなり大きくなるが、5万トンの貫禄か、ほとんど揺れを意識することがなく、船酔いなど誰も起していないようだ。大きいことは良いこであることを実感する。おかげで、船旅に対する不安を全く感じることはない。

曇り日の夜、バルコニーに立ち、外を見るとこれ以上黒くならない程の暗黒の世界で、少し不気味に感じた。こどもの頃このような夜の暗さを経験した記憶はあるが、その後の数十年間で忘れてしまっていた暗闇だった。

昼間は、果てしなくどこまでも続く海原であり、まだ4月だというのに積乱雲が遠くに連なる。

一昨夜21:30〜22:00にかけて、星座観測を楽しむ集いがあった。スカイデッキ(最上階である12デッキ)に、200名近くが集まり、2等航海士から星の説明を受けた。

スカイデッキから上にある光源をすべて消灯した途端、天空には満天の星が忽然と現れ、ウォーという嘆声が一斉にもれた。その時、北の空に流星が1個現れて消えた。航海士は「願いごとを唱える時間はなかったでしょう」と言ったが、その通りだった。このような星空を、子どもの頃に見た記憶があるが、これもまた数十年間忘れていた光景である。今の日本、特に都会では、このような夜空を見ることはできないだろう。

一昨夜を星座観察に選んだ理由は、月の光が弱い時期で星が良く見えることと、南十字星が見える位置にまで飛鳥が南下したことによるとのことだ。そして、北斗七星、北極星、春の大三角形、冬の大三角形、シリウス、土星、偽南十字星、そして、目的の南十字星と説明は進んだ。カラス座のところでは、アポロンと奥さんの浮気とカラスについてのギリシャ神話が出てきたり、双子座の由来も教えて頂いた。

5000年前、メソポタミアの羊飼いは、星を見て季節を知っていたそうだ。それがギリシャに伝わり、ギリシャでは死ぬと星になると言われてきたので、ギリシャ神話の名前が星座に付けられている。しかし、南半球の星は、ギリシャでは見ることができないので、南半球の星座の名前は航海時代に付けられたものが多いとの説明を受けた。

私は、5000年前に、星について実用的な知識が存在していたことに感動した。エジプトのピラミッドも同じ頃に作られたものであることを思うと、人間の頭の進化というのは、数千年の単位ではなく、数万年以上の長い単位で行なわれてきたと考えざるを得ない。

船を安全に運航をするためには、船の位置を正確に知らなければならない。昔の船乗りは、夜は星、昼は太陽を観測して、それを知ったそうだ。現在はGPSを使って、より簡単で正確に船の位置を認識することができる。しかし、米国が何らかの理由でGPSの使用を拒否するような事態が発生したり、GPS機器の不調に備えて、船員は星について充分な知識を持つ必要があるとの話は説得力があった。

この星座観測はまことに意義のある催しであった。

<コメント>

◆投稿 ヒマジンスキー | 2007年4月10日 (火) 13時00分
9日、10日と飛鳥Uの紹介、船の外の景色と描写して戴いて楽しかった。水平線が丸く曲っているというのはよく海辺で言われるのだが、如何せん陸からだと幅に制限があるからか、「そんな気がする」という感じであり、感服するほど如実なものではない。大海に出た大きい船からの景色は本当に水平線が水平でなく見えるのに違いない。

大きさ故に揺れを感じない、従って船酔いに悩まされる人もいないというお話も新発見だ。波を見ただけで酔う家内にも早速報告せねばならない。『それなら私も乗りたい』と言われると慌てさせられるのだが、知識は常に共有したく思うので今夜の話題にする積りだ。また100日間「飲み放題」は私などには危険だろうなと思う。

◆投稿 BOW | 2007年4月10日 (火) 21時10分
ヒマジンスキーさん、こんばんは!
妻と貧弱な船のPCで、コメントを拝読し、大笑いしてしまいました。水平線、ゆれ、船酔い、すべて本当です。100日のアルコール漬けは確かに剣呑ですね(笑)

またのコメントお待ちしております

◆投稿 musi | 2007年4月11日 (水) 01時53分
有意義な時間をお過ごしのご様子、お忙しく!楽しんでいらっしゃるBOWご夫妻へコーヒーで乾杯していま〜す。「星に願いを」で正解の次は星座の観測なんて、さい先グット!!

あと数時間でシンガポール入港!どんなお話が飛び出すか楽しみです。

◆投稿 BOW | 2007年4月11日 (水) 22時26分
musiさん、こんばんは!
星が重なるとは気がつかなかったです!幸先が良ければいいのですが、、、

<メール>

◆MH | 10 Apr 2007 23:59:47
今回のクルーズは船長が寝屋川、その夫人が交野とまあ隣組みたいで、幸先がいいですね。

飛鳥U5万トンとはでかいです。
日本郵船の悲願だった豪華客船を飛鳥で実現し、飛鳥Uで前進させる方針でしょう。三菱グループの会議の時は並ぶ順番があり、トップは重工でも銀行でもなく郵船と漏れ聞きました。それだけに郵船のやる事はでかいですね。

イギリスのクルーズは船室で待遇の差が大きいかも知れません。なにせローマに始まり他民族が順番に先住民を蹴散らした歴史です。階級社会で当然です。

それにイギリス船は何となく食事がまずそうです。飛行機でもBEAは決まって鶏。BEA Chickenと申します。飲物はジントニック。スコッチを出せや。でも友達としてのイギリス人は最高です。彼等の名誉のためにつけ加えます。

フィリッピン人船員
大兄が小さな胸を痛める必要はありません。少し前まで貨物船の船倉で働く下級船員といえばフィリッピン人でした。私が関係しているNPOでは日曜に教会へ行けないフィリピン人の為に船倉へ神父を派遣してミサを行ったと聞きました。

それが今船倉は殆どイスラムです。時々ウクライナがいます。フィリピンは何処へ行ったかと思っていましたら豪華客船の船室係ですか。一体にフィリッピン人は陽気なので彼らが乗ると船が明るくなると喜ばれたもので、その伝統は今も続き、船員として引く手あまたなのでしょう。

船上の星座観察
いいですね。うらやましい。真っ暗な空も羨ましい。子どもの頃は天の川がはっきり見えていました。南十字星に偽物があるのは愉快ですね。

4月でも積乱雲が広がる

4月11日:アジアン・ディナーと作家先生

神戸を出航して最初の寄港地シンガポール上陸を翌日に控え、昨日(4月10日)はその準備などで気忙しかった。夕方から、アジアン・ディナーが、11デッキのプールサイドで行なわれ、アジアの音楽演奏の許で、夕陽を浴びながら、アジアの料理を食べた。アジアの料理と言っても、私にとって珍しいものは、子豚の丸焼きだけ。体長約30cmの子豚がチョコレート色に焼かれて照り輝いている。可哀そうという気持と、きれいに焼けているなという感嘆が混じった複雑な気持で、デジカメにその姿を収めた。老婦人も同じようにデジカメで撮影しようとしていたが、腰が後にひけてへっぴり腰そのもので可笑しかった。

その丸焼け子豚を削いだ皮付き肉片を、妻がもらってきた。よく見ると、皮が飴色で香ばしそうだ。この肉片からは、あの丸焼きの姿は想像することはできない。そこで、思い切って口にしてみると、予想通り皮の部分が適度に固く、歯ごたえがあって美味い。肉の部分は、焼き豚とほとんど同じだ。こんな残酷な料理は食べられない、と思ったのは間違いだった。お代わりをしたのは、もちろんだ。

アジアン・ディナーなので、中国、朝鮮、雅楽などが演奏されたが、途中からアフリカ音楽に変わった。背が2mもありそうなアフリカ人の男性たちが踊り、唄い、打楽器を打ち鳴らす。その強烈なこと! もう圧倒されてしまう。女性は、なぜか彼らに魅せられてしまうようで、中高年の女性たちが、嬉しそうに、楽しそうに踊りながら、彼らにまとわりつくのだ。それはそれで良い。しかし、いつからアフリカはアジアになったのだ!

あまりに暑いので、最上階のスカイデッキに登ると、そこは風がよく通って涼しく快適だった。夕方近くの空の雲が美しい。日本では目にすることができないと思った。

妻にとってラッキーだったのは、作家の橋田寿賀子氏が、このアジアン・ディナーに来られたのを発見して、一緒に記念撮影ができたこと、最上階のデッキでは、作家の内田康夫、早坂真紀夫妻が登って来られたのを発見して、これまた、一緒に記念撮影をさせてもらったことで、ダブルラッキーだった。

お二人の新刊本が飛鳥のショップに置かれていたので、妻は早坂氏の著書を、私は内田氏の著書を購入した。そうしたら、サインをして頂けると言う。かくして、「薔薇に祈りを」には「野村経子様 ニ00七年世界一周飛鳥船上にて 早坂真紀 四月八日」のサインが、「イタリア幻想曲」には「野村 望様 飛鳥Uニ00七年世界一周乗船記念 内田康夫 平成十九年四月八日南シナ海にて」というサインが記されている。この調子では、クルーズの良い記念がいくつもできそうな予感する。

<コメント>

◆投稿 musi | 2007年4月13日 (金) 01時06分
ワオーースゴイ!お帰りの時には記念が段ボールにいっぱいでしょうね。それをUPされる!もうもう今から楽しみです!始まったばかりなのに待ちきれないよ〜です。とにもかくにもお元気で!!

<メール>

◆MH | 12 Apr 2007 20:21:01
旅程が進むにつれて時差は大きくなる一方です。一日が長くなってもうけものですね。

うまそうな豚の丸焼きの話に唾をごくり。所詮人間は他の生命をもらって生きています。美味しく頂戴しましょうよ。

橋田寿賀子さんが乗船するところをTVで見ました。彼女にしても内田さんにしても、船の中での人との付き合い方を知っていますね。飛行機ではこうは行きません。有名人とは時々トイレでばったり 顔を合わせることがありますが、にやりと笑う程度で終わりです。

豚の丸焼き

キャプテン、機関長と一緒に

橋田寿賀子先生と一緒に

作家の内田康夫、早坂真紀ご夫妻と一緒に


4月12日:シンガポール

シンガポール周辺の航路

シンガポール国旗

午前5時30分、飛鳥はシンガポール港に着岸した。1週間ぶりの陸地を間近に見て、これを記録に残そうと、キャビンを飛び出し、最上階のスカイデッキ(12デッキに)駆け上った。急速に近代化したシンガポールは、超高層ビルが林立し、船上からも、その繁栄が想像できる。

7時30分に、ニュージーランドの国旗をつけた客船 Nautica号 が桟橋を挟んで反対側に着岸した。ずいぶん大きく見えたが、我が飛鳥よりは一回り小さい。向こうの乗客もこちらを注目し、ビデオ、カメラ、双眼鏡で観察している。年齢層は飛鳥Uよりやや若いのではないかと思える程度で、中高年であることに違いはない。

シンガポールは初めてなので、オプショナル・ツアーとして、「シンガポール1日観光」を選択した。「シンガポールの見どころを満喫できるコースです」という案内文が効いたのか、これを選んだ乗客は非常に多く、大型バス4台を連ねることになった。そして、クタクタに疲れる観光が始まったのである。

先ず、下船するまでに時間がかかり、入国審査が遅々として進まず、30分以上同じ場所に立ちっぱなしの状態を余儀なくされた。これは、かのニュージーランド船の乗客が、同じ時間に上陸したことも関係していると思われる。バスに乗るや、早速スコールに見舞われた。現地ガイドは10分で止むと言うが、1時間以上も続いた。前日「雨具を必ず持参するように」と言うアドバイスを受けたが、正しかった。アドバイスと言えば、上に羽織るものを持参することも勧められたが、これも正解で、外は蒸し風呂でも、バスや建物の中はクーラーをガンガン効かせていて、強烈に寒いのだ。

雨の中をまず、セントーサ島にある「イメージ・オブ・シンガポール」という、シンガポールの開拓史館・戦争資料館に入った。ここはお化け屋敷のような蝋人形館で、駆け足で見て回るだけなので、印象に残るところはほとんど無い。その中で、ビデオの大画面で紹介されたシンガポールという名前の由来を紹介するアニメだけは、はっきり覚えている。

シンガポールは淡路島くらいの小さな島で、昔この島を発見した王子の一団が上陸すると、ライオンに似た動物がやって来た。王子がその動物の目を見つめると、おとなしく去って行ったということだ。そこで、この地を「シンガ・プーラ」と名付けたが、「シンガ」はライオン、「プーラ」はシティーの意味である。このライオンの下半身が魚の形をしているのは、この地がジャワ語で「テマセック(海)」と呼ばれていたことを表しているそうだ。

続いて、巨大な「マーライオン・タワー」の頭の部分に登ったが、5分も経たずに降りなければならないのだから慌しい。その後は、港や市街が一望できるシンガポールで一番高い山「マウント・フェーバー」に登った。ここではゆっくり眺望することができた。山と名はつくが、標高150mの丘である。シンガポール人は山を知らないので、少し高い土地のことを「山」と呼ぶ習慣があるのだろう。

ホテルで昼食に飲茶を食べ、午後は「マーライオン公園」を訪れた。マーライオン像は、背景に超高層ビルをいくつも従え、確かにシンガポールのシンボルという風格がある。ここにも観光の大集団が一度に殺到するので騒々しく、カメラやビデオの撮影環境としては良いとは言えない。

その後、シアンホッケン寺院に参り、目抜き通りのオーチャード通り、インド人街、チャイナタウンを車窓観光して、最終はDFSギャラリアに立ち寄った。信心深い?というより、願いごとができるところでは常に願をかける習性のある妻は、ここ道教のお寺でも、なにやら一生懸命祈っていた。DFSは意外と閑散としていたが、こういうところが嫌いな私には、むしろ好都合だった。

結局、一つの船から4台もの大型観光バスを連ねて回る観光は、それなりの制約があるのは致し方ないことを学んだ。次に、この国を訪れることがあれば、自由行動を選ぶだろう。しかし、シンガポールという国はすごいと感心するところが多くあった。1行で表せば、北緯1度という赤道直下の位置にありながら、急速に近代化が行なわれ、それが見事に成功し、中国系を中心に、他民族が共存している秩序の整った模範的な国である。このような人為的な秩序をいつまで続けることができるのか、興味が沸く国でもある。

最後にドジの紹介。
DFSに到着する直前に目を覚ましたのは、私たち夫婦だけだったらしい。バスを降りる際にDFS入場チケットをもらったのは私たちだけだった。他の人たちは、車内で配られたチケットをしっかり手にしておられた。きっと苦笑されていたのだろう。

船に戻り、クローゼットに入った妻は、金庫を開けっ放しにして出掛けたことに気づき、大慌て。初めての上陸なので昨夜、金庫の中身の整理をしたまま、ロックをするのを忘れていたのだった。持ってきた日本円、ドル、ユーロ、妻のクレジット・カード、そのた重要なものが全部入っている。直ちに点検をしたら異常はない。そこで、安心した妻は言った「あなたは、エーゲ海でも同じことをしたわね!」。いや、まだデジカメは失くしていないぞ!

金庫の開け閉めのような複雑なこと?は常に私が分担することになっている。そうです、みんな私が悪いのです。

<コメント>

◆投稿 ヒマジンスキー | 2007年4月13日 (金) 11時20分
今回のBOWさんの報告で初めてシンガポールにも山があることを知りました。それから、シンガポールって冷房過剰だそうですね。風邪を惹きやすいから要注意です。昔から言いますよね、「エスキモー風邪ひかない」って。

私たち夫婦の場合、温泉旅館に行くと部屋の金庫のキーは家内が持ち、部屋のキーは湯上りの早い私がホールドします。金庫の管理は私にはまかせて貰えないのです。信頼されていて幸せですね、BOWさん。

◆投稿 T | 2007年4月13日 (金) 14時59分
ご無事で初上陸、おめでとうございます!
シンガポール近代化に力をつくしたスタンフォードラッフルズ卿の名前がついたラッフルズホテル、いまや有名ホテルになりました。自由時間がありましたら、是非ハイティを試みてほしい所でした。 マーライオンより数段シンガポールです(笑)

◆投稿 BOW | 2007年4月13日 (金) 15時23分
ヒマジンスキーさん
いつも楽しいコメントありがとうございます。信頼されているのではなくて、妻は難しいことができない人間だからです。

Tさん
記事に書いたとおりの状況で、ツアーを選んだのが間違いでした。

<メール>

◆MH | 13 Apr 2007 12:18:15 いよいよシンガポールですね。大兄のメールで自分も飛鳥Uで旅行している気になっています。いい気なものですね。

*入国審査
審査手続きが遅いのは英国系の通弊かもしれません。ヒースロー空港の審査も遅くていつも不愉快でした。英国・EU・その他と窓口が三つありましてね。日本人は勿論その他です。英国・EUは空いているのにその他は概ね混雑しています。腹立ち紛れにアメリカ人やスイス人と一緒になって英国の悪口を言っていました。

*マーライオン
世界旅行の三大ガッカリの一つで有名でしたが、大きいものに作り直したようですね。頭まで登れるとは立派です。

*人種共存
おっしゃる通り、人種共存が成功している見本ですね。元首相のリー・クヮン・ユーの功績です。 カムフラージュしていますが、根本には結構強引な政策があり、人によってはシンガポールはリー元首相の独裁国ともいいます。それはそれでやむを得ないと思いますが。

*金庫開放事件
何も問題がなかったのは野村ご夫妻の人徳と思います。部屋に出入りする人間は仲間同士でお客の品評会をやっています。大兄ご夫妻は彼らを大事に扱っていらっしゃるので、彼らもそれに応えているわけです。しかしどうかお気をつけてください。

入港すると隣にニュージーランドの客船が着岸していた

セントーサ島にある大きなマーライオン・タワー

マーライオン公園のマーライオンと高層建築

うしろに見えるドリアン型の建物は体育館


4月13日:マラッカ海峡と海賊、ドリアン

一昨夜22時にシンガポール港を出航した飛鳥Uは、進路を北西に変えて、マラッカ海峡を航海している。マラッカ海峡といえば、数年前、日本のタンカーが海賊船に襲われて、船長を人質に、身代金を要求してきた事件を思い出す。この海峡は幅が狭く、浅瀬が多くて、座礁し易く、航海の難所であり、海賊船が出没するということを知っていたので、以前から興味があった。

興味があることに対しては、俄然元気が出てくるご存知の性格なので、朝食を急いで摂り、スカイデッキに駆け上った。太平洋の東シナ海、南シナ海を航行中は、周りはすべて海原だったが、マラッカ海峡では左舷側も右舷側にも陸地が見える。そして、これまでは、航行している船に遭遇することは滅多になかったが、ここでは、行き交う船が多数が見られる。その船はいろいろで、貨物を満載したもの、漁船らしきもの、見たことのないタイプの船もある。海の色の濃さが減り、緑色が増していて、日本で見る海の色と変わらない。おまけに、水面にゴミが浮いているところまで同じだ。

何かの本で読んだことがあるが、海賊船は夜の暗闇に乗じて、襲う船に乗り込み、武器で乗組員を脅し、時には殺傷までする。狙われるのは船脚が遅く、乗組員の少ない貨物船が多いそうだ。貨物船は喫水線が深く20mもあるため、常に座礁の危険があり、浅瀬の多いこの海峡では、安全に通れる航路が非常に限られている。だから、下手に逃げようとすると座礁するので、簡単に逃げるわけにはいかない。身代金を取りやすいのは日本人と相場が決まっているので、日本の貨物船が海賊に狙われやすいというのは、充分納得が行く話だ。

それでは、武器を持つことのできない日本船は、どのようにして海賊から船を守るのか興味があるが、以前に読んだ本によると、先ず船の周囲を最大限に明かるくして、早く発見する。発見すれば、清掃用ジェット噴流や消火用ホースを使い、強力な水圧で放水して、船に登ってくる海賊を海に突き落とすのだと言う。本当かどうかは知らないが、想像するだけでも愉快ではないか!

飛鳥Uのように大きく、スピードが出て、不夜城のような明かり点けて航行している客船が、襲われるようなことは滅多にあるまいと高をくくっているから、このような気楽なことが言えるのかも知れない。ここへくるまでの変化のない海とは違って、ここでは海そのものが、「海賊」という非日常的な世界を想像させてくれる。

もう一つは、ドリアンのお話。
昨日のシンガポール観光に際して、「ドリアンの船内持込禁止」がくり返し警告された。それは、ドリアン特有の強力な臭気が出るからだという。その一方で、ドリアンは一度食べたら止められないほど美味であり、シンガポール人の大好物であるとの情報も入る。それを知ると、どのような味がするのか、どのような臭いなのかを知りたくなるのが人情というものだ。

それを察してくれたのかどうかは定かではないが、昨日14:00〜14:45にかけて、11デッキのプール・サイドで「フルーツ・ビュッフェ」が催され、そこにこの「ドリアン」も用意すると書いてある。どうやら、昨日シンガポールで仕入れてきたらしい。ただし、ここでも「ドリアンは、香りの強い果物です。デッキでお召し上がり下さい。客室や施設内へのお持込みはご遠慮いただいております。」との注意がはっきり付けられていた。

これだけ煽られると、ドリアンがどんなものかを知りたいという欲望を抑えることは難しい。私たちも、もちろん「フルーツ・ビュッフェ」に出かけたが、そこには多くの乗船客が殺到していた。小分けしてもらったドリアンは、メルティー・チーズのようにクリーミーで、それほど強い香りはしない。私が口にするのを見て、妻は「どんな味?」と尋ねる。そう言われても「ドリアンの味」と答えるより他には思いつかない。あまり美味いとも思えないが、慣れれば美味しくなるかもしれないと全部食べてしまった。

その後、なんとなくあとくちが悪く、口直しにコーラを飲んだら、ゲップの度になまぬるい臭いが出てくる。これには閉口して、早く体内から排泄してしまおうと、水分を大量に飲んだら、食欲が落ちてしまった。私は、おそらく、今後ドリアンを口にすることはないであろう。

昨夜から、ブログに記事は書けるが、コメントを1字でも書こうとすると「スクリプト・エラー」が表示され、書き込むことができない。他のPCでも同じことなので、もうガックリ。

そういうわけで、しばらく、コメントを書けませんが、お許し下さい。それでもコメントはいただければ嬉しいです。書く励みになります。PCが不調が一番のイライラのもと。過敏性腸症候群になりそうです(笑)。

<メール>

◆MH | 14 Apr 2007 21:15:02
*海賊
マラッカ海峡と聞けばこれはもう海賊の巣窟です。おっしゃるとおり喫水が深い満載の貨物船がよく狙われます。しかし海賊が最も襲いたいのは客船、それも飛鳥のような豪華船です。理由は軽くてすぐ役に立つ現金・宝石を船全体としては気が遠くなるほど沢山持っているからです。貨物船を襲っても現金は金庫に小額入っている程度で、貨物を奪っても売り先に困ります。飛鳥は舷側が高いのでロープを引っ掛けてよじ登る訳には行かないでしょう。ご推察の通り安全な船と思います。

*ドリアン
病み付きになるそうですね。でも私はあの臭いには閉口です。昔から航空機には持ち込み禁止です。船もそうでしたか。現地の好き者に言わせば女房を質においても食べたいのだそうです。判らんなあ。

洋上で貨物船とすれ違う回数が増える


4月14日:厨房80名、各種イベント、トランシーバー

マラッカ海峡と海賊の話のところで、飛鳥Uくらい大きく早い船は襲われないだろうと昨日書いたのは誤りだった。今朝の船長の船内放送で、マラッカ海峡通過中は、乗組員を多数デッキに配置して警戒に当った、無事で良かったとのアナウンスがあり、飛鳥Uと言えども安全ではないことを知った。今朝からインド洋に入り、見渡す限り海原の世界だ。海の色も濃く青い。

一昨夜のフォーシーズンズで、食事関係の乗組員の紹介があったが、その中で、ギャレー(厨房)部門として、エグゼキュティブ・シェフ(総料理長)を先頭に、ざっと5〜60名が一列で、ダイニングルーム内を一巡した。これには、誰もが圧倒されてしまった。飛鳥歴の長いご夫婦と一緒だったが、「こんなのは初めて経験した。良い企画だ」と感心しておられる。ディナーでは、暖かい料理は常に適温で運ばれてくる。ホテルのパーティーとは全然違うと思ってきたが、見えないところで、これだけの方達が働いているからこそ、それができるのだと納得した。レセプションで確かめたところ、厨房関係の乗組員は80名いるそうだ。

同じく一昨夜、スリー・オーストラリアン・テナーズ・コンサート(Three Australian Tenors Concert)がギャラクシー・ラウンジで催された。ここは420名収容可能だが、80%近くの席が埋まっていた。3人の中では、パバロティーそっくりの巨体のテナーが一番素晴しかった。「グラナダ」で始まり、「帰れソレント」で終り、アンコールの最後は、オーストラリア民謡「ワルチング・マチルダ」だった。

このほか、いろいろの催しがあるが、関心のあるものだけを選んでいる。ダンス教室が大盛況のようだが、私たちは興味がないので寄り付かないでいる。船で知り合った皆さんの多くは、ダンスを楽しまれているようだ。

昨日の朝は、松本 渉氏の講演「古代エジプトのファラオ:3300年前に国際平和条約が」を聞いた。6デッキのハリウッドシアターは260名収容可能だが、立ち見が多数出る盛況。講演内容も良かった。あとエジプトに着くまで2回講演がある。楽しみだ。アスカ・ショップで著書を2冊購入したら、これもサイン付き。

船内で迷子になると困ると、本気で心配する妻にせがまれて、トランシーバをヨドバシカメラで購入した。売り場では、船は鋼鉄の壁なので電波が届かず、使えないと言われたが、ダメモトで買ったのだった。講演までの時間を利用して、トランシーバーの実力を試してみたら、船首船尾間はもちろん、12デッキと6デッキの間でも明瞭に交信が可能なので驚いた。キャビンのバルコニーから、エレベーター内、そのほか、どの場所でも交信ができそうで、これは嬉しい誤算だった。マンションでは、防火扉を閉めると交信不能になるので、船でも使えないだろうとあきらめていたのだが、やはりマンションの壁はそれだけ重厚ということだろう。トランシーバーを操っている人間は、船上にはいないので、ちょっと得意になっている。

昨夜は飛鳥祭りが11デッキのプール・サイドで行われた。ねぶた、竿灯、阿波踊り、よさこい、と日本のお祭りが洋上でくり広げられる。そして、最後はみんなで盆踊り。これが飛鳥恒例となっているようだ。私たちは、見る阿呆役を務めさせていただき、大損をするところだったが、炭坑節が始まると、「私これ踊れる」と言って、妻は盆踊りのしんがりに加わってしまった。カメラマンは大慌て。ビデオとデジカメを引っさげ、見物衆を掻き分け、必死で何とか撮影をした。その証拠をビデオ、デジカメにバッチリ収めているので、帰国すればご紹介するつもり。いずれにしても、退屈する閑はなく、食事の時間が直ぐにきて、忙しい。お陰さまで、今のところ体重増加はない。

今夜は星がたくさん見える。南十字星はバルコニーの正面天空にあり、飛鳥Uはインド洋を西へ向かって航行中。

<コメント>

◆投稿 Sammy | 2007年4月14日 (土) 10時15分
Bowさん 聞こえますか?どうぞ〜♪
トランシーバで奥様と通信という手段、素晴らしい!楽しそうですね〜。

ディナーズコンサート、飛鳥祭り・・毎日が楽しそう!炭鉱節・・「月が出た出た♪〜」ですね。奥様も楽しまれていらっしゃいますね〜。

さて、これからエジプトに向かわれるのですね。私は、行ったことがないのですが、主人が20代に5週間エジプトに一人旅に行ったことがあります。夕暮れ時アスワンのナイル河近くの公園で飲んだマンジュースの味が忘れられない・・とよく話てくれます。

Bowさんの航海記を拝見しながら自分の中にあるストーリーと関連付けながら読ませていただくのも 私のしばらくの楽しみになります。では、では・・。引き続き よい旅を〜

◆投稿 musi | 2007年4月14日 (土) 15時02分
超有意義な日々をいっぱい体験されてるご様子に頬もゆるみます。拝読しつつ驚いたり、嬉しくなったりとmusiも忙しく嬉しい悲鳴中(^^)お元気でいらしゃるのが何よりです!

オマケはめちゃお忙しくなりますデスヨ〜画像付の長〜い航海日記のUP、わーーワクワクしまーす。

◆投稿 マミー | 2007年4月15日 (日) 00時47分
「海賊」のお話、ゾクゾクしながら読ませていただきました。放水で戦わなければならないようなことが起きなくて、ご無事で良かったです。

PCが不調なのですね。お気の毒です。それだと文筆活動が快調には進みませんね。でもいつも通り、とても楽しく、お上手な文章なので、そんなことはDrBOWにとっては、何の問題もないということが分かります。

先日T-baさんがご紹介下さったカメラマンの方は一体どうやって画像をUPされているのでしょう?ノートを携帯電話に繋いでおられるのかなぁ、と勝手に想像していますが。

でもDrBOWご夫妻が携帯ではなく、トランシーバーでご夫婦間の連絡をとられているのはもしかして「携帯使用禁止?」なのかな?とも思い、ますますナゾは深まるばかりです。ですが「トランシーバー」での通信、楽しそうです。他の方々の羨望の眼差しが目に浮かびます。

撮られた画像は全てメモリーに保存されているのでしょうか?きっとすごい量になりますね。もしかすると、ネットには繋げなくてもノートPCは持って行かれているのでしょうか。それだとどんどんPCに移していけばよいだけですよね。

・・・とどうでもよいことばかり気になり、勝手にあれこれ想像して楽しませていただいてます。毎晩拝読させていただいてから、眠りにつくのが日課になってます。「おもしろ出来事」のご報告楽しみにしています。

◆投稿 マミー | 2007年4月15日 (日) 00時53分
ヒャー、、、すみません。スパム防止の記号入力が2回表示されたので、2回とも入力したら、同じコメントが2つ表示されちゃいましたー。すみません。失礼しました。m(__)m

<メール>

◆MH | 14 Apr 2007 21:15:02
*厨房に80名 なんとも壮観ですね。言う事なし。

*アトラクション
音楽会、ダンスの講習会、盆踊りと退屈する暇がありませんね。そのうち、少しは休ませてくれ、と言いたくなります。船旅を一度経験すると病み付きになるのもよく判ります。

*トランシーバー
誰も使ってないから電波は何時も空いていますね。元々非常に便利な機械です。以前会社で防災員に任命されたとき使いました。本番ではみんなが使うからこう簡単には話せないといわれました。

講演会はいつも満席で、立ち見も出る盛況

トランシーバーのテスト中「聞こえますか?」

飛鳥まつりの恒例 飛鳥名物「イカ踊り」

あんまり煙突が高いので、、、


4月15日:飛鳥での朝食、テナーズ・コンサート

昨朝の船内放送でキャプテンは、TVに表示されている航路の軌跡が折れ曲がっていることについて、一昨夜の飛鳥祭りを無事終了させるため、雨雲を避けたからだと話された。乗客の知らないところで、そのような配慮が絶えず行なわれていることを知り、少しばかり感動した。

昨日で10日間、飛鳥Uの朝食を摂ったことになる。朝食は和食だけでなく、洋食ビュッフェやモーニングセットの場所もあるが、私はパンが苦手なので、5デッキのフォーシズンズで和食を食べ、その後、飛鳥Uで一番のお気に入りの場所、11デッキのパームコートで、美味いコーヒーを飲むのがお決まりのコースになっている。朝食を少ししか摂らない妻は、ここでパンを食べ、お美味しいという。結婚して40年になるが、朝食に妻はパン、私は饂飩か蕎麦を、お互いが妥協することなく続けてきた。ここにきても、妻はその習慣を変えようとはしない。

そのフォーシズンズの和食だが、献立は毎回変わっている。しかし、変わらないものが3つある。温泉卵、梅干、焼海苔で、納豆も必ずついてくるが、こちらは豆の種類がいくつか変わる。私は焼海苔が好物で、おやつのように食べるので、焼海苔を3缶ほど持ってきたが、無駄になってしまった。

午前は、次の寄港地モルジブ共和国の「マーレ」の説明会が、6デッキギャラクシー・ラウンジで行なわれた。420名収容のこのホールが満席のため、部屋のTVによるライブ中継で、辛抱しなければならない方が多数おられたようだ。私にとって、ここ「マーレ」は、オマケの人生へのスタート地点であると思って、熱心に聴いていたが、一時は睡魔に負けた。隣人は負けっ放しのようだった。

午後は、エッセイスト細川直子氏の「遠くて近い国トルコ」の講演があり、開始10分前に会場へ出かけたら、もう満席。仕方がないので部屋に戻り、TVのライブで拝聴したら、こちらの方が分かりやすい上、周りに気を使って睡魔と闘う必要もない。案外、生放送も良いものだ、という収穫を得た。

夕食後、2回目のスリー・オーストラリアン・テナーズ・コンサートが開かれた。彼らとは、朝食後プール・サイドで出会ったことを思い出し、頬が緩んだ。パバロッティーに似た巨漢のマッケンジーさんは、プールデッキをウォーキング、やっぱり健康に注意されているのだろう。もう一人はプールで泳いだり、プール内の波に乗って漂ったり。最後の一人は、メンズ用のウォッシュルームに入るのを目撃した。

今回のアンコールでは、軽快な「フニクリ・フニクラ」に続いて、「マイ・ウエイ」でフィナーレとなったが、3人のテナーのユニゾンは、これまで聴いたどの「マイ・ウエイ」よりも迫力があった。私のホントの人生の目標としてきたこの歌が、その終わる1日前に、かくも堂々と歌い上げられたことに対して、何か運命的なものを感じて私は嬉しかったが、妻は逆にそれを不安に思ったようだ。もっとも、「マイ・ウエイ」は、しんみり唄う歌だと私は思っている。

<コメント>

◆投稿 ヒマジンスキー | 2007年4月15日 (日) 22時19分
BOWさん、毎日楽しく読ませて戴いています。

もう二度とドリアンを食べないだろうとおっしゃっているので安心ですが、あの記事を読みかけたときにドキっとしました。「ドリアンを食べてビールを飲むな」と昔ジャカルタ時代にきつく言われたことがあったからです。詳しくは知りませんが、胃が破裂しそうな状態に陥ると言われました。またどこかで出るかも知れませんので気をつけてください。もしかするとコーラ類も同じように危なかったのかも。

朝食に饂飩やソバを召し上がるとは余り聞かないお話です。奥様はパンだそうですが、これは私たちと同じです。「ここに来ても妻はその習慣を変えようとしない」とおっしゃいますが、私たちには「変えようとしないのはBOWさん」という感じでおりますよ。公海上で饂飩やソバだというのは「カタクナ」ですね!これあくまでも感想に過ぎません。あるいは亭主関白ぶりへのヤッカミでしょうか。お元気で!

◆投稿 Kei | 2007年4月16日 (月) 00時10分
Happy Birthday!
日本は、今4月16日午前0時です。調べたところ、モルジブは、4時間遅れとの事なので、まだ15日の20時でしょうか?まあ、これを読む頃には、HappyBirthdayと言う事で。さあ、いよいよおまけの時間の始まりですね。今日は、封印していたお酒も解禁ですね。船の上は揺れるので、酔いやすいですから、お気をつけを。船医さんのお世話にならないようにして下さい。今日、マンションに大好きなスーパードライも運んでおいたので、帰っても安心ですよ。

さて、おまけが始まって、無事なので、まあ、次は9のジンクスですかね。ということは、99歳だったりして(笑)武勇伝はきっちり、ブログで確認していますから、ご心配なく。

モルジブの海は綺麗ですか?最高の誕生日ですね。仲良く旅して下さい。最後にもう一度、おめでとう!

◆投稿 bow | 2007年4月16日 (月) 01時00分
ヒマジンスキーさん

ご助言ありがとうございます。道理でコーラを飲んだら胸が張り裂けそうになりました。クワバラクワバラ!私が亭主関白だなんて、こんな弱い関白はいません(笑)

◆投稿 musi | 2007年4月16日 (月) 02時04分
Happy HappyBirthday!!

解禁酒の始まりですが数ヶ月振りですのでお気をつけ、、、あ、奥様がしっかりとでした〜(^^) 今までと違った人生にも乾杯!

>次は9のジンクスですかね。ということは、99歳だったりして(笑)
同感!!そうしましょう!マジですよ〜。

◆投稿 BOW | 2007年4月17日 (火) 12時13分
musiさん

ありがとうございます。その日の顛末を今UPしたばかりです。99歳なんて死んでもいやです。マジです(笑)。

<メール>

◆MH | 15 Apr 2007 23:36

*航路
お祭りが雨に見舞われないよう本船が雨雲を避けた、とのことですが、飛行機も前方に雷雲があると迂回してますね。船は大回りで避けるのでモルジブ寄港が遅れる、などの影響はないのでしょうか。

*朝食
小生は雑食動物につき、パンを始めクラッカー、ご飯、饂飩とその日の気分と在庫状況に応じて何でも食べています。飛鳥Uの饂飩は関西風ですか。大兄がまさか関東風のコーラ顔負けの黒いつゆから饂飩を手繰り寄せるとは想像も出来ませんので。飛鳥Uの台所はお客の好みで関西風、関東風と作り分けるのでしょうかね。NYの日本料理屋の女将が客筋を見て関西・関東に作り分けると言っていました。

*モルジブ
インターネットで調べたら、佐渡島の約三分の一の国土に人口30万とありました。豪華客船の寄港は島の経済にとって一大事件でしょう。どんな観光資源があるのか興味があります。教えてください。

パームコート、私たちのお気に入りの場所

4月16日:乗客いろいろ、お気に入りの場所

昨日はホントの人生の最後の日であり、それを思うと少しの感慨はあった。今までのところ、船上生活は退屈ではなく、次々とスケジュールが詰まっていくため、ゆっくりできないという不満を感じ始めている。それは、自分が取捨選択すれば良いだけのことなので、贅沢な不満かもしれない。食事で相席となった方とお話をするのは楽しいが、私たち夫婦のような、もともと社交的でない人間にとって、いささか疲れることも確かだ。

名刺交換をしてお話をした方は、約2週間で28名、その内昭和11年生まれが私を含めて4名もいた。また、医師は私を含めて6名いた。昭和11年生まれが多いのは、古希の年齢であることが関係しているのかもしれない。医師は私のほかにもう一人11年生まれがいたが、残りの方は7〜8歳以上年長と推定される。リピーターで、クルーズを良くご存知の方は、自営業の方や企業経営を引退された方が多いようだ。そのほか、何らかの大きな病気をされたことのある方や、現在も病気をお持ちの方も多かった。現役とか身体壮健な方は、クルーズではなく、飛行機を利用されるのだろう。

私たちの飛鳥Uお気に入りの場所として、昨日11デッキのパームコートを挙げたが、もう一つのお気に入りは、グランド・スパだ。キャビンにジャグジー・バスがあるのに、これを使ったのは乗船した日の夜だけだった。グランドスパは12デッキにあり、広々としてまさに大浴場と言える。私はその中に2つある円形のジャグジーに必ず入り、肩や腰に強力なジェット流を当てるのが好きで、空と眼下の海を眺めながらの入浴は心地良い。妻は温泉に行っても、いつも部屋の内風呂に入るのだが、このグランド・スパへは喜んで行く。キャビンのバスを使ったのは、私と同じく1回だけだから、よほどここが気に入っているのだろう。

反対に、期待していて失望したのは「ハリウッド・シアター」で、260名も収容できる立派な映画館であるのに、映画は映写でなく、背面からスクリーンに投影するタイプのため、解像度が悪く、家庭用DVDを再生するのと変わらない。ハイビジョンの鮮明な映像が普及している現在、これでは誰も見てくれないだろう。

おまけに、乗船客の平均年齢70.3歳にマッチしたタイトルが少ないのだから、ほんとうに閑散としている。ここのソファーは座り心地が良く、講演でよく使われ、その点では良いのだが、本来のムービー・シアターとしては改善の余地が大いにある。

午前中にあった松本 弥氏のエジプトについての2回目の講演「エジプトの自然・風土に育まれたデザインとファッション」は面白かった。私が高校1年の時に、エジプトに魅せられたのは、ピラミッドではなく、このデザインだったことを改めて教えて頂いた。

奥様は、ただ今フィットネス・センターで、自転車漕ぎ中である。

<コメント>

◆投稿 さくら38 | 2007年4月16日 (月) 19時25分
おまけの人生おめでとうございます。乾杯!この様な気分ではないでしょうか・・・。楽しく世界一周紀行読ませていただいています。横着な私にとっては、居ながらにして旅行気分が味わえるなんて最高です。この様な旅行は興味があったのですが毎日どのようにして生活が展開されていくのか、楽しみながら私も頭のなかで旅行しています。お元気で。

◆投稿 BOW | 2007年4月17日 (火) 12時10分
さくら38 さま
嬉しいコメントありがとうございます。ヒマジンスキーさんに東京で会われましたら、よろしくお伝え下さい。

◆投稿 KENZO | 2007年5月14日 (月) 23時40分
Dr.BOW &経子奥様!毎日楽しい発見や体験の連続の様子を知らせて頂いて凄い凄いの連発です!先のエーゲ海クルーズでの現地添乗の日本女性に偶然再会されたとの奥様からの絵葉書が届きました!どうぞ体調に気をつけて、素晴らしいクルーズを満喫して下さい。帰国後、数え切れないドジ体験と美しい画像のご披露も楽しみにお待ちしていますよ!

<メール>

◆MH | 16 Apr 2007 21:31:46
*乗船者
古稀の高額所得者が多いでしょうね。それで平均年齢70歳の理由が判りました。船内での各種企画に付き合っていたら疲れますよね。部屋でのんびり過ごすのを主体にするようになって来るでしょうね。それでいいのではないでしょうか。

*お気に入りの場所
大兄が何時も珈琲を飲むところはおそらく落着いた場所だろうと推測しますが、他にグランド・スパとは意外でした。換言すれば大浴場でしょうか。大きな浴槽でばちゃばちゃやるのはいい気持ちでしょうね。小生の住家の近所に温泉があります。沸かしているのでしょうが一応は温泉で大浴槽があります。時々人が少ないのを見透かしてバスの練習です。よく響いていい気持ちです。終ると指圧にかかります。もう極楽極楽。

*大劇場
映画館は映写に限ります。後ろから写したのでは迫力がありませんね。どんな映画をやっていますか。乗船者の平均年齢に合わせたジョン・ウェインやジャン・ギャバン。バーグマン、テーラー等往年の名画を見せなきゃいけません。がらがらの映画館は困ります。勤め初めの頃、台風が来ると早退命令が出た時、これ幸いと独身寮の仲間三人と映画を見に行ったら、我々四人のほかに三人しか入って 居らず、薄気味悪い思いでした。

*エジプト
現役時代に行っておけば良かったと後悔しています。カイロ事務所に顔見知りが沢山居ましてね。誘ってくれるのですが、行く口実が見当たらないうちに引退と相成りました。どうか写真を沢山撮ってください。

グランドスパ、私たちのお気に入りの場所


4月17日:モルディブ、オマケの人生への門出

シンガポールとマーレ間の航路

モルジブの国旗

マーレの衛星写真1

マーレの衛星写真2

昨日は、眠りが浅く、モルジブに到着したと思って何度も目を覚ました。就眠前に、ブログに一昨日の記事をUPするため、コンピュータ室に行ったが、そこで、たくさんの方から頂いた、メールやブログのコメントに接して、嬉しくて軽い興奮状態だったせいかも知れない。

時差が4時間あり、その時こちらは未だ15日だったが、日本では16日なので、私の誕生日を祝って下さるメールやコメントも多く頂いていた。生まれて初めての経験で嬉しかった。その中でも、ご自分のホームページに掲載していただいた、私のオマケの人生(プレミアム・ライフ)出発を祝うエッセイに感動した。この場で、皆様にお礼申上げる。ありがとうございました。

目を何度も覚ましたもう一つの原因は、モルジブの島々を飛鳥U船上から早く見たい、早くビデオやカメラにに収めたいという気持が強かったためだろう。この世界1周クルーズで、モルジブへ寄航する日が、自分の誕生日だと知った時点では、モルジブ? マーレ? だった。そこで、書店に行き、この国について書かれた書籍を探したが、わずか2冊しか見つからなかった。

Webで検索して、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で、モルジブ共和国は、スリランカ南西のインド洋に浮かぶ26の環礁や約1,200の島々から成り、約200の島に人が住む国であることを知った。無数の珊瑚礁で構成されている国とは、何と魅惑的な国だろう! 世界は広いということを実感した。その思いを確実にしたのは、Google Earth で見た衛星からの映像だった。モルジブの地理的な不思議を知るのに最も有効なのは衛星からの映像である。

午前6時に、マーレ沖合いで停泊中の飛鳥Uの最上階の12デッキに駆け上った。目の前に浮かぶマーレ島は、おとぎの島に思えた。デッキで、エジプトについての講義をして下さった松本先生を目にして、挨拶をして「先生のご本は非常によくできていて感心しています。昨日のご講演で、自分がなぜエジプトに魅かれるようになったのかが分かりました。ありがとうございました。」とお礼を述べた。先生は、本格的デジタル一眼レフで何度か撮影をされていた。

モルジブでのオプショナルツアーでは、「リゾート体験とマレー散策」を選んでいたので、飛鳥Uからスピードボートに15分ばかり乗って、「バンドス・アイランド・リゾート」に到着した。

ここの海はたとえようもなく美しい。周りから嘆声の途切れることがない。これほど美しい海を知らない。「Beyond the Reef」が自然と鼻歌となって出てくる。美しいラグーンとエメラルドブルーに囲まれた珊瑚の島々は、リゾート開発に理想的であり、約100の島はリゾート島になっているという。「インド洋の真珠」と呼ばれ、世界各国のダイバー、ハネムーナー達のあこがれの地になっているということも良く分かる。漁業を主要産業としてきたこの国が、観光産業にも力を入れ始めたのは当然であろう。

このリゾート島から、マーレ島に移動して、散策とみやげ物店を覗いたが、見るものは少なかった。ここはモルディブ共和国の首都で、モルディブの全人口の約3分の1が住み、人口密度世界1だという。飛鳥Uのテンダーボートが2隻、この島と船の間を何度も往復して乗客を運んでいる。これに乗って、飛鳥U戻ると、マーレ島はやはり美しかった。マーレは離れたところから眺める島。リゾート島は上陸して鑑賞するところだ。

昨夜の夕食では、誕生日のお祝いをしてくれるとの案内があり、飛鳥乗船以来親しくしていただいている3組のご夫妻と食事をした。皆様は、楽しい会話で場を盛り上げ、かくし芸までご披露して下さるのだから、私は感激のし通しだった。今夜からのアルコール解禁で、私が調子に乗って、飲みすぎて倒れるのではないかと、極度に心配する妻の味方になって下さり、ご自分達も極力アルコールを控えられる。お陰さまで、無事終了した。船から楽団演奏で「ハッピー・バースデイ・トゥー・ユー」を唄って下さっていると、お隣のお部屋のご夫妻も駆けつけて下さり、ご一緒で記念撮影に加わって下さった。

部屋に戻り、誕生日が無事終了したことを喜んだ妻は、兄と息子夫婦に無事を報告していた。どちらも、妻の心配しいに苦笑していたことだろう。

今回の誕生日は、ホントの人生(True Life)が終り、オマケの人生(Premium Life)に入る、私にとっては記念すべき誕生日である。それを、モルディブという夢のような美しいパラダイスで、多くの方々の祝福を受けて迎えることができたことに対して、ただただ感謝あるばかりだ。モルディブ共和国の、共和国記念日が11月11日で、これは妻の誕生日である。だから、このモルディブが、私たち夫婦にとって忘れることのできないところとなることは間違いない。

オマケの人生では、これまでも何度も書いたように「周りと過去とのしがらみから解放され、好きなように自由に生きる」ことにしている。それには、「自分で決めた課題を果たすことを止める」も含まれる。これからは、タイムリミットを果たすという生き方はしない。

乗船以来2週間、オマケの人生に入るまでは続けることを自分に課して、航海記をこのブログに掲載してきた。そのため、お付き合いで、不本意ながら航海記をお読みいただいた皆様も多く居られたのではないかと、申し訳なく思っている。しかし、これからは、書きたい時に書くことにしようと思っている。もし、途切れることがあっても、尿が出なくなったとか、心筋梗塞で倒れたとか、意識不明になったとか、そのようなことではなく、オマケの人生の生き方を始めたのだと思って頂ければ幸甚である。

とは言いいながら、やっぱり毎日書いているではないかと苦笑されることがあるかもしれない。それは、記録するのが好き、まとめるのが好き、書くのが好きという、好きなことをしているのだとご理解いただきたい。

<コメント>

◆投稿 tsugu&aki | 2007年4月18日 (水) 21時55分
おじちゃん、経子おばちゃんこんばんは。かな?お二人で仲むつまじく楽しいクルーズをお過ごしの ようでなによりです。家の中がばたばたしていて遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。 モルジブの海の上でこんな素敵なお誕生日を迎えられ、羨ましい限りです・・・・。ボンボヤージュ。 ps.スカイタワーの父母からもヨロシクとのことです。

◆投稿 BOW | 2007年4月19日 (木) 00時07分
tsugu&aki
お父さんからかと思ったら、違っていてビックリ!!だけど、もっと嬉しかった! ありがとう!

二人で仲良く、クルーズを楽しんでいます。クルーズで出会ったお二人から、コメントをもらって、私たちも何か良いことが起こりそうな気がしています。

スカイタワーのご両親によろしくお伝え下さい。今夜はアルコール解禁3日目、生ビールが美味しくて幸せです(笑)

◆投稿 musi | 2007年4月20日 (金) 15時38分
S−DRYもありますか〜!?
お便りのないのはお元気な証拠だと喜ぶことにしています。大丈夫です!お帰りになられたらドンドンハッパをかけます「いつUPされるのですか〜!」と(^^)

◆投稿 BOW | 2007年4月20日 (金) 17時38分
musiさん、こんいちは!
もちろん、S−DRYありですよ。背中がむずかゆくなってUPにやってきたら、予感はあたりました。しばらくサボって、まとめ書きしますので、お許しを!

<メール>

◆MH | 18 Apr 2007 22:46:59
大兄の誕生日。遅ればせながらおめでとうございます。誕生日は一年無事に生きた証です。この一年の大兄の健康を祈ります。

*モルジブ
想像を絶する綺麗なところのようですね。映像がもらえないのが残念だけど、大兄帰国後の楽しみとしましょう。

モルジブのマーレ沖合いで飛鳥は停泊、美しい

どこまでも続く美しい海

紺碧の海、白い砂浜、濃い緑の樹木、青い空、白い雲

美しい浜辺でツーショット

4組のご夫妻が、私の誕生日を祝って下さった


<2007.8.5.>

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