ワンドットゼロ_10 sapporoが、2007年3月23-25日、あぐら家具を会場に行われた。日本では、唯一の開催。
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実験性が高く刺激的で、最もワンドットゼロらしいプログラム。イギリス、ブラジル、南アフリカ、オランダ、フランス、ポーランドなど、世界各国から集められた29作品。リー監督の「トレード・ソフトリー」は、壮大で幻想的な叙事詩のよう。
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フェイス・バリューでは、キャラクター・デザインの世界を探求する全く新しいプログラム。キャラクター大国である日本の作品はもちろん、世界各国で制作された多彩なキャラクターが登場。しかし、やはり日本のキャラクターが、しっくりくる。nishioka junyaの「chiwawa soccer」が、一番笑えた。
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都市や環境を、大胆に表現した15作品を紹介。前回までグラフィック・シティーズと呼ばれていたプログラムの内容を、自然、環境にまで拡大した。一番衝撃的だったのは、フランス人アーティスト エドワード・セーラーの『flesh』。エロチックなイメージの裏側に潜む政治的な意図を含んでいる。
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ストーリー性のある作品を集めている「エクステンテッドプレイ」は、これまで重い社会的な題材の作品が多かったが、今回は娯楽性、楽しさも加味された作品がそろった。特にラン・レイク監督の「ラビット」は出色。
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ミュージック・ビデオを中心としたプログラム。それぞれアイデアや技術を競っているが、どれも小粒な印象を受ける。ミュージック・ビデオが、表現の最先端を切り開いてきた歴史は認めるが、これからはもっと自由なフィールドで、新しい表現が試みられるのかもしれない。
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進化するデジタル映像制作の10年を振り返るプログラム。ワンドットゼロに残された膨大なアーカイブから、カテゴリーの枠を超えて作品を選りすぐった、ベスト・オブ・ワンドットゼロ。ワンドットゼロのディレクターである、シェーン・ウォルター氏の解説を交えながら、スペクトラム1と2を上映した。圧巻。
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