10月13日(月) 初のクルーズ体験と夕日のミコノス島
オーシャン・カウンテス号に乗船
■早朝4時半に一度目覚める。家内の病を気にする潜在意識が眠りを覚ましたのだろうか。本人も目を覚ましていた。再び目覚めたのは6時過ぎだった。朝食の後、製薬会社勤務の息子に電話をし、家内の症状を伝え相談する。ヘルペスの知識はあったようでそれほど心配はなさそうだが、乗船後ドクターに診てもらうことにした。思いもよらず国際携帯電話を初体験した。
■8時30分にホテルを出発し約50分でピレウス港に到着。チェックイン・カウンターで添乗員さんから配られた乗船チケットとパスポートを提示し、パスポートをそのまま預け乗船IDカードを受取る。手荷物検査を済ませて岸壁に出ると、乗船するオーシャン・カウンテス号が横付けされていた。乗客定員800名、全長163m、全幅23m、17,596トンの中型船である。乗船するとクルーたちの出迎えを受けながら各自のキャビンに入る。海側で窓のついた6畳ほどのスペースに縦横にベッドが配置されている。1畳ほどの室内ユニットにシャワー、トイレ、洗面台が設置され、壁際にロッカーとライティング・デスクがあり、コンセントも2カ所ある。テレビはあるがドライヤーはない。レセプションカウンターで10ユーロの保証金を預けて無料レンタルできた。スーツケースが運ばれるのを待つうちにいつの間にか出航していた。
画像は左から、乗船手続きカウンター、乗船客船「オーシャン・カウンテス号」、キャビンデッキの廊下、使用したキャビン内部、右端下は乗船IDカードである。 
乗船手続きあれこれ
■11時15分には乗船者に義務づけられた避難訓練があった。部屋に備付けのライフジャケットを着用し9階ラウンジに集合する。スタッフに着用点検を受け、ステージでの説明を聞く。その後、7階ショーラウンジで各国出身のスタッフ紹介、更に日本人スタッフによる乗船中の過ごし方説明会があった。今回がこの船の今年最後のクルーズで定員の半数の約400名の乗船客とのこと。そのうち日本人は4グループ96名とのことだ。船内生活の情報は毎日発行の日本語版船内新聞をお読み下さいとのこと。
■その後、レセプションカウンターでクレジット登録を済ませる。これで乗船中の支払いは最後に支払う5日間分のチップも含め、全てクレジット処理ができる。以上で乗船に伴う全ての手続きが完了である。
 画像は左から、避難訓練、クルー紹介、日本人スタッフの乗船説明会、レセプション・カウンター、船内新聞(日本語版)である。  
船内散策とドクターの診察
■バイキング形式の昼食を済ませ、ツアー仲間のご夫婦と4人で船内散策に出かける。10階の屋上デッキではエーゲ海の潮風を身体一杯に浴びた。
■2時の診察開始時間を待って通訳役の添乗員さんと診察室に行く。40代の男性ドクターと20代の女性看護士が担当している。症状を伝えると「痛みがないなど、ヘルペスの症状と異なる。ホテルベッドでの虫刺されの可能性もある」とのこと。患部への塗り薬を処置を受け、明日もう一度受診することになった。旅行保険請求用の診察カルテの控えをもらった。観光には全く支障はないとのことだ。良かった!それにしてもクルーズ前日の発症は、不幸中の幸いというほかはない。通常のツアー中の受診は至難の技だ。添乗員さんの話では、場合によってはそのまま帰国という事態もあるとのこと。 
 画像は左から、デッキビュッフェレストラン、プール、メインラウンジ、バー&スロット、シネマの各施設とドクターの診察風景である。  
初めての寄港体験と夕日のミコノス島
■最初の寄港地ミコノス島入港までの2時間ばかりを自室でくつろいだ。4時半、ミコノス観光の下船を前にツアーメンバーが7階ラウンジ前に集合した。ツアーグループで固まって3階の下船場所に移動する。出口でIDカードをスリットしてもらう。これで乗船の有無が個別に把握できるシステムだ。テンダーボートと称する小船に乗換え、ミコノス島のニューポートに接岸する。ここからは有料のシャトルバスでミコノス・タウンの北のバスステーションまで運ばれる。
■ここから徒歩でツアー単位で海岸線の観光スポットを巡りながら南に歩く。半円形の湾の底の辺りにセント・ニコラス教会が孤立した小さなたたずまいを見せてくれる。ここから小路を西に行った所のカフェテラス周辺にミコノスの人気者三羽のペリカンが愛嬌をふりまいていた。その先の海に飛び出た地点にパラポルティアニ教会の白壁に覆われた独特の雰囲気を漂わせた姿があった。
■更に南に300m程下るとミコノスのシンボルとも言える「6つの風車」が沈みゆく夕日に照らされて見事なコントラストを描いていた。その絶妙のタイミングに祈りを捧げたくなるような光景だった。ここでいったんツアーが解散し他のご夫婦と四人で独自に目抜通りを散策しバスステーションに戻り、帰船した。
 画像は左から、テンダーボート、セント・ニコラス教会、パラポルティアニ教会、夕日と6つの風車、目抜通りである。
船内アトラクション
■すぐに夕食をとった後、シャワーを浴び、家内と二人で10時15分開始のショー「アラウンド・ザ・ワールドショー」を鑑賞した。予想以上の楽しいショーだった。民族ダンスはもとよりフラメンコ、ベリーダンス、カンカン等のダンスやカンツォーネ、マジック等が次々と息もつかせず繰り広げられる。全てオーシャン・カウンティスのクルーたちが演じている。観客を楽しませるつぼを押さえた見事な演出である。
■引き続きディスコタイムを楽しもうという多くの観客を横目に、11時半、キャビンに戻った。ブログ原稿を入力後、ベッドに入る。窓際の進行方向に沿ったベッドの意外と気になる横揺れに悩みながらいつか眠りに落ちた。クルーズ初日の長い一日が終った。
 画像は船内アトラクションの多彩なシーンである。

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