11月20-21日 帰国(マドリッド〜ヘルシンキ〜関空)
■6日間滞在したスペインを離れる日を迎えた。ホテルのオープン直後のレストランで朝食を済ませ7時半に空港に向った。ホテルからわずか15分で空港に到着。フィンランド空港のビジネスクラスの窓口で搭乗手続きを済ませ出国手続きもあっという間に終了。免税店で最後のお買い物をし10時発のヘルシンキ行きに搭乗する。
■ヘルシンキまでのエコノミー席はほぼ満席。窓際に席をしめ隣席の家内は通路側のツアー仲間の奥さんとおしゃべりに余念がない。離陸後まもなく前席の若いフィンランド人ご夫婦の席の間から可愛い女の子の赤ちゃんが首を出した。ピンクのベビー服にくるまれたブルーの瞳のまんまるな顔が何とも愛くるしい。二人の奥さんは思わず「カワイイ〜ッ」を連発し早速しきりと相手になる。もちろん私も。それを察したかのように若いお母さんが両手で赤ちゃんを高く差し上げてくれたりする。こんな出来事があるとエコノミーも悲しからずやである。
■4時間ほどの空路があっという間に過ぎ飛行機が着陸態勢に入った時だ。ふと車窓を見て驚いた。何と翼の下の地上は雪景色だった。さすがに北欧だと痛感した。
■入国手続きを済ませ空港のラウンジに入った。関空のラウンジと似たような設備のスペースだがこちらはポテトや野菜のサラダのバイキングがおいしそうだった。早速ビール片手にポテトサラダを味わった。オリーブたっぷりのスペイン料理漬けの日々から解放された想いだった。他愛もなく次回の行く先は北欧にしようと思ったりする。
■大阪行きのフィンランド空港の機内である。あっという間のようなそれでいて長かったようなツアーだった。海外の旅も歳をとり回を重ねるごとに感動が薄れゆくのもやむをえまい。このツアーで残された楽しみといえばビジネスクラスの二回の食事位だ。
■しばらくして夕食が配られた。煮込みハンバーグをメインに和そば、サーモンのお造り野菜サラダにポタージュスープといった和洋折衷の内容だ。それでもスペイン料理の日々を思えば懐かしくも新鮮な味わいだった。翌朝の朝食もプレーンオムレツメインの軽食だったがそれなりに味わいのあるものだった。機内では持参した文庫本二冊を既にツアー中に読み終えていたので専らアクション映画のビデオを見て過ごすしかなかった。
■日本時間の10時定刻に関空に着陸した。入国手続きを済ませターンテーブル周辺にツアー仲間が集まる。出てくるスーツケースを待ちながら最後の歓談が交わされる。別れの挨拶の声をかけ次々と税関検査場を通過する。いつもながら関空のこの手続きは極めてスムースだ。駐車サービス会社に電話し到着ロビー前の歩道でマイカーを待つ。やってきたマイカーに乗り込み自宅に向けてスタートしたのは10時30分だった。着陸からわずか30分である。
■関空連絡橋、阪神高速湾岸線を通り西宮浜ランプで降りた。そこからさくらやまなみバスの運行ルートに合流し自宅には11時45分に到着した。往路の2時間が嘘のような順調さだった。
 昼食はテキパキと家内がご飯を炊き鮭を焼いて準備してくれる。これぞ待ちに待った本物の日本の味である。早目の帰宅の残り半日を旅の後始末とツアー中のメールやお気に入りブログのチェックで過ごした。

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