明日香亮のつぶやき日記 1999年4月
4月24日(土) 奄美大島、とんぼ返り
「日高君、行ってくれるか?」。形は打診だが実質は命令に近い上司の言葉である。桜島上空
23日の金曜日の昼過ぎに届いた一通の訃報は、J社と半々出資の子会社取締役であるN氏のご母堂の不幸を知らせていた。問題は告別式の場所である。ナント奄美大島なのだ。自ずと参列者が限定される。子会社を所管する立場にある私への参列指示は妥当な判断。加えてN氏は私の同期入社でもある。労組書記長時代には会社側窓口として渡り合った間柄でもある。かくして突然の奄美大島行きが決まった。日曜日には福知山出張が予定されている。滞在3時間半のとんぼ返りである。
早速、飛行機の便をリサーチ。N氏の上司であるH社長からの連絡。「直行便は告別式に遅刻しかねない。万全を期して鹿児島乗継ぎ便が良い。」
・・で、翌日の伊丹空港20番搭乗口。集まった参列者は4名。H社長、労組のT委員長、子会社のI常務に私である。 鹿児島空港での乗り継ぎの合間に昼食。鹿児島から飛び立ってすぐに、眼下に煙を吐く桜島の勇姿が飛び込む。早速、持参のデジカメが捉える。(右の写真)
奄美空港からはタクシーに相乗り。50歳代のオバサンドライバーである。高齢者の葬儀でもありおのずと雰囲気も暗くはない。とんぼ返りの顧客へのせめてもの慰めか、オバサンドライバーの観光案内を兼ねた饒舌が続く。
「大島の産業と言われてもネ〜。隠れた産業はハブ捕りかも。推定24万匹ということらしいんデスヨ。どうして数えたんでしょうネ。一匹5千円で売れるんです。(何々、24万×5千円?12億産業ではないか!)夜行性ですから夜しか捕れないんです。夜、車を運転しながら道路脇で見つけて捕まえる人も結構いるとか。何に使うのかって?マングースとの試合があるでしょ。大抵負けることになってるんですけど・・。血清なんかにも貴重なんですよ。皮は色んな皮細工になるし、肉や骨は料理や精力剤だし。要するにハブは骨まで残らずぜ〜んぶ使われるんです。(ナント!ハブは人間様に骨までしゃぶられていたのだッ)」
定刻の2時に始まった告別式は3時前には出棺を終え、約束通り迎えのオバサンドライバーのタクシーに乗り込む。
やけにハブの話だけが記憶に残る、あっという間の奄美旅行であった。
4月22日(木) さらば・・・阪チョン!
異業種交流会「大阪さくら会」に久々に出席した。今回は送別会を兼ねている。メンバーのお二人が晴れて(?)東京復帰とあいなった。ホテルニューオータニの赤川さん(左の写真上)、ダイヤモンド社の金井さん(左の写真下。既に転居済みとあって今回は欠席)である。大阪での単身赴任生活ともオサラバというわけで今回の例会テーマは「さらば・・・阪チョン」。(勝手にテーマをつけるんじゃないッ!)
元々この会は東京の由緒正しい?異業種交流会「さくら会」のメンバーの何人かが阪チョンになって「大阪でも・
・」ということではじまったらしい。メンバーの大阪の知人たちが合流し、今や20人前後の会員になっている。その内、阪チョンたちは相次いで赴任解除となり今や土着民たちが圧倒している。
地下鉄「西長堀駅」近くの割烹「うえだ」が今回の会場。
メンバーの「いたちぼりのあきんど・竹内さん」行きつけの店である。相変わらずの律義さで定刻6時半に会場へ。既に何人かのメンバーで盛り上がっている様子。主賓の赤川さん、永久名幹事の住金の井上さん、ご当所の竹内さん、それに初対面のジェック(研修派遣)の岡さんとキリンビールのOL塚本さんである。
ついで私の古くからの友人であるパナソニック映像の川島さんが合流。 そして岡山夫人があでやかな着物姿で登場。住金の岡山さんというよりバスケットの岡山さんの奥様である。少し遅れて岡山さんの巨体が現れる。いつものことながら仲の良いこと!さらに神港魚類の宮川さん、大幅に遅れて初対面の一級建築士・府録さん。以上11名参加の例会だった。
幸運にも私の右隣は塚本さん。不幸にも塚本さんは酔っ払うと議論好きになるオヤジの悪い癖の餌食に?と思いきや何の何の彼女も結構議論好き。出されたサッポロ生ビールをキリン瓶ビールに切り替えを求める豪腕ぶりも発揮!
左隣の川島さんとも旧交を温めたりしているうちあっという間に時間が過ぎる。気がつけば11時をはるかにオーバー。お開きの後の千鳥足。それでも何とか執念でかけるケイタイ「帰るコール」。JR最寄駅には愛妻のいつも通りのマイカーでのお迎え。いつものことながら仲の良いこと?(朦朧とした意識の中で、繰り返される妻の愚痴にはひたすらダンマリ)
4月11日(日) うららかな春の休日
久々の休日。思いきり朝寝しようと思いながら、結局6時前には目覚めてしまうオヤジの哀しさ。しかたなくベッドからひねるTVチャンネル。ラッキー!マスターズゴルフの生中継。30分ばかり観ているうちにウトウト。再び目覚めたのは8時前。ゴソゴソ起きて朝刊に目を通しながら妻の起床を待つ。正確には妻でなく朝食を待っている。9時、ようやく朝食にありつく。
10時、土筆取りに近くの土手に。そういえば去年の今頃も土筆取り。採りたての土筆の油炒めレシピをホームページにアップした。満開の桜並木沿いに目的の土手まで徒歩5分。昨日の雷雨が土筆たちを一気に生育させている。20cm前後にも成長し群生して迎える。30分ばかりの収穫作業と30分ばかりの袴取り。後は油炒めを肴にビールの楽しみを残すだけ。
11時、意を決して通信教育のレポート作成に取り掛かる。3月から始めた「法人税及び関連税務」の通信教育。「危ないサラリーマン宣言」を発した身には多少の自己啓発もやむなし。
12時、妻と散歩がてらに近所の「三田屋」に昼食用のパンを買いに。1個150円のお値打ちカスクードがお目当て。
1時、昼食を挟んでレポート作成完了。通信教育の1ヶ月1回のレポート提出の制約が怠け心を叱咤する。6回の提出のうちこれで2回修了。
2時、『稲盛和夫の実学』ダイジェスト版のHPの最後の追い込み。ようやくアップ。
4時、妻と「ミドリ電化」に車で買い物。調子の悪くなったオヤジ・グッズ「万歩計」をあれこれ物色。結局、歩数だけのシンプル機能をデザインとサイズで選択。2600円也。
5時、土筆の油炒めを肴にお待ちかねビールタイム。炬燵布団でウトウトもいつものパターン。
なんともはやうららかな春の休日・・・・。
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