明日香亮のつぶやき日記

1998年11月
11月22日(日) 一郎の出番か?
久々の休日の日曜日。日曜朝のTVが最近、面白い。本日は『復活・小沢の登場』である。「読売」「NHK]「毎日」と3チャンネル立て続けの生出演!日本の政治家ではやはり最も絵になる、気になる男なのだろう。
毎日のサンデープロジェクトを見る。題して「小沢一郎生出演・鋼腕
復活・すべて話そう、日本改造の一大計画」。「自・自連立」をめぐる田原聡一郎とのやりとり。自信たっぷりの一郎発言がポンポン飛び出す。「追いつめられた自民党が政策転換した」「党首間の合意でなく政党間の合意だ」「小渕総裁には大変な決断をしてもらった」「役人の25%削減。衆参議員の各50人の削減」「政府委員の国会答弁の禁止」「国連決議の要請があれば国連軍に派遣」等々・・・。次の発言は印象的だった。「保守党という日本語は疑問。旧来の枠組みを維持しようという勢力が保守党なら私は違う。21世紀に向けて新たな枠組みを作ろうとしているのだから。」
私の「小沢観」。新たな枠組みづくりに妥協を排して挑戦する男への共感。問題の先送りでなく苦しくとも今対応しようという姿勢への評価。反面、立場の違い、見解や姿勢の違いを許容しない独善さは、「鋼腕」と称されるその政治手法ともあいまって全体主義的な危険な臭いを感じさせる。「第一次大戦後のドイツを襲った泥沼の経済不況の中からヒトラーのナチズムが勃興した」というシーンは、思い過ごしに勝ち過ぎるとは思うが・・・。それでもTVに映る「イチロー」のこわばった(?)笑顔は、女性スキャンダルにあたふたしている野党第一党の党首の優男ぶりを凌いでいる。
放映後、インターネットでチェックした。Yahoo!JAPANで「小沢一郎」を検索。アッタ、アッタ!『一郎のネットでGO!』というホームページ。これがなかなかのすぐれもの。右のアニメGIFに見られるようにかなり技術レベルの高いそしてソフトイメージに徹したHPだった。
誰もが経験しなかったデフレ経済に本格的に突入しようとしている。誰もが自信がなく、不安な毎日である。明日は我が身のリストラが徘徊する。この閉塞状況を確信をもって打破してくれるリーダーシップが求められている。「連立政権の合意」文書を手にした小沢一郎の出番がきたのかもしれない。
11月19日(木)
床屋のよもやま話
休日の朝、近所の床屋(正式には理容院というべきか・・・それでもやっぱり子供時代のトコヤの響きにこだわりたい)に。
開店直後の一番客のようだ。現在の住いに越してきて以来の10年以上の馴染みの店だ。二つ三つ年かさの床屋の大将とのよもやまばなし。・・・と、鏡越しに映る二人の少女。『おはようございま〜す。』と二人はそのままドアを抜け奥へと向かう。「何事?」どうにも理解を超えた光景に思わず口をつく。大将いわく。「近くのヤマチュウ(山口中学)の生徒さんたちの地域実習になんですヨ。地元の商店トカに5日間研修を兼ねて校外学習ってヤツですか。ホラ例の神戸の『淳ちゃん事件』の後、県の教育委員会の指導で今年から始まったんです。イザという場合のこともあるし日頃から地域との交流を深めておこうということですか。」 (ナルホド・・・)
狭い店内で客1人ではすることもない。くだんの少女たちは手持ち無沙汰に退屈しているように見える。とはいえ「単調な授業より変化があって面白い」ということらしい。
ことの善し悪しは別にしても、教育現場の事件の重みを何とか活かしたいという思いは伝わってくる。
今朝の読売新聞のトップ記事。「小中学校、指導要綱 10年ぶり改訂」「現場の裁量拡大」の見出し。「ユトリの中で、自ら考える力を育てることをめざしている」という。遅々として進まないこの国の『改革』も様々な不幸を糧にようやく動き出したということか。
それにしても「15歳以下を対象に2万円の商品券を配る」という究極の愚策がおおまじめで実行されそうな気配だ。2万円もの商品券を子供たちに何と言って渡すのか。「貯金しておきなさい」という最も妥当とも思える渡し方は「消費を喚起する」という趣旨から言えば最悪の渡し方になる。ドナイシタラエエンヤッ!!責任者出テコイ!
と、ま〜そんなこんなの床屋でのよもやま話だった。
ヤッタ!自宅で銀行振込み。
休日の午後、我が家の総合口座を預かるメインバンクとのホームバンキングにアクセス。
かねての利用申込みに本店ネットワーク業務部なる部署からの「利用マニュアル」と「契約登録のお知らせ」が手元にある。「利用マニュアル」に従ってダイヤルアップネットワークから接続環境の設定を無事完了。いよいよ銀行との接続。「お知らせ」記載の「接続時 ID]と「接続時パスワード」を入力し接続確認。あらためてブラウザを起動し銀行のホームバンキングHPにアクセス。ここで再び「接続時 ID]と「接続時パスワード」入力を求められる。(結構しつこいな!と思ったものの考えてみればネットで現金のやりとりをしよういというのだからこれくらいは当然か) この後ようやくメインメニューが登場する。「残高照会」「振込依頼」「振込依頼結果照会」「振込予約取消」のメニュー。
ここでいよいよホームバンキングの始まり。残高照会を選択。既に利用申込み書で通知してある我が家の総合口座が表示され「実行」ボタンで残高を無事表示。ついで振込依頼を実行。総合口座から自分の個人口座に500円ばかりを振り込んでみよう。振込指定日を指定。「入金先銀行の検索」ボタンをクリック。カナキーボード画面から振込銀行の頭文字を選択。同じ頭文字の都銀、地銀、信用金庫、信用組合、労働金庫などあらゆる銀行が表示される。振込先銀行を選択。カナキーボード画面による支店検索画面の表示。振込先支店画面の振込画面に。口座番号、受取人名、振込金額を入力後、実行ボタンをクリックして完了!「振込依頼結果照会」で確認。ヤッタ!無事手続完了の画面。
というわけで記念すべきホームバンキング初体験を終えた。いよいよ自宅で銀行振込ができる時代がやってきた。
11月15日(日) 2時間30分・・・女の闘い
東京国際女子マラソン・・・見応えのある2時間30分のドラマだった。
ドイツの実力派カトリン・ドーレ、エチオピアの五輪メダリスト・ロバらの有力外国勢。対する日本勢は実力派の浅利、新鋭の市橋、宮崎が挑む。役者の顔ぶれに文句はない。
前半は、先の外国勢2人を含む7人の先頭集団が引っ張る。28km付近から日本勢3人が飛び出す。浅利、市橋の先輩二人の火花を散らす併走のすぐ後ろを初マラソンの宮崎がつけるという展開。38km付近で宮崎が脱落。前を行く市橋。浅利の後ろにつきたい気持が時にジグザグ走行で挑発する。ハタチの年齢に似合わない駆け引きともみえる。二人の並走が続く。仮面ライダー風のサングラスに隠された浅利の無表情さときかんきの強い餓鬼大将を連想させる市橋の整ったアップが好対象だ。国立競技場トラックに踏み込んだ途端、浅利はサングラスを投げ捨てた。仮面ライダーから驚くほどかわいいアップに変身。(日本の女子マラソンランナーたちはいつのまにこんなに美しくなったのか。)同時に一気に前に出る浅利。その後をピッタリ市橋がついている。第4コーナーから直線コースに。満を持していたかのように市橋が勝負に出る。体ひとつ前に出た。誰もが市橋の20才の若さが29才の浅利の疲れを制したと思ったに違いない。ドラマの劇的な幕切れはゴール直前に訪れた。浅利の粘りが体半分、先にテープを切った。市橋の最後の勝負を見越したかのような浅利の最後の余力の温存だったの か。二人のタイムは2時間28分29秒。同タイムだった。浅利の満面の笑みと悔しさを滲ませる市橋の表情が明暗を分ける。
マラソン中継に夢中になりだしたのはいつの頃からだったのか。テニスに明け暮れていた大学生だった頃の息子は「あんな変化のない単調なスポーツのどこが面白いのかわからない」と言っていた。言われてみればその通りだ。それでもヤッパリわくわくさせるものがマラソンにはある。タンタンとしてそれでいて起伏のある、どこか人生にも似たこのスポーツを味わうには、振り替えられる人生の一定以上の歩みが必要なのだろうか。
11月05日(木) とうとう買ってしまった。デジカメ・・・
先日、難波のソフマップに立ち寄った。(ソフマップカードの威力もあってすっかりパソコン関連の御用達店になっている。)小豆島紀行のデジカメの画質がイマイチ気に入らない。職場の借り物のデジカメに対して不満を言えた義理ではないが・・・。そんなわけで「そろそろ自前の高画質カメラを物色してみるか」の気分であった。
デジカメコーナーにはハタチ過ぎのキャンペーンガールが1人。コダックの派遣と思われたが意外と「私が気にいってるのはオリンパスのキャメディアとコダックのコレ」と薦められたのが「DC210A Zoom(左の画像)」だった。
画素数は109万。(これなら合格!今使用中のものは35万画素だから画質の向上はかなり期待できるはず。) 2倍ズームレンズ付き。(おまけ機能としては有り難い)8MBのピクチャーカードも付属。(よく分からないけどこれがあるかないかは結構大きいと雑誌にあったような記憶が・・・) ナント、セルフタイマー機能までついている。
「っで、肝心のお値段は?」「今、キャンペーン中なので標準価格79,800円が32,799円なんです。」 ナヌッ!これだけのスペックで4万以下?半額以下?思わず聞き返した。「なんでそんなに安いんだ?」「バージョンアップ直後の新商品なんですが、旧バージョンとほとんど同じデザインにするなど機能以外の部分で大幅なコスト削減をしたと聞いています。」(イマイチ説得力に欠ける気もするが、マッいいか。) 追い討ちをかけるようにお嬢さんのダメオシ。「キャンペーン中の今だけなんです。一週間もすればお値段は変わります。」 すでに気持は固まってしまっている。いつもの衝動買いの癖は誰も止められない。というわけで接続キット、ACアダプター、充電器も含めて税込み48,000円が虎の子から消えていった。
本日、ソフト導入等の上、めでたくPC画像のテストを完了。さすがに109万画素の威力の違いはアリアリ。今のところ満足。

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