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方針


Macintoshを使ってしたいこと

 まず、購入したMacintoshで何をすべきか明確にする必要がありました。
 
 病院側からは、小説を読んだり勉強出来ること自分の手で何かを書くという表現が出来る環境を構築したいという要望がありました。まずこの環境を整備しました。
 
 また、病院へ通ううち、疑問に思うことがありました。Iさん、Sさんは話をしたことがあるのだろうか?同じ部屋には仲間や指導員や看護婦さんで多くの人々がいます。普通これだけの人がいればお話をします。
 
 見た感じでは、一方的に指導員や看護婦さんの言葉を聞くことがあっても意志すら伝えられていないように思われました。
 
 指導員に聞いてみると案の定ないという答えが返ってきました。意志を伝えることはあるけど一部の人しか理解できていない。たとえば、何かを訴えようとして、ボランティアの学生さんに飛びついて何かを喋ろうとすると、おそわれたと勘違いしてもう来なくなってしまったという話がありました。慣れてくれば分かるのでしょうけど、慣れるまではわかりにくいでしょう。もし、何を言いたいか分かれば、飛びついてきてもおそってきたとは思わないでしょう。
 
 また、このような光景も見られました。私とMacを見ているときは興味深くおとなしくしていたのに、Macを5分も立たないうちにすねて看護婦さんに迷惑をかけていました。この例では看護婦さんと意思の疎通ができていないために、このような態度になったのでしょう。
 
 私たちは、近くにいる人と良く話をします。同じことがIさん、Sさんにができないものかと考えました。同じ部屋にいる指導員、患者さん、看護婦さん、学生のボランティアのだれとも会話ができるシステムを作ろうと思いました。


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