第28回京都大学衛生工学研究会 Environmental & Sanitary Engineering Symposium
作成者  BON
更新日  2006/07/25

 標記研究発表会の参加インプレッションですが,詳しい内容については要綱集を見ればいいので,ここではショートインプレッションとして,気になったことをメモします。

 約5年ぶりの参加になりますが,研究のテーマが除々に移行していることを感じました。水道関係では,5年前は内分泌かく乱物質関連の研究が花盛りだったわけですが,今回はほとんどこの関連の研究はなく,むしろ直接女性ホルモン(主としてE2)を扱ったものに様変わりしてました。環境中の毒性懸念物質関連では他にはエンドトキシンやPFOSなど,ピンポイントでより具体的な懸念のある物質に研究の焦点が移行しているようです。

 また,リスクコミュニケーションや満足度評価に関連する発表も印象的でした。社会学的アプローチについて,学会側の取り組みが増勢しているように思われます。個人的にも,情報提供やPRは最も興味のある分野ですし,積極的にコミットしていきたいと考えてます。

 他分野では,大規模コンピュータによるシミュレーションや,超強力X線を利用した環境中の金属元素挙動など,より高度なシステムを利用した研究の取り組みが面白かったです。

【備考】


HOME> TOP>