作成者 | BON |
更新日 | 2009/02/25 |
色水。給水栓から出てきた水に色がつく現象です。色水が出た場合の対応は,1)水道事業体に連絡して水質検査をしてもらう,2)原因と現象を特定する,3)原因を取り除く,となります。ただ,大概は家の中の配管に起因するものですので,そのつもりで。
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色水 水の着色現象の原理とケースについて。 |
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赤水 最も代表的な赤水について。 |
【参考】
おもしろいホームページを見つけたので青水について分離。
1)水の着色
水は本来無色透明ですが,水深が深くて光が完全には透過しない深さがあった場合,見かけ上太陽光線のうち散乱しやすい青色が優性になり,青く見えるようになります。
これに対し,汚れた水は黒とも茶色とも言えない汚い色をしています。これは,水に含まれるごみのほか,水に溶解している有機物によるもので,一般的には,2重結合を有する部位に可視光線が吸収されることによって発生し,黒っぽく見えます。ですから,2重結合を十分壊された水,たとえばオゾン処理水などは透明だったり,青く見えることになります。
水道で最も苦情が多い着色は赤水,つまり鉄錆によるものです。これについては次項にて詳細にまとめます。
このほかにも,溶存性のイオンなどによる着色,空気による白濁など,水が着色する例はいろいろなケースがあるようです。詳しい情報は事業体のサイトに多数掲載されていますので,以下から参照ください。
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給水に関する相談 事業体のサイトには給水異常対応の情報が豊富です。 |
2)色水の種類
色水の種類は,それこそいろいろです。びっくりするような色もありますよ...
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銅の安全性@【日本イオン株式会社】 銅による着色についても記述されています。銅,銀消毒について扱う会社のようですね。 |
まあ,ほかにも,光加減や組み合わせによって茶色やピンク色なんかもあるようです。詳しいデータについてはいずれまとめますね。
3)その他異物
水に異物が混じる場合について。あまり整理しておりませんが,とりあえずケースだけ記述。
ただし、ひとつだけ気をつけてほしいのは、水道水などの蛇口から出たものでない可能性です。
【参考】
銅イオンに関する面白いページを見つけたので再整理。
赤水とは,給水栓が黄褐色に着色していたり,または赤褐色に濁っていたりする現象です。これは鉄に由来する場合が大部分です。もともと鉄は人体必須元素ですし,酸化鉄そのままではあまり吸収されないので,直接の飲用毒性もあまり問題ないとおもいます。
ただし,洗浄用水としては使いにくいですし,パイプ内の錆こぶにより残留塩素の効果が失われるなど衛生的には問題がある場合もあるので,水道として好ましい状態とはいえません。
1)原因
2)対策
原因が明らかに鉄錆である場合は,まず給水管の老朽化を疑いましょう。繰り返し発生する赤水であれは,ほとんどは給水管が原因です。
近所(同じビルの場合を除く)の家全部に錆びが出る場合は,配水管の問題がありえます。近隣で水道工事があったり,火事があって流れが急に変わった場合などは,一時的に錆が出る場合があります。目に余る場合は事業体に連絡しましょう。管の洗浄などの対応を取ってくれると思います。
【備考】
上水道工学要論 P.33
水道の水質管理 P.134
水道水質ハンドブック P.354,355