万人向けのレバー式
三脚のセットや収納が楽なだけではありません。三脚の傾きを少し直したいときにも、このうえ
なく便利です。ファインダーをのぞきながら、たとえば右手の脚を少し短く調節すれば、画面は
右下がりにできます。
このように脚の伸縮がしやすいレバー式ですが、もう一つの特長は締付力が一定だということです。
誰が操作しても、締付固定力は、メーカーが設定した締付固定力が得られます。機種によって少し
差がありますが、レバーをねかし、ロックをかけて三脚を上から下に押しつける力10kgぐらい
なら、ロックした箇所がスリップしたりしないでしょう。上から下に押しつける力を荷重と
呼ぶとすれば、12kgから15kgに設計上調節して、三脚をつくっています。
普通のカメラを載せるだけなら、固定したのに脚が縮んで短くなることはありません。
また、使っているうちに部品が摩耗して、ロックが利かなくなりはしまいかと心配なさる方が
おいでになります。その心配は皆無です。部品が摩耗して固定力が甘くなる程使いこんでほしい
ものです。仮にそうなったとしても、レバーそのものや、関連部品を交換すると、新品同様の
機能に戻ります。実験上は、10万回レバー操作をしても、固定力は低下しませんでした。
樹脂によっては、金属のように反復使用で接触面が摩耗しはしないのです。
こんなわけで、溝入丸パイプのレバー式を採用し、大好評を頂いた機種達が、
「ガゼールシリーズ」、「グリーンシャンク110」その流れをくむ
「スナップマンデラックス」、「スナップマンSP」さらに
「エクセラ3」、「エクセラ4」そしてローポジションを可能にする
「エクセラスポーツ」であります。
いい写真伝導師の三脚ワンポイントアドバイス
その5
このように、脚の長さ調節による画面の傾きの調整は、雲台で行うより微調節が利きます。
伸縮部分にユビのハラを当てがって、ファインダーに目をつけたまま、のぞきながら行うのが、
コツです。
丸パイプのレバー式三脚は、慣れコツ不要の万人向け三脚と申せましょう。
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