いい写真伝導師の三脚ワンポイントアドバイス

その5

万人向けのレバー式

三脚のセットや収納が楽なだけではありません。三脚の傾きを少し直したいときにも、このうえ なく便利です。ファインダーをのぞきながら、たとえば右手の脚を少し短く調節すれば、画面は 右下がりにできます。
このように、脚の長さ調節による画面の傾きの調整は、雲台で行うより微調節が利きます。 伸縮部分にユビのハラを当てがって、ファインダーに目をつけたまま、のぞきながら行うのが、 コツです。

このように脚の伸縮がしやすいレバー式ですが、もう一つの特長は締付力が一定だということです。 誰が操作しても、締付固定力は、メーカーが設定した締付固定力が得られます。機種によって少し 差がありますが、レバーをねかし、ロックをかけて三脚を上から下に押しつける力10kgぐらい なら、ロックした箇所がスリップしたりしないでしょう。上から下に押しつける力を荷重と 呼ぶとすれば、12kgから15kgに設計上調節して、三脚をつくっています。 普通のカメラを載せるだけなら、固定したのに脚が縮んで短くなることはありません。

また、使っているうちに部品が摩耗して、ロックが利かなくなりはしまいかと心配なさる方が おいでになります。その心配は皆無です。部品が摩耗して固定力が甘くなる程使いこんでほしい ものです。仮にそうなったとしても、レバーそのものや、関連部品を交換すると、新品同様の 機能に戻ります。実験上は、10万回レバー操作をしても、固定力は低下しませんでした。 樹脂によっては、金属のように反復使用で接触面が摩耗しはしないのです。

こんなわけで、溝入丸パイプのレバー式を採用し、大好評を頂いた機種達が、 「ガゼールシリーズ」、「グリーンシャンク110」その流れをくむ 「スナップマンデラックス」、「スナップマンSP」さらに 「エクセラ3」、「エクセラ4」そしてローポジションを可能にする 「エクセラスポーツ」であります。
丸パイプのレバー式三脚は、慣れコツ不要の万人向け三脚と申せましょう。

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