いい写真伝導師の三脚ワンポイントアドバイス

その20

「スナップマンデラックス」を上手に使うために

  1. 脚を閉じたまま、雲台(ウンダイ)が上、石突(イシヅキ)ゴムが下になるよう、三脚をまっすぐ持ちます。
  2. タテにふたつ並んでいるレバーを、右手で、ふたつとも一緒に指をかけて起こします。
    ロックがはずれて、脚がトン、トンと伸びます。脚の自重で気持ちよく伸びる筈です。伸びきらないときは、 石突部をつまんで伸ばして下さい。
  3. 伸びたら、レバーをねかして、ロックします。
    *三脚を横にねかして持つと、この扱いができず、伸縮にモタモタします。
  4. 脚を伸ばす、固定する、次の脚を伸ばす、固定するというように、脚一本一本行ってもいいですし、 伸ばすときは3本とも伸ばしきって、それから固定は固定でまとめて行っても、どちらでも構いません。 大切なことは、ゆるめた箇所は、確実に締めるということです。
  5. エレベーターを伸ばして、高さを調節します。
    記念写真や集合写真なら、普通は撮影する人の眼の高さに、カメラのファインダーが来るようにします。  矢印の方向に、エレベーターのロックレバーを指で起こすと、 エレベーターは伸ばせます。
  6. 脚をひろげます。
    一本を床や地面につけて、残る2本の脚を握ってひろげて下さい。 一点支持で、三脚は楽にひろがります。
  7. カメラを雲台に取付けます。
    小型自由雲台のストッパーツマミをねじって、ボールのロックを解除します。
  8. カメラを左手で持ち、三脚ネジ穴に、雲台のカメラネジを合わせて、カメラ台のヒレ状部を廻して カメラと、カメラ台を固定します。
  9. 左手でカメラを握ったまま、被写体にレンズを向けて、ストッパーツマミをねじり、カメラを固定して下さい。 手をカメラから離すのは、このあとです。
  10. レンズの下に脚一本、いいかえると、被写体側に脚を一本向けて据えます。
  11. カメラの傾きは、雲台を調節して行っても結構ですが、脚の長さを調節して行っても構いません。
    被写体側に一本脚を向けて据えると、
    ファインダーに眼をつけ、被写体を見ながら、
    右手の脚を縮めれば、右肩下がりの画面に、
    レンズ側の脚を縮めれば、やや下向きに、
    左手の脚を縮めると、左肩下がりの画面に調節できます。
    このようにカメラの傾きを楽に調節しやすいように、三脚を据える方向は、いつも一定にして、置くのです。

    カメラをはずし、三脚をたたむときは、この逆を行うことになります。

    1. ゆるめる(固定してある箇所をゆるめる)
    2. 動かす(ゆるめたところを、伸ばすとか、廻すとか、縮めるとかして動かす)
    3. 締める(動く箇所をとめる)
    4. 確認(止まったかどうかチェック)
    を確認して下さい。事故なく三脚を使えます。
*手書きの絵は森氏によるもの
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