「三脚のゆとり」について
ゆとりある三脚を選ぼう、使おうと提案しました。
高さについて ゆとりのある高さとはどういうことか。 それでは、ファインダーが自分の目高にあげられさえすればいのかというと、
そのときに考えたいのがゆとりであります。 3段の脚だとして、3段目の細い脚は、1/2くらい伸ばしただけ、エレベー
ターも10cmか1/3くらいしかあげないのに、ファインダーは楽々目高をカバー
する、これが高さについてゆとりのある三脚です。こういう三脚は、仕様の「全
高」欄をみると、180cmとか、200cmとなるでしょう。ちょっとみると、こん
なに背の高くできる三脚はいらないと思うかもしれません。でも高さに充分な
余裕があるので、3段目の細い脚やエレベーターをめいっぱいあげはしないで、
メダカが確保できるのです。高さにゆとりがあるからこそ、傾斜地や階段状の
場所でも安心して、希望するカメラ位置にカメラをセットできるのです。高さの
ゆとりとはこういうことです。 そして、もうひとつつけ加えると、高さにゆとりがあればこそ、ハイポ
ジション、それも自身のメダカよりも高い位置にカメラを構えて撮影することも
できるのです。ファインダーを覗くのに、イスや脚立がいるようなハイポジショ
ンにカメラを安定保持して、新鮮なアングルを発見できるでしょう。
そこで、三脚における「ゆとり」について、すこし考えてみましょう。
カメラをどこに構えて撮影するか決めるポイントは、立っているときの自分の眼の
位置が、まず最初です。いわゆるメダカ(目高)で見当をつけます。だから、風景写真、
人物、建物などを被写体とするひとは、目高の確保できる三脚が必要になります。メダカ
で見当をつけたのに、背の低い三脚を使うと、見当よりもずっと低い位置で撮影せざる
をえなくなります。ほんとは、この高さで撮りたいのに、三脚の背が低いので、ここ
で撮らされちゃうのか.......ということになります。自分の眼の位置で見える風景と、
雲台にカメラをつけて、ファインダーを覗いたときの光景との間に、少なからず差
がでてきます。このように三脚に撮影ポジションが規制されてはいけません。
細い脚まで、脚は全部伸ばしきってしまった.....
メダカには、まだ低いので、エレベーターも一杯に伸ばして、やっとファイン
ダーが目高にくる......
これでいいのか、ということです。
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