クラヴィコード製作日記 − 98.11




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98.11.1

弦を張り,tangentを取り付ける作業を継続する。またしばらくはこれの繰り返しである(これが終わればほとんど完成ということになる)。この日は弦を3コースくらい張り,その部分のtangentを付けた(写真a)。6本の内で2本も断弦してしまい,これはtuning pinへの巻き方に問題があると思ったので,少し巻き方を変え,張力もゆっくりとかけていくようにした。

a

98.11.3

早朝は曇っていたが次第に日が射して気温が随分上がったので,ニス塗りを少し行った。この日は譜面台のパーツに2回塗りした。また,例によって弦とtangentの続きを何コースか行った。

98.11.8

7日と8日で譜面台のパーツを蝶番で組み立てて,譜面台を完成させた(写真a;写真bは折りたたんだところ)。弦とtangentの続きも何コースか行った(写真c)。

a

b

c

98.11.23

14,15日の週末は出かけて作業できなかったが,弦は平日の夜にも時間のあるときには少しずつ張り,この連休でtangentも一気に付けた。弦のtangentよりも左側の,振動を抑えるためのフェルトのリボンも巻き付けた(写真a,b)。一番下の弦が鍵盤の右側板の端に当たってしまい,仕方なく弦が当たらないようになるまで側板の内側を削ることにした。図面が0.8%程小さくなっていたのを計算で補正してbridgeの位置等を決めたが,おそらくその時にちょっとした勘違いがあったようだ。このような小さなトラブルはいくつかあるが,取りあえずこの日までに曲が弾ける状態になった。ただしまだ弦の張力がだいぶ低く,所定の音程よりも2音近く低い音が出てしまう。これをこれから少しずつ上げていって,楽器として完成となる。

a

b



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