Epilogue
  Sparkling Blue
<Pictured Life >



「ミサトさんだって・・・他人のくせに、何も分かってないくせにっ!」

「他人だからどうだってぇのよ!あんたこのままやめるつもり!?
 今、ここで何もしなかったら、あたし許さないからね。一生あんたを許さないからね。
 今の自分が絶対じゃないわ。後で間違いに気付き、後悔する。私はその繰り返しだった。ヌカ喜びと自己嫌悪を重ねるだけ。でも、その度に前に進めた気がする。
 いい、シンジ君。もう一度エヴァに乗ってケリをつけなさい。エヴァに乗っていた自分に。何の為にここにきたのか、何の為にここにいるのか、今の自分の答えを見つけなさい。
 そして、ケリをつけたら、必ず戻ってくるのよ・・・約束よ」





何気ない一言が相手のこころを傷つけ、

路傍の悲しみが旅人のこころを惑わせたあのころ。

原初は何も無いところにあり、

あるものは原初からあるものである。

原初から無いものはあるものに無い。

あたりまえのこと。

ただそれだけのこと。

忘れていただけのこと。

それがすべて。



抗うことはできるのだろうか。

人は人でいられるのだろうか。

それがのぞみなのだろうか。

のぞみがのぞみなのだろうか。

ひとひらの花が水面を揺らし、

一抹の寂しさがこころを過る。



苦悩が逃避の対価なら、

忘却が癒しの代償なら、

享楽が希望の補完なら、

ありし日のかたちに戻れるのだろうか。



こころの四季を重ね、

螺旋の鎖に向かい合い、

溢れる想いを紡ぎ合い、

果てぬ涙を見つめ合い、

朽ち果てることも、

目を逸らすことも、

そと触れることも、

許されぬ旅人。




朝焼けの空から柔らかな光が音も立てずに落ちてくる。

小鳥のさえずりが耳元でささやかな愛を語りあう。

木々のゆれる音がたゆまない新たな誕生を予感させる。


夢のぬくもりをいとおしみながら、僕はゆっくり目を覚ます。

夢のかけらを胸一杯あつめると、僕ははっきり目が覚める。

大きなあくびをしながら、手を足を精一杯伸ばす
大きく立ち上がって、カーテンを窓を全開にする







空の爽やかさ



太陽の温かさ



風の心地よさ



大地の柔らかさ








白い翼が空へ向かって一斉に飛び立つ

一迅の風がレースのカーテンを巻き上げる



少女の影



目を凝らして少女を求める





木漏れ日





蒼い影が揺らめいている














・・・ う ふ っ ・・・













・・・ う う ん ・・・


















君はどんな夢をみているんだろう






いつかは君も目覚めるだろう





そして





僕に微笑んでくれるだろう































・・・あっ・・・





・・・おはよう・・・





























・・・ お は よ う ・・・・
























・・・ あ な た ・・・




























ボクハ、イマ、ココニイル

Afterword


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