mal said to vtinos at Thu, 10 Sep 1998



vtinosさん、はじめまして。綾波補完委員会のmalです(^^)
アヤナミ論の権威なんて誰が言ったんですか(^^;、確かに
Private Roomではわけわからんこと書き散らしてますが(^^;

それはそれとして(^^;、グノーシス主義におけるアヤナミ論、
非常に面白かったです(^^) グノーシス主義自体は昔神秘学系の
本で読んだだけで、基本的な知識しか無いのでそこいらは
ほとんどチェックできないのですが(当たり前(^^;)
論旨としては、確かにとても的を得てるところがあると思いました。

感想ということでよろしければお返事いたします(汗)

−−−
> 「無知で盲目の神の造ったこの世界(=悪と混乱)の『外』に、
>  光と知性の神(=ソフィア)が存在する」
上がデミウルゴス=創造神=ヤーヴェ(ヤー)・エホヴァ=アラー
で下がソフィア=至高神ですよね。手元にある「聖母エヴァンゲリオン」
にちょこっと説明がありましたので、わたしは確認できましたが、
できればもうすこし図式的に詳しく解説してくれると嬉しいです(^^;

まぁグノーシスからエヴァを見るというのは「神への反逆」が
読みとれれば、デビルマン(^^;などから引っぱってこれますが
ちゃんと書かれているのは初めてかも(そんなに読んでないですが、
ユング/フロイトや、カバラはあってもグノーシスは覚えがないです。
まぁもろに神秘主義な蘊蓄として加地尚武さんが「レイ4部作」で
使ってますが(^^;(ヘルメス・メルクリウス・トリメギストス(^^;なレイ)

エヴァでの人間と使徒の対応は文句のつけようがないです(^^;
余談ですが、P.K.ディックはエヴァ22か23話でやるかな、これは
と思いました。まぁ初期中期的な壊れる現実で納めるかなと思って
ましたが、まさかもろにヴァリス風に持っていくとは思いませんでしたが(^^;
おかげで分かりにくいとは私も思いませんでしたね。もっとも以後
キャラの心理と人間関係分析にはまったので、そっちの方がはまって
ややこしかったですが(^^;

で、グノーシス主義の本質、私見と言うことですが、
> それは決して得ることのできない、希望に過ぎないものだと知りながら- 求め続ける
> という態度にあると思います。
> (私的には)グノーシスの宗教は世界が悲しみに満ちている、人間は
> この世界を悲しむべきである、というところで意図的に立ち止まるということを根幹と
> しているように思います。
と見られたことは卓見だと思います。大抵は最終的な光の勝利にとらわれると
思うのですが(^^;

> これらの観点から見ると、綾波レイに逢う前からアヤナミストだったアヤナミスト、は
> 「もうどうしようもない程にグノーシス主義者」なわけです。
FMTTMボードも見られてるのではと思いますが
>> 「失ってしまったもの」あるいは「決して手に入らないと解っている
>> (自分ではそう思っている)もの」に恋い焦がれる我々。
とBMMさんが言われてたことがあります。かなり符合しますね(^^)

シンジくんについて以降はエヴァの世界そのものに対していますが、
少しズレているわけですね。グノーシス主義は「世界は悲しく、美しい」
なのにエヴァはただひたすらに悲しい、創造神を恨むこともできない。
既に終わりは過ぎたが光は来ない。(もっともあのEoEラストが
「世界は悲しく、美しい」と言えるか・・無理ですよね(^^;)

で、最後のレイも又同じ、グノーシス=智ではあるかもしれないが、
安らぎや平穏ではない(そう見てもおかしくない気はしますが(^^;)
しかし、このレイの見方もかなり面白い(個人的にはすごい魅力的(^^;)
と思います。もう少しエヴァ世界について(シンジ・レイのさらなる
突っ込み(^^;、あとアスカですね・・・、もしかしたらユイも?(^^;)

全体としてはアヤナミストに関しては、非常に面白い考察だと思います。
エヴァ世界に関してはもう少し説明が欲しいとこですね(^^;

簡単な感想で申し訳ないですが、とりあえずこのようなもので
よろしいでしょうか?(^^;
興味津々なのでお時間があればより詳しいお話を聞きたいです。
あ、それと面白いので要望があれば私の周辺の人にこの論考
読ませてもよろしいでしょうか?

お返事お待ちしています(^^)では!



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ANNEX管理者より(00/01/20)

HP「綾波補完委員会」移転に伴い、上記文中の「Private Room」は名称が
「Dark moon side」に変更になっています。