列車と依頼







ガタン ゴトン


あまり早いとは言えないスピードで列車が街中を走っていく。









「えーっと、今回の依頼は“殺し屋の亜久津を殺して欲しい。依頼料はそちらに任せる。”」


と南が依頼書を読み上げた。


「依頼料は任せるって!すっご〜!やろうよ、南。」


「却下。」


パサッ


そう言って、依頼書を列車の備え付けのミニテーブルに置いた。


「なんでさ?!あっくん殺せばいいんでしょ??楽勝じゃん!」


たしかに、千石の言うことは間違っていない。


が。


「だめだ。リスクが大き過ぎる、報酬がいい分、それだけ大変って言うことだし。


それに、お前ら昔の知り合いなんだろ?」


「まぁね。一回だけ組んだことあるんだ。依頼人の要望で。」


と、窓にヒジをついて外を見ながら言った。


「ならなおさらだ。これは降りよう。」


そう言って依頼書を破ろうとした





「へぇき!やれるよ。」


千石の言葉と手によってソレは止められた。


「それにな。亜久津って言ったら、それなりに・・・いや、かなり強いだろうしな。」


「大丈夫だって!」


と少し大きな声で言った。


「とにかくダメだ。危険な賭けはしない方がいい。」


「・・・・わかったよ。」


と、千石はしぶしぶ了解した。


「じゃあさ、その代わり菊丸君の店行こうよ!」


「は?」


突然の提案にすっとんきょんな声を出した。


「俺、菊丸君の、卵料理食べたい!この列車でいけるじゃん!」


「しかたないな。」


「やったねvvだから、好きだよ、南vv」


と言って反対側に座っている南に抱きついた。


「うわっ////おいっ!千石!」


顔を赤くし照れる南。


「へへぇ、ダイスキだよ南。」










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アトガキ

はい、でました少数。

なんか南が出てくるとみんなそうですね〜

気のせい??このシリーズは皆様に良い評価

を頂いてるんでがんばりたいと思います。

あ〜、ちなみに今回の列車の画像・・・探すの一苦労・・・

なかなかないんですねぇー。

2002.8.5          ユウリ