映像のための音楽

1 これから映像に付随した音楽を作っていくわけですが、2期のように「台本」や「絵コンテ」に合わせて作るのと、どこが違うのでしょうか?

2 日頃目にするTVドラマや映画、CF、ビデオなどを思い出して見て下さい。                               

・画面の変化とは違う、一定のテンポでゆったり流れる音楽

・主人公がライフルを撃った瞬間、ドカーンと入り、その後の激しいアクションに合わせてピッタリくっついていく音楽など・・・

どのように作っているのだろう・・・?

3 課題として配布したビデオを観て見ましょう。

  これは、ほとんどが音楽をいれる前の状態です。

  上又は下に数字が出ていることに気が付いたと思います。

  これは「タイムコード」と言います。

  一番右側の速く動いている数字は「フレーム」を表します。

   例えば ビデオの場合1秒間に24コマ

       テレビの場合1秒間に30コマ

              の画面で出来ています。

  そして左へ順に秒、分、時を表示しています。

4 このようなビデオを受け取ることができたら、絵コンテなども参考にしながら、各場面の秒数を出します。そして監督や演出家、プロデューサーと打ち合わせを重ねて実際に音楽を付ける部分を決めて行きます。

そして作曲をして最後に映像やSEと合わせて終了です。細かいことは、これからの授業で順を追って勉強してゆきます。

5 さて映像の仕事には、どのような種類があるでしょうか?

・コマーシャルフィルム

・販促、企業研修、紀行、ノウハウなどのビデオ

・CD−ROM

・アニメーション

・番組テーマ

・ゲーム

・ドキュメンタリー、紀行、バラエティーなどのTV番組

・映画 −実験的なもの 

    −教育科学 

    −物語

6 映像につける音楽の種類は、2期で勉強した「物語の音楽」に準じ  ます。簡単に思い出してみましょう。

1)Opening−全体の導入、雰囲気作り

2) BGM −情景や心理、セリフなどのバックグラウンドとして

3) 場面転換 −シーン替わり、(場所、時間、項目の移動など)

4)Ending −全体の締めとして

5)  実用音  −ブザー音、合格の音楽などのME、タイトル用M、ジングルなど

7 5や6のようなことに対応した音楽を「タイムコード」などを目安にしながら、きっちりとあてはまる長さに作っていくことになります。

  スタイルとしては

ポピュラー (ロック、ジャズ、フュージョン、サンバ・・・)

クラシック(古典〜現代)

民族音楽

  など2期でも実践したあらゆるジャンルを使用します。

8 配布したビデオにはP.2のシラバスに載せたような各種の映像を

  収録してあります。

あらかじめ、あまり繰り返して観すぎると新鮮な感動(!)が無くなるので、気を付けてください。

  これからその課題に音楽を付けることを中心に授業形式で進めて行きます。

9 日常目にするCF、TVドラマ、映画、ビデオ、ゲームなどで、ど  のように音楽が使われているか注意して聴くようにしましょう。

・音楽の入りの部分のきっかけは?

・映像とどのように合っているか?

・SEやセリフ、ナレーションとの関係は?

・どのようなスタイルの音楽がどのような場面に使われているか? etc・・・

10 次回からこれらの基本を初歩から実践していきましょう。

 

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