興福寺
昨日通った山科・宇治コースをやめ、国道24号(奈良街道)を南下し、京奈和自動車道を通って奈良市街に到着した。こちらの方が30分早く、1時間で着いた。 昔、一人で車を飛ばして奈良に来たときに最初に入ったのがこの寺の東金堂だった。秋の夕暮れだったと思う。目がなれてくるにつれて、扉の格子から射し込んだ夕刻の光でわずかに浮かび上がった刀などの武器を構える十二神将たちの姿に心底震え上がった。東金堂前の広場に集まりざわついていた修学旅行生たちの声もいつしか耳に入らなくなるくらいに夢中になって眺めたものだった。 ここに入るたびにその時の気持ちを思い出す。ただし、初めて入ったときにはなかった仏像たちを照らすライトが取り付けられ、見やすくなっているのだが、暗やみから浮かび出る十二神将の姿に感動することはできなくなった。 国宝館は阿修羅を始めとする八部衆や釈迦十大弟子などすぐれたお宝がたくさん展示される。やはり阿修羅が一番人気のようだ。 |
東大寺
大仏殿で大仏を拝観し、坂を上って法華堂へ。今まで法華堂が混んでいたという記憶はないのだが、この日は修学旅行の団体が堂内を占領し、寺の人の説明を聞いていた。それが終わるとまた次の団体がやってきた。ちょうど修学旅行のシーズンでもあるのでしかたがない。 二月堂の前を通り大仏殿の裏へ。入江さんなどの写真でもおなじみの通りだが、このあたりの道は古い建物が建ち並んでいて結構好きなのだ。そして、戒壇院で四天王を拝観。このお堂、記憶ではもっと狭い印象があったのだが、今回は結構広く感じた。 新しくオープンした飛鳥園のカフェで休憩。庭がきれいに整備されていて気持ちが良い。飛鳥園の小川さんの写真を見たり買ったりすることもできる。 車を停めた興福寺の駐車場に戻るとちょうど夕焼けが西の空に広がっていた。このとき南円堂の屋根を入れて撮った写真は表紙の右上に使われているものだ。 行きと同じ道で帰ったが、奈良街道の観月橋の南で団地が立ち並んでいるあたりでかなりの渋滞。ここで車線が減るためだ。昔、このあたりを車で走ったときも渋滞にあったことを思い出した。ここから京都市街に入るよりも山科に行ったほうが空いているのではないかと思って観月橋を渡ったところで右折し六地蔵方面に向かった。が、これが裏目に出た。この道がまた激しく混んでいた。六地蔵から外環状線を北上し、宿に着いたのは7時を廻っていた。 |
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