2001/10/18

宝積寺

   宝積寺は京都の南西にある大山崎にある。明智光秀と秀吉が合戦をした天王山がある地だ。宝積寺はJR山崎駅の踏み切りを渡り、急な勾配の坂を上りきったところにあるこじんまりとした寺だ。
 行ったことはなかったのだが、リストに加えてみた。実を言うと、それほど期待せずに行ったのだが、それはいい意味で裏切られた。ここの十一面観音がなかなか良いのだ。少女のようなみずみずしさを感じるいい像だった。

宝積寺本堂の額。
天王山と書かれる。

醍醐寺

   京都の南西にある宝積寺から一気に、南東の醍醐寺へ移動する。新装オープンした霊宝館に入る。以前、上野の国立博物館に来ていた薬師如来を始めとする数々の名宝がここに陳列されている。
 次に三宝院に行く。秀吉が醍醐の花見の時に作ったという庭園がある。建物の一番奥の弥勒堂に快慶が彫った弥勒菩薩がある。この像も上野に来ていた。整った顔立ちが女性に人気だったようで、この展覧会の時には多くの人に囲まれていた。今は元の位置に戻って静かにたたずんでいる。
 博物館や美術館に置かれた仏像は明かりが当てられて見やすいのだが、やはり本来のお堂の中に収まっている姿が一番似合う。
 三宝院を出て仁王門をくぐり金堂へ。金堂には別の薬師三尊がいた。お堂にいた職員のおばさんが2人で世間話をしているのがうるさかったのが残念。
 そこからさらに上醍醐をめざすがすでに日も傾き始めた時刻なので、登るのは断念する。
 掃除をしている若いお坊さんたちが片手で合掌しながら「こんにちは」と声をかけてくれるのがうれしい。

隋心院

   日が暮れないうちに醍醐寺の北にある隋心院へ。ここは小野小町ゆかりの寺で化粧をしたという井戸が残される。拝観できる仏像もいくつかあるようだが、既に寺は閉まっている。「足をのばして」で使うための写真だけ撮影して宿へ戻ることにした。いつか、ゆっくりと訪れたいものだ。
 車で宿に戻る途中、山科で西友を発見。ここで食材を買う。総菜も充実していてありがたい。ここはその後、何度も使うことになる。

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