| 薬師如来 |
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病
を癒して苦痛を取り除き、寿命を延ばす得を持つほとけであり、東方薬師瑠璃光浄土(浄瑠璃)の主尊とされます。薬師如来は、東の方向にいて、衆生の健康を叶える現世利益的な如来です。
日本では白鳳時代あたりから薬師信仰が始まったようです。そのわかりやすく、また切実な現世利益によって非常に広まったようで、国宝、重要文化財に指定されている仏像のうちで、薬師如来の数は2番目に多いということです(『仏像のこころ』梅原猛)。
右手は施無畏印の形で、手を肩のあたりにあげて手のひらをこちらに向け、左手は、手のひらを上に向け、その手のひらの上に薬壷を載せています。多くは左右に日光、月光菩薩を配し、さらに十二神将を眷属として従えています。
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必見の薬師如来
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奈良・薬師寺金堂 薬師三尊像
天平時代初期の作品で中央の薬師如来は高さ150センチの台の上に座っています。その座高は254センチあり、両脇に日光、月光菩薩を配しています。日光、月光菩薩は外側の膝をこころもち曲げ、腰を内側にひねった立ち姿をしています。どの像も漆黒の姿をしていますが、当初金箔が貼られていたのが、度重なる火災により今の姿となったとのことです。 |
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奈良・興福寺東金堂 薬師三尊像
興福寺東金堂は聖武天皇が先の天皇である元正天皇の病気平癒のために神亀三年(726年)に建てられました。以来、6度の火災焼失を被り、今の東金堂の建物は室町時代の応永二十二年に再建されました。 |
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奈良・新薬師寺 薬師如来 十二神将
新薬師寺は聖武天皇の眼病平癒祈願のために天平19年(747)、光明皇后によって建立されたとされています。本堂の中に円壇があり、南側を向いて円壇の南端に薬師如来が座っています。そして、その円壇の周囲には十二神将がずらっと並んでいます。 |