格闘ゲームを作ろうと思ったわけ(3)

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最初はな、見栄を考えて640x200ピクセルとゆう普通の画面モードで作ったんよ。
でもそうするとどうしてもメモリが足りない。
パターンが入りきらないのだな。
で、ああこんなもんかなあと諦めていたのだけれども。
あとひとつにはPC98の画面構成・・・ハードウェアの設計による問題があってな。
横8ピクセルを1バイト、それをR,G,B,Eの各色要素として4枚分、という「プレーン」単位の構成になっている。
だから、ある画像を8ピクセル単位で移動させるのは簡単だけれど1ピクセルごとに動かすというとものすごい大変だったのさね。
X68000にもプレーン画面はあるけれど、1ピクセルに1バイトが 対応したパックドピクセル画面ももってたもんね。
だから細かいピクセル単位の動きはPC98は苦手だったんよ。
・・・で、ある日DDAアルゴリズムとゆうものと出会う。
要は速度が遅い小数点演算を使わないで円弧や直線を描画するアルゴリズムなんだけれど、これを使って拡大縮小表示を作ってみたわけなのだな。
いったとおりPC98は1ピクセル単位の処理は強烈に手間がかかって遅くなるので、横8ピクセル単位で。
描画ハードウェアに特定のデータを与えてやると縦のピクセル数を変更できたので、640x200ピクセルの画面を、160x100ピクセルに見立ててな。
そしたら386DX-20MHzのマシンで70フレームくらいの表示速度がでてなあ。
これ、使えないかなあと思っていた頃にあったのがSNKからネオジオプラットフォームで出ていた「龍虎の拳2」。
これだと思ったんだな。
で、後は走るだけ走ったと。
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