変電所見学でお世話になった茂一さんから情報をいただいたものです
『17号と407号の交差点近くには珍しい親子鉄塔があります』
ということで、カメラを抱えて行ってきました。
この写真は、お母さん鉄塔の足下から子供鉄塔を経てお父さん鉄塔まで送電線が渡る様子です。
ちょっと(というかだいぶ)変わっている状況なのに気が付きましたか?
そう、子供鉄塔の上には、素通りしている送電線があるのです。
さらに、この構成上、子供鉄塔には架空地線(避雷用の電線)を持たず、送電線用の腕金があるだけで、ツノ(架空地専用の腕金または鉄塔頭頂部の尖塔部分)が無いという珍しい形状になっています。
話によりますと、元々は子供鉄塔は無かったそうです。送電電力の増強(送電線自体の掛け替え)によって子供鉄塔を建てる必要が生じた、ということ。
お父さんとお母さんしかいなかったけど、子供が産まれたんですよ。ホントに。
そして、仲良く手をつないでいるのです。
埼玉県熊谷市にて
![]() (お父さんのプレート) |
![]() (子供のプレート) |
![]() (お母さんのプレート) |
なぜ僕がこんなタイトルを付けたかわかったでしょうか?
それぞれのプレートが示すように、鉄塔に付いている名前がバラバラなのです。
お父さん鉄塔 行田線−16 子供鉄塔 小川線−16−1 お母さん鉄塔 上柴線−8
家族なのに、バラバラの名前。それで「家族別姓」。夫婦別姓どころじゃありません。
勿論これには理由があってなのですが・・・。
この項、続く