空飛ぶ洗濯バサミ(情報提供)

(空を飛ぶ4個の洗濯バサミ)
『変電所の奥行き』の投稿をしていただいたフルタニアンさんから情報をいただき、現地に行って来ました。
ここは筑波。つくば科学万博記念公園の端に立っている「湖西線−33番基」です。
今までとひと味もふた味も違う、鉄塔の未来はこうなるのか、という雰囲気を漂わせています。
4本の太い鉄柱は、ほぼ間隔を保ったまま上部まで伸びていて、腕金の部分は円盤状の部材でがっちりと止められていますね。
でも、この腕金、洗濯バサミみたいです。
空を飛ぶ洗濯バサミ。
もちろん、留めているのは送電線(笑)。

(力強さもなかなか)
足下近くから、上を見上げてみると。
う〜ん、思った以上に力強い感じです。
大手企業の研究センターも隣接区域にたくさんあって、先進的な形を狙ったのでしょうか。以前紹介した「一本鉄柱鉄塔」の仲間であることには違いないのですが、安定感も増しています。
いわゆる、環境調和型鉄塔の一つの回答、という見方もできます。
腕金が洗濯バサミみたいなのは、送電線がここで角度を変えているから。普通の鉄骨鉄塔からこういう形状になるなんて想像もつかなかったですね。

(4本足の効果)
こうしてみると、鉄塔は4本足というのは、鉄塔らしい(笑)。
通常の鉄柱鉄塔だと、途中に各鉄柱同士をつなぐ部材でごちゃごちゃとしたモノになってしまいますが、これだと、「形状+強さ」を併せ持つことができるのでしょう。
今後こういう形状の鉄塔が増えるのかもしれません。
持論の『鉄塔・類は友を呼ぶ論(笑)』はここでも有効なのです。
この「湖西線−33」から「37−1」までの6基(内1基はドラキュラ型)が同系統の4本鉄柱鉄塔です。(ドラキュラ型鉄塔については、追ってご紹介します)
フルタニアンさん、ありがとうございました。
投稿作品・情報提供を受け付けています。
あなたの『熱い』作品、お待ちしています。