第1回世界鉄塔調査学会 報告・2
線名の謎 その1

(21世紀を飾るにふさわしいプレート 中沢線1,2号線−2001)
東京電力中東京変電所から出発する「中沢線」。その「1,2」号線は鉄塔番号2001から始まっている。将に21世紀を飾るにふさわしい鉄塔である。その際には取材陣が殺到するであろう。我々は一足先に紹介でき、誇りに思う。(荒畑氏既報)
しかし、この二つのプレートはその記述が異なっている。
大きいプレート:「中沢線1,2号線2001」
小さいプレート:「中沢線二〇〇一」
プレート自体の年季の入り方からすると、この中沢線は元々2回線だったことが分かるのである。
線名の謎 その2

(もうひとつの中沢線 中沢線3,4号線−1)
こちらは「中沢線1,2号線−2001」のすぐ隣にある「中沢線3,4号線−1」のプレートである。前掲の「1,2号線」と異なり、大小のプレートの記述は一致している所が注目点である。
既に荒畑氏より「中沢線1,2号線−20xx」と「東京中線−20xx」の関係についての考察が報告されているが、少なくとも「中沢線1,2号線」は「中沢線」として存在していたことはプレートより明らかである。また、「中沢線3,4号線」は「中沢線」から少し遅れて完成したことも分かる。(昭和33年11月に対して、昭和34年4月である)
さらに、上野治久氏からも「中沢線」「新坂戸線」「東京中線」の関係についての情報(元は同じ路線だったようである)をいただいているが、実際にどういう状態から現在のようになったのか、はっきりしていないように思われる。
線名の謎 その3

(分割経路線名表示の別パターン)
このプレートは、「一緒だけど別」で紹介したものである。
少なくとも、東京電力管内では、統一した経路線名を表すためのルールは存在しないのではないかと考えざるを得ない。
「中沢線」とこの「河北線」における違いをあげてみよう。
1.主経路名のみか「線」を付けるか
2.回線表示が「数字+号」か「数字+L」か
3.回線表示の区切りは「,」(カンマ)か「.」(ポイント)か
他の経路ではさらに違うパターンの表示があるかもしれないが、10文字にも満たないものでもこれだけの違いがあるのは驚きである。管理する工務所独自の基準で運用しているのかもしれない。
以下、次報に続く
19991204